本学は2月20日、内閣府「地域中核大学イノベーション創出環境強化事業」の一環として推進する「おかやまシネコカルチャー(協生農法)プロジェクト」のさらなる展開を目指し、一般社団法人シネコカルチャーが運営する神奈川県大磯町の「大磯農園」を訪問しました。
今回の見学ツアーには、本学の経済学部・農学部の学生をはじめ、学術研究院先鋭研究領域(資源植物科学研究所)の山下純助教、産学連携コーディネーター、地域おこし協力隊員に加え、AIエージェントを手掛けるスタートアップ企業の社員、養蜂家や東京農業大学の学生も参加し、産学官民・世代横断のメンバーで知見を深めました。
当日は、シネコカルチャーの先進事例である大磯農園のフィールドを見学し、多種多様な植物が共生する環境管理の要諦についてレクチャーを受けました。参加者は、季節ごとに異なる花が咲き、生態系が循環する農園の様子を熱心に観察。その後、一般社団法人シネコカルチャーの事務所へ場所を移し、同農園で収穫されたハーブを使った自家製コーラやハーブティーを囲みながら、リラックスした雰囲気の中で活発に意見交換しました。
意見交換会では、学際的なメンバーならではの多角的な視点から、技術的な可能性や社会実装への期待について議論が交わされました。技術面については、AIを用いたデジタルツインの構築による効率的な隙間の利用や、刈り取った草をそのまま緑肥として循環させる手法への関心が集まりました。また、本プロジェクトの社会的・情緒的意義についても深い洞察が示されました。家庭菜園への導入による景観の向上や、多忙を極める起業家のウェルビーイングへの寄与など、多様な応用可能性が示唆されました。さらに、丸みを帯びた「シネコポータル」のデザイン性も話題となり、学生から研究者まで多様な背景を持つ人々が集まり、共にハーブを手に取るような「人間が能動的に関わるプロセス」そのものが、真の意味での地域共創につながるとの認識を共有しました。
本学は今後も、産学官民の緊密な連携を通じて、シネコカルチャーの理念に基づいた持続可能な社会実装モデルの構築を推進します 。今回の知見を生かし、生成AIや画像認識、ロボティクス技術との融合による「環境調和型の次世代農業モデル」の創出をさらに加速させていきます。
【参考情報】
〇拡張生態系とSynecoculture (協生農法)について(Sony CSL)
※「協生農法®」は株式会社桜自然塾の登録商標。
※「Synecoculture™」はソニーグループ株式会社の商標。
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【本件問い合わせ先】
研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部 舩倉
TEL:086-251-7151
Email: co-creation◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。
地域共創型の取り組み「おかやまシネコカルチャー(協生農法)プロジェクト」 学生たちと共に大磯農園を見学・意見交換
2026年03月03日