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生物学科の学生活動報告(寄付金報告)

2024年に生物学科の卒業生より、生物学科の学生奨学と研究のための寄付金を受け入れました。この寄付金による学生および大学院生の活動をこのページで報告させていただきます。ここでは学生が筆頭で発表する国際会議の参加報告や、学生がファーストオーサー(筆頭著者)となっている論文の学生本人による紹介文などが掲載されます。

#2 学科OBによるセミナーと研究交流会の開催 (植物発生研究室・本瀬宏康)

 2024年9月26日に生物科学セミナーと研究交流会を開催しました。セミナーでは「植物細胞の分裂面はどのようにして決定されるか?」について、最新の研究成果を名古屋大学の高谷彰吾博士(生物学科OB)にお話ししていただきました。細胞が分裂する位置を決める微小管という中空のタンパクの繊維がいったん細胞内でランダムに配置され、それまでの空間情報がキャンセルされることが重要、という意外な結果について活発な議論が行われました。
 セミナー後は、さまざまな分野で研究を行っている学生・若手スタッフによる簡単な研究紹介を交えつつ研究交流会を行い、議論と交流を深めました。約30名の参加があり、日頃は会う機会が少ない人とも交流ができ、楽しかったというコメントを多くいただきました。この場をお借りして、このような場が寄付金にて援助をいただきまして御礼申し上げます。学科OBによるセミナーとあって在籍学生への影響も大きかったのではと思います。今後もこのような機会をいただければ実施してみたいと考えております。

#1 国際昆虫学会議(ICE2024Kyoto)参加記 (時間生物学研究室・博士前期課程・相川紗英)

2024年8月25日~30日に、京都国際会館で国際昆虫学会議(International Congress of Entomology)が開催されました。国際昆虫学会議は、昆虫学における最も包括的な国際会議で、1910年にベルギーで開催されて以来(第二次世界大戦の時期を除く)、ほぼ4年ごとに開催されてきました。日本では1980年に京都で開催されています。本会議では、日本学術会議との共同主催となり、開会式は秋篠宮皇嗣同妃両殿下御臨席のもと、厳かに挙行されました。82の国と地域から4,041名が参加しました。
私は”Flies with circadian activity rhythms have a better chance of survival.”という題で、キイロショウジョウバエを用いた概日リズムと生存競争についてポスター発表を行いました。国内外の著名な研究者から助言をいただき、自身の研究に対する理解を深めることができました。イベントブースには、折り紙やヨーヨーすくい、駄菓子などが設けられていました。会場で知り合った研究者と日本らしいアイテムでコミュニケーションを取ることができ、楽しい時間となりました。参加費等の一部は、生物学科にご寄付頂いた予算を活用させて頂きました。多額の寄付金を頂戴し、心より感謝いたします。おかげで貴重な経験を得ることができました。本学会で得た学びを今後の研究活動に活かしたいと思います。

ICE2024Kyoto参加記