クレアチンキナーゼ, CK (creatine kinase )

臨床的意義
 クレアチンキナーゼ(CK)は、筋ジストロフィで高値を示すことが発見され、現在では、アイソザイムの分析とともに広く臨床で用いられている。特に骨格筋、心筋、平滑筋などの障害をきたす疾患や状態の診断には有用で、CCUでの緊急検査項目である。

異常値を示す疾患
高値疾患: 
進行性筋ジストロフィ、多発性筋炎・皮膚筋炎、アルコール性ミオパチー、McLeod症候群、Kugelberg-Welander病、Charcot-Marie-Tooth症候群、筋萎縮性側索硬化症、髄膜脳炎、Reye症候群、精神病、中毒、肺疾患、心筋炎、心外膜炎、甲状腺機能低下症、副甲状腺機能低下症、糖尿病

低値疾患: 甲状腺機能亢進症、SLE、慢性関節リウマチ、Sjogren症候群、高アルカリフォスファターゼ血症、高ビリルビン血症

測定方法: 酵素法

測定機器: 日本電子BM8040(平成26年3月24日より
        日本電子BM2250(平成18年7月18日より平成26年3月20日まで)
        日立7350自動分析装置(平成18年7月14日まで)

測定試薬:  シノテスト(平成25年1月31日より)
        
関東化学(平成18年7月18日より平成25年1月30日まで)
        
ヤトロン(平成18年7月14日まで)

基準範囲: 男  59〜248 U/L  女   41〜153 U/L (平成27年7月1日より共用基準範囲に変更)
       
 41〜258 U/L (平成6年9月より平成27年6月まで)
              
10〜139 U/L (平成6年8月まで)

相関
平成25年1月31日
X=旧機器、旧試薬
Y=新機器、新試薬
Y=1.0297X+0.6 r=0.9998  n=200
 


平成18年7月18日
X=旧機器、旧試薬
Y=新機器、新試薬
Y=1.01X+5.49 r=0.999  n=200

平成6年9月
従来法:X
新法:Y
Y=1.074X-4.726

小児の基準値
 
新生児期には高値である。1歳以降は徐々に減少する。男子は14,5歳から上昇する。

採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管

関連項目


CK−MB
ミオグロビン(Mb)
LD(LDH)
AST(GOT)
アルドラーゼ
心筋トロポニンT(TnT)
  

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