岡山大学 農学部

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作物生産技術学

作物生産技術学 (Plant Production Science)

作物・雑草の生理生態的特性の解明と管理


教員

YOSHITAKA NAKASHIMA准教授: 中嶋 佳貴 Assist. Prof. Dr. NAKASHIMA Yoshitaka
E-mail: nakayosi@(@以下はokayama-u.ac.jp を付けてください。)
専門分野:雑草学
雑草植生の適切な管理体系の構築および環境保全への有効利用

主な研究テーマ

 雑草は農作物の生産に影響を及ぼすことは勿論ですが,自然界では生態系の底辺を支え,また緑の空間を創出して人間社会に癒しを提供するなど,多面的な機能も有しています.そこで,雑草をはじめとした身近な植物の生理や生態を理解して植生を適切に管理しつつ、その機能を応用して環境問題の解決にも取り組んでいます(中嶋).

雑草繁茂の適切な管理法の構築

 岡山市南部の河川や農業用排水路では水生雑草の過繁茂が顕在化しており,豪雨時には通水を妨げて内水氾濫が懸念されているため,防除システムの構築に取り組んでいます.同時に競合により駆逐されつつある貴重な在来種の保全手法も検討しています.

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農業用排水の水質改善

 岡山県南部の児島湖流域は県下最大の農業地帯ですが,都市化に伴って流域内の水質汚濁が長年の問題になっています.そこで,安全安心な農業用水を提供し、農業排水による児島湖の富栄養化を低減することを目標に,植物を活用した環境に優しい水質浄化法を開発しています.

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雑草植生による生態系保全

 雑草群落は多様な生物の生息空間として様々な生態系の基盤となっています.陸域から水域まで衰退した様々な植生を保全・復元することで,自然界からの生態系サービスの向上を目指します.  

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研究業績リスト

・中嶋佳貴・藤井清佳・沖陽子・中田和義:ブラジルチドメグサの物理的防除法の検討および水生動物の生息空間としての実態,農業農村工学会誌,88,899-902 (2021) ・中嶋佳貴・沖陽子・足立忠司・永井明博・近森秀高:岡山県南部の二級河川前川における自然攪乱に伴う沈水雑草群落の発生動態,農業農村工学会論文集,88,29-37 (2020) ・中嶋佳貴・沖陽子:重点対策外来種キショウブの異なる刈取処理による耐冠水性の差異,雑草研究,62,223-226 (2017) ・中嶋佳貴・沖陽子:特定外来生物ブラジルチドメグサの栄養繁殖特性,日本緑化工学会誌,42,543-549 (2017) ・中嶋佳貴・沖陽子:都市型ビオトープに発生するヒメガマ及びヨシの適正管理に関与する刈取り方法の検討,日本緑化工学会誌,42,236-239 (2016) ]

卒業生・修了生進路

・大学院進学
・国家・地方公務員(行政職,研究職,農業改良普及員),高校教員
・食品メーカー,システムエンジニア,JA職員,農業自営,農業法人社員
_など

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