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土壌環境管理学 Environmental soil science

教員

Kazuto_SHIMA教授: 嶋 一徹 Prof. Dr. Kazuto SHIMA
E-mail: ittetsu@(@以下はokayama-u.ac.jp を付けてください。)

主な研究テーマ

我々の分野では、森林火災や大規模な伐採など、様々な人為的な撹乱を受けた生態系で、物質動態がどのように変化するか、そしてその要因はなにかを定量的に解明することで、自然生態系を早期に回復するための研究に取り組んでいます。また、環境緑化分野において、有機性廃棄物などの資源を有効再利用するための課題にも積極的に取り組んでいます。

山火事にともなう森林荒廃化のメカニズム解明と早期緑化手法の確立に関する研究

 熱帯地域で深刻な問題となっている焼畑,あるいは瀬戸内沿岸地域で多発する山火事による森林の焼失と土壌養分流亡にともなう荒廃化のメカニズムを、森林生態系の物質循環(とくに窒素の動態)から解明して、荒廃した森林を早期に修復する実用的な緑化手法を開発しています。

山火事跡地での炭素放出速度の計測(玉野市)

山火事跡地での炭素放出速度の計測
(玉野市)

集水域における森林の保育整備作業が水と養分動態に及ぼす影響の解明

 放置されている植林地を保育、整備することで、森林の水源涵養などの公益的機能がどのように変化するかを、土壌-植物系の水と養分の動態から解明する研究に取り組んでいます。この研究は岡山県企業局の受託研究費などにより「官」と「学」の協働で実施しています。

列状間伐による植林地の整備(加茂町)

列状間伐による植林地の整備(加茂町)

下水汚泥の重金属除去とコンポスト化による緑農地リサイクルに関する実証的研究

 下水道普及にともない多量に発生する汚泥は、その処分問題が深刻化している。そこで、我々は下水汚泥を廃棄物ではなく、地域資源として緑農地に還元するリサイクルシステムを構築するために,下水汚泥から重金属除去とコンポスト化試験を実地し,その有効性を検証しています。この研究は科学研究費(基盤研究B)などにより実施しています。

下水汚泥コンポスト資材を利用した荒廃地緑化試験(備前市久々井)

下水汚泥コンポスト資材を利用した
荒廃地緑化試験(備前市久々井)

緑化樹木による都市生活環境の改善に関する研究

 都市生活域における生活環境の悪化するなか、道路緑地帯などに植栽されている緑化樹木類は、葉面に空中浮遊粉塵を捕捉している。この浮遊粉塵の捕捉メカニズムを明らかにして、生活環境を改善するための効率的な緑地造成の手法について研究を行なっています。

道路緑地帯での浮遊粉塵飛来量の計測

道路緑地帯での浮遊粉塵飛来量の計測

最近の主な業績

  • 嶋一徹・千葉喬三 (2002) 常緑広葉樹落葉の分解にともなう生物窒素固定活性と理化学的性質の変化.日本林学会誌.84(1) 、25-28
  • 嶋一徹・廣野正樹・千葉喬三 (2002) 山火事跡地斜面における植生回復について-山火事後2年間の変化-日本緑化工学会誌27(1)、23-37(2001)
  • 嶋一徹・山本裕三・廣野正樹・千葉喬三 (2002) 荒廃地での植生回復が水と養分の動態に及ぼす影響.日本緑化工学会誌25(4)、555-558(2001)
  • TANDIA,M.,SHIMA,K.,and CHIBA,K.,(2001)Effct of the Change of Soil Moisture Content on Nitrogen Mineralization rate and CO2 release - Case of Topsoil form a 9-years old burned Forest.J. Jpn. Soc. Reveget., 26(4),280-288
  • AHAMAD.A., K.SHIMA, and K.CHIBA(1999) Effect to nitrogen source on carbohydrates allocation and nitrogen assimilation in Nerium oleander L under salt stress. J.Jpn.Soc.Reveget.Tech.,24(1),22-30

卒業生・修了生進路

  • 進学(岡山大学、大阪府立大学、淡路景観園芸学校など)
  • 地方公務員(岡山県、大阪府(林業職)、岡山市、神戸市(造園職)など)、国家公務員(林野庁)
  • 環境コンサルタンツ(プレック研究所)、緑化関連企業(日本植生、住友林業、ライト工業など)、その他(製薬メーカー、住宅産業など)