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進化生態学 Evolutionary Ecology

教員

Takahisa MIYATAKE 教授:宮竹 貴久 Prof. Dr. Takahisa MIYATAKE
E-mail: miyatake@(@以下はokayama-u.ac.jp を付けてください。)
専門分野: 進化生物学(主に昆虫)
Kensuke OKADA助教:岡田 賢祐 Assist. Prof. Dr. Kensuke OKADA
E-mail: okaken@(@以下はokayama-u.ac.jp を付けてください。)
専門分野: 進化生物学

主な研究テーマ

 行動・生態・進化というキーワードを基本にして,様々な環境に現存する生物多様性の謎解きに挑戦します.主に昆虫や小動物を対象にして生物の形質が多様な環境条件のもとで自然選択や性選択を主な要因とする進化プロセスによって形作られたという視点から環境と生物集団の相互作用を研究します.とくに環境変動が生物の形質に及ぼす影響について実験進化を用いて解析します.種分化,性の起源と対立,生活史進化,行動の遺伝など環境生態学の未解明な問題について進化生態学の視点から基礎と応用に及ぶ研究を行います.

性選択と性的対立の進化機構

 性による繁殖は対立の危険に満ちあふれています。雌と雄の利害は様々な場面で一致しません。近年,性的対立は,多回交尾がメスにとって不利なものかもしれないという視点を与え、メスの複数回交尾についても新たな研究の方向性を示しています。私達は,交尾頻度の著しく異なるアズキゾウムシの集団を発見しました。マメゾウムシやコクヌストモドキといった甲虫をモデルとして,雌雄の利害対立に関する進化機構について実験進化学的に解析するとともに,対立の背景にある分子メカニズムの解明に挑戦しています。

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種分化を引き起こす時計遺伝子

 同種の集団間、あるいは近縁種間で繁殖するタイミングが異なれば生殖隔離が起こると考えられます。生物の体内時計を支配する遺伝子が、繁殖のタイミングを支配し,生殖隔離を引き起こす可能性について,ミバエ類とメイガを主としたモデル生物を使って解析しています。また害虫根絶法である不妊虫放飼法と時計遺伝子との関連についても研究しています。

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死にまね行動の進化

 多くの昆虫は外からの刺激に反応して一時的に不動のポーズをとります。これを擬死(死にまね)と言いますが,擬死がなぜ進化したのか実証した人はいませんでした。ゾウムシやカメムシを用いて擬死の行動生態学的解析を行い,その適応的意義を探ります。

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雄間闘争と交尾戦略

 昆虫には,雌をめぐって激しい雄間闘争を行ったり,交尾のための集団を作ったりする興味深い現象があります。どのような雄が強いのか? どのような雄が雌にとって魅力的なのか? カメムシや甲虫を使って婚姻戦略の謎ときに挑戦します。

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最近の主な業績

  • Miyatake T, Nakayama S, Nishi Y, Nakajima S, (2009) Tonically immobilised selfish prey can survive by sacrificing others. Proceedings of the Royal Society B in press.
  • Okada K, Miyatake T (2009) Effect of losing on male fights of broad horned flour beetle, Gnatocerus cornutus. Behavioral Ecology and Sociobiology in press.
  • Okada K, Miyatake T (2009) Genetic correlations between weapons, body shape and fighting behaviour in the horned beetle Gnatocerus cornutus. Animal Behaviour 77: 1057–1065.
  • Miyatake T, Tabuchi K, Sasaki K, Okada K, Katayama K, Moriya S (2008) Pleiotropic anti-predator strategies, fleeing and feigning death, correlated with dopamine levels in Tribolium castaneum. Animal Behaviour 75: 113-121.
  • Okada K, Nomura Y, Miyatake T (2007) Relationships among allometry, male-male interactions, and dispersal in a sap beetle Librodor japonicus. Animal Behaviour 74: 749-755.
  • Ohno T, Miyatake T (2007) Drop or fly? Negative genetic correlation between death-feigning intensity and flying ability as alternative anti-predator strategies. Proceedings of the Royal Society B 274: 555-560.

卒業生・修了生進路

  • 大学院進学(岡山大学大学院など)
  • 日本学術振興会特別研究員
  • 官公庁(岡山県農業研究センター,兵庫県庁,滋賀県農業振興センター,大分県農業研究センター,岡山市役所など)
  • 企業(山田養蜂場,山陽新聞社,東洋産業,中国銀行,冨士フレーバー,地熱技術開発株式会社など)

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