第8回革新的ウイルス対策技術分野叡智共有化プラットフォーム「世界規模での人工核酸結合タンパク質を用いたウイルス不活性化技術を目指す」を開催

 本分野は、12月15~20日にアメリカ合衆国オアフ島のハワイ・コンベンション・センター(ハワイ州ホノルル)において開催された「2015 環太平洋国際化学会議(PACIFICHEM 2015)」で、あらゆるウイルスから動植物を守る人工核酸結合タンパク質を用いたウイルス不活性化技術についての普及を目指した「第8回革新的ウイルス対策技術分野叡智共有化プラットフォーム」を開催しました。

 今回のプラットフォームでは、農林水産省「革新的技術創造促進事業(異分野融合共同研究)」において研究拠点を務める本学が開催しました。

 主にウイルスの9 割を占めるRNA ウイルスのゲノム配列を高い親和性で特異的に認識する人工RNA 結合タンパク質を正確にデザインして、植物と動物に「確実に」役立つ、革新的なウイルス不活性化技術を開発しています。研究開発者である、岡山大学大学院自然科学研究科(工学系)の世良貴史教授や森友明特任助教らが本革新的な技術の国際展開の強化・促進を図るため、PACIFICHEM 2015で技術を紹介。参加した各国の研究者、企業関係者らとともに革新的技術の国際展開や共同研究のあり方などについて議論を深めました。

 今後とも革新的技術の創出と社会実装を関係各機関と進め、大切な植物や家畜の保護を精力的に押し進めて行きます。

<参考:革新的ウイルス対策技術分野叡智共有化プラットフォーム>
第1回 網羅的RNAウイルス検出技術DECS法(2015年5月28~29日)
第2回 革新的技術でウイルス感染から家畜を守る-日中叡智共有化ワークショップ-(2015年7月20~22日)
第3回 低分子化リグニンがつくる新たなウイルス対策(2015年9月1~2日)

第4回 革新的技術で牛白血病ウイルス(BLV)感染から牛を守る(2015年10月11日)

第5回 “人工核酸結合タンパク質”の国際展開の強化・促進(2015年10月25-28日)

第6回 低分子化リグニンによるウイルス対策技術の社会実装に向けた研究開発(2015年10月30~31日)

第7回 ウシ白血病ウイルス(BLV)から牛を守る革新的技術の社会実装に向けて(2015年11月26日)


人工RNA 結合タンパク質の技術開発を説明する森友明特任助教(中央) PACIFICHEM 2015で技術紹介を行った当分野メンバーら






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