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がん幹細胞の可能性を探る グローバル・フューチャーセッションinシカゴを開催

 世界ではじめてマウス及びヒト(未発表)のiPS細胞からがん幹細胞のモデル作成に成功した本学は、同分野の研究力を強化し、海外拠点を形成しようと3月17~18日、アメリカで「グローバル・フューチャーセッションinシカゴ」を開催しました。
 本学の妹尾昌治自然科学研究科長と古矢修一シニアリサーチ・アドミニストレーター(URA)がiPS細胞やがん幹細胞の研究者らと対話。ノースウエスタン大学アン・ロバート小児病院シカゴ研究センターのマリー・ヘンドリックス(Mary J.C. Hendrics)所長らと研究内容を議論し、本学とのさらなる連携について検討しました。続いて、インディアナ大学で、妹尾教授ががん研究の現状や本学の知的財産強化(LSIP:Life-Science Intellectual property Platform Fund /ライフサイエンス知財ファンド)などを紹介。同大の田中宏美博士らとがん撲滅に向けた新たな研究方法や創薬、治療などについて話し合いました。
 現在本学では、まだわかっていないことが多いがん幹細胞(Cancer Stem Cell:CSC)を、遺伝子操作などを行うことなく、iPS細胞など多能性幹細胞から人為的に誘導製造し、標準品(モデル品)を得る研究を進めています。がん幹細胞を解析研究することで、さまざまな種類のがんがどのように生まれてくるのかという実態解明につながり、革新的な抗がん剤や治療法開発といったがん撲滅への道につながる治療方法発見につながる可能性があります。
 本学は、平成25年度に文部科学省が選定した「研究大学強化促進事業」の支援対象大学(国内19大学)です。また、岡山大学病院は厚生労働省が選定した「臨床研究中核病院」であり、この両選定を受けている数少ない大学です。こうした本学の強みは、がん研究を中心とした生命科学分野の研究に最適な場であるため、今後も積極的な研究推進・向上を図り、世界で戦える「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」の確立につなげます。
 本セッションは、「研究大学強化促進事業」の取り組みの一環として実施されており、本成果を今後の研究大学運営に活かしていきます。

※本学が開催する「岡山大学フューチャーセッション(Future Session)」とは
次世代シーズ・ニーズ創出を探るとともに、未来について多様な立場から解決すべき問題を提起し、少人数で活発な対話を通してより良い未来を実現する解決策を構築するセッションのことです。また、「グローバル・フューチャーセッション」は、海外研究拠点形成や連携強化を目的に開催する国際セッションのことです(下記、過去5回のセッション)。
第2回in福建(テーマは「アドバンスドナノカーボン」)こちら
第3回inドイツ(テーマは「バイオフィジックス」)こちら
第4回inコロラド(テーマは「マイクロ流路分析装置」)こちら
第5回inニューヨーク(テーマは「分子イメージング診断薬」)こちら
第6回inケベックPart2(テーマは「光技術」)こちら

【本件問い合わせ先】
自然科学研究科研究科長 妹尾昌治
TEL:086-251-8216

(14.03.31)


研究について対話する(左から)妹尾研究科長、ヘンドリックス所長、古矢URA


インディアナ大学で講演する妹尾研究科長


打ち合わせを行う田中博士(中央)ら


市内に点在する4つの付属病院とモノレールで結ばれたインディアナ大学付属病院