岡山大学と国際バカロレア
岡山大学は, 2012年度に国立大学ではじめて5つの部局でIB入試を導入し,2015年度からは全11学部と1コースで入試を開始しました。入試の方法は,全学的に書類審査のみ(一部,面接を含む)を原則としています。これは,国内外のIB校訪問やIB教育に関する講演会・勉強会の開催などを通して,IB教育とディプロマ資格が大学入学資格として十分評価できることを岡山大学が確認したことによります。IB入試では,学部・学科ごとのアドミッションポリシーに照らし,IB教育課程での履修科目とその成績を指定しています。
入学後には,専任教員がIB生の学業やキャンパスライフを支援します。定期的に面談やアンケート調査を行い,IB生の満足度や不安,悩みなどを把握して,在学生とともに各人に応じたアドバイスやサポートを行っています。また,学生同士のコミュニケーションや相談窓口の場として,専用のLINEも設けられています。2021年度には,専任の教職員が常駐する「IB推進室」を設置し,2022年4月より「IB入試推進室」と名称を改め,さらには全部局でIB入試の定員化を行いました。
現在(2023年4月1日時点で),岡山大学には,15都道府県・海外21ヶ国から合計122名(2012~2023)のIB生が入学しました。そして,卒業生は33名になりました。そのうち30名が大学院や企業,岡山大学病院(看護師)などで活躍しています。本学がスーパーグローバル大学(SGU)創成支援事業採択校として取り組んでいる様々なグローバル化の活動の場で,IB生は中心的存在として活躍しています。
岡山大学は,オープンキャンパスやIB校が主催するカレッジフェア,Japan University Consortium主催のウェビナーシリーズなどで,大学進学や入学後に関する情報提供や質疑応答などを行っています。本学に興味のある方は,お気軽にご参加ください。昨年はIB入試を導入して10周年を迎え,今年は11年目に入りました。今後ともどうぞよろしくお願いします。
IB生はなぜ岡山大学を選ぶのか?
(入学生,IBカレッジカウンセラー,保護者からの声)
- IB Diploma資格が認められており,大学入学共通テストを受けなくてよい
- 日本で最もIBフレンドリーな大学である
- IB入試を実施している学部が多い
- 各学部への出願に必要な科目とIBディプロマスコアが分かりやすい
- 書類審査のみで出願可能な学部が多い
- 数学SLで出願可能な学部が多い
- 年に2回(8月・10月)選抜がある
- IB生への支援がある数少ない大学の一つである
- IB校の先輩・先生・保護者に強く勧められた
- グローバル的で海外学習プログラムが多く,SDGsにも取り組んでいる
- 兄弟が在学している
- 両親の実家が近い
- 国際的な学生コミュニティがある
- ホームページに掲載しているIB生のインタビューが印象的だった
専任教員

サビナ マハムド(Sabina Mahmood)
准教授 博士(医学)
岡山大学 教育推進機構
入試・高大接続部門
IB入試推進室 室長
Email: sabina@okayama-u.ac.jp
略歴
岡山大学医学部卒業
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科修了
国際バカロレア機構認定(生物・CAS Workshop)修了者
IB担当教員(2015年11月~)
IB入試推進室 室長(2021年4月~)
主な業務
- IB生のリクルート
- IB生の支援
- IB教育
- IBに関する研究
- 日本の高等教育におけるIB教育の推進