国立大学法人 岡山大学

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那須学長からのメッセージ

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国立大学法人岡山大学 学長
那須 保友

 岡山大学は、1870年(明治3年)に創設された岡山藩医学館を起源とする岡山医科大学をはじめとする伝統と優れた教育研究実績を誇った高等教育機関群を統合して、1949年(昭和24年)、新制国立大学として設立されました。

 この長い歴史の中で、本学は、10学部7研究科1プログラム4研究所、大学病院そして附属学校園という大きな規模にまで発展することができました。本学は、「晴れの国」とも呼ばれる穏やかな気候の岡山市中心部に、緑豊かな広大なキャンパスを有し、恵まれた環境のもと、現在約2万人の学生、留学生、教職員が日々研鑽を積んでいます。

 本学はその建学の理念として、「高度な知の創成と的確な知の継承」を掲げています。すなわち、私たちは人類社会を安定的かつ持続的に進展させるために、常に新たな知識基盤を構築していかねばなりません。本学は、公に開かれた知の府として、教育・研究・社会貢献などの活動を通して、高度な知を生み出し、的確な知を次世代に引き継ぎ、人類社会の発展に貢献したいと考えています。

 岡山大学は、「地球と生態系の健康(Planetary Health)」の実現に向かって、地域と地球の「ありたい未来の共創」に貢献することを使命とし、その使命達成のため「岡山大学長期ビジョン2050:地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」を新たに掲げて、地域・世界の多様なステークホルダーとの新たなつながりを深めています。

 岡山大学は、「ビジョン3.0:ありたい未来を共に育み、共に創る研究大学」の下、第4期中期目標期間(2022年~2027年)の2年目を迎えています。持続可能性と多様な幸せを追究する「SDGs推進研究大学」として、人文・社会科学から自然科学・医療にわたる幅広い専門知・実践知と、データサイエンスをはじめとする、新たなリテラシーとの分野横断的な統合による「総合知」の創出と活用を推進しています。そして、データ駆動型社会において地域と世界のことを考え活躍できるいわゆるグローバル人材の育成と、組織・団体の垣根を越えた協働事業・国際共同研究などを発展させています。

 本学はこれまで、岡山ならではの「学都」を創生する取り組み、すなわち「学都構想」を継承してきました。私は学長就任に当たり、新ビジョン「誇りと希望の学都・岡山大学~不易流行の経営改革~」を提唱しました。岡山大学に関わる人々、そしてこれから関わる人々(マルチステークホルダー)の持続的で多様な幸せ(ウェルビーイング)の実現を追求することを「不易」と定義し、国内外の社会情勢を見極め、国の施策や地域の思いを先取りし先導する組織経営改革・人材育成・研究を行うことを「流行」と定義しました。「不易流行の経営改革」を推進し、岡山大学自らが主体的に変容しつつ地域と地球の課題解決を通して人類社会の持続的発展に貢献する「誇りと希望の学都」を目指します。

 これからも岡山大学へのご理解とご支援を宜しくお願いいたします。