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槇野学長からのメッセージ

国立大学法人岡山大学長の写真

国立大学法人岡山大学長
槇野 博史

 岡山大学は今から68年前、幕末の岡山藩医学館をはじめとする歴史ある高等教育機関群によって総合大学として創立されました。2020年には、本学の医学部は創立150周年を迎えます。
 この長い歴史の中で、本学は、11学部7研究科3研究所、大学病院そして附属学校園という大きな規模にまで発展することができました。本学は、「晴れの国」とも呼ばれる穏やかな気候の岡山市中心部に、緑豊かな広大なキャンパスを有し、恵まれた環境のもと、現在約2万人の学生、留学生、教職員が日々研鑽を積んでいます。

 本学はその建学の理念として、“高度な知の創成と的確な知の継承”を掲げています。すなわち、私たちは人類社会を安定的かつ持続的に進展させるために、常に新たな知識基盤を構築していかねばなりません。本学は、公に開かれた知の府として、教育・研究・社会貢献などの活動を通して、高度な知を生み出し、的確な知を次世代に引き継ぎ、人類社会の発展に貢献したいと考えています。

 本学はその理念の実現に向け、文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援(Top Global University Project)」事業を通じて、学生が主体的に学修し、グローバルに活躍できる実践人として羽ばたく環境・体制づくりを推進しています。また、「研究大学強化促進事業」、日本医療研究開発機構(AMED)の「革新的医療技術創出拠点」などに選定された研究大学として、本学の特色でもある異分野融合の取り組みなどを推し進めながら、世界的な学術研究成果も上げています。

 本学はこれまで、岡山ならではの「学都」を創生する取り組み、すなわち「学都構想」を継承してきました。私は学長就任に当たり、新ビジョン「超えていく、実りの学都へ」を提唱し、それぞれが異なるカラーを持つ学部や研究科等が垣根を越えてその成果を実質化し、社会に還元する「彩(いろどり)あるAcademia」を形成していくことを目指しています。

 これからの人類社会が直面する多くの課題は、世代、分野、文化、思想、国境など、さまざまな要素がこれまで以上に複雑に絡み合ったものであることが予想されます。私は、「和顔愛語(わげんあいご:和やかな顔とやさしい言葉)」を合い言葉にリーダーシップを取り、「知」の源となる好奇心の種を共有しながら、課題解決に取り組む”世界最高水準の人材”を育成していきたいと考えています。岡山ならではの世界に輝く「実りの学都」をつくり上げるため、全力を尽くして取り組みます。これからも岡山大学へのご理解とご支援を宜しくお願いいたします。

槇野ビジョン

しなやかに超えて行く「実りの学都」へ

2017年4月
国立大学法人岡山大学 第14代学長 槇野博史

  1. はじめに
  2.  これからの岡山大学の4年間は、地域社会から国際社会まで様々にその存在意義を問われる、これまでにも増して難しい局面を迎えると認識しております。皆さんと一緒に知恵を出し合い、多くの課題をしなやかに乗り超え、地域のトップランナーの一つである岡山大学から新たな知の創生を発信することにより、岡山大学が日本と国際社会に貢献する「実りの学都」になるよう、精一杯努力をしたいと思います。
     これからの岡山大学が進むべき方向性を皆さんと共有するために、現時点における私のビジョンをお示しいたします。

  1. 目標と現況
    彩(いろどり)あるAcademiaの形成

 これまで千葉喬三元学長は「学都・岡山大学の創成」を、森田潔前学長は「美しい学都」を築かれてきました。これからなすべきは「学都の実質化」であり、正にそれが「実りの学都」の実現だと私は考えています。そのためには、岡山大学の11学部・7研究科・3研究所が互いの壁を超えて目標を共有し、岡山大学ならではの「彩(いろどり)あるAcademia」即ち、「Meta(超越した)-Academia」を形成することが不可欠です。この変化が学生・教職員・社会の皆様に実感されてこそ「学都の実質化」であり、目指す「実りの学都」だと思います。

  1. 学都実質化の具体的施策
  1. 「しなやかな」大学の運営 - IRで組織・プロジェクトのリ・デザイン-

 IR(Institutional Research)とは、「機関研究活動」とも訳されますが、その業務の本質は、「必要な時に、必要な学内情報を、必要とする職員・部署に提供する」ことにあります。そしてその情報が、大学の教育・研究活動や、学生支援、経営等に活用され、新たな部門間連携や新事業創出等につながり、組織運営全体が活性化し、設定された達成目標のベンチマークに到達することを目指します。学生、地域、そして世界の皆さんに「彩(いろどり)のある実りの学都」を実感してもらえるよう、しっかりリーダーシップを取っていくことが、IRを活用した「和顔愛語の経営基盤強化策」です。

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  1. 自律的な学修と研究の実質化 -「Act Locally, Think Globally」-

 これまで岡山大学は、DP(ディプロマポリシー)、CP(カリキュラムポリシー)、AP(アドミッションポリシー)の策定はもちろん、スーパーグローバル大学創成支援事業、60分授業・4学期制や国際バカロレア入試等、文部科学省と連携して様々な教育における制度改革を絶えず実施してきました。今後は、私が推進する「Act Locally, Think Globally」の価値観を皆さんと共有し、留学におけるインバウンド、アウトバウンドの活性化に注力したいと思います。また、60分授業・4学期制は学生の主体的学修を推進するための大きな制度改革です。その一方で、教職員に負担感が強いことも指摘され、制度改革の成果と課題を整理して柔軟な運用を推進する時期に差し掛かっています。

  1. 「超える」社会貢献 -社会との連携を通じて新たな大学の価値を創造-

 「学都構想」の実現には、地域と大学が連携した魅力的な街づくりと、グローバル人材育成による地域活性化の拠点形成が必要です。その中で大変有り難いことに、産学官金(金融)言(言論)の方々のお力添えにより、地域の様々なセクターのキーパーソンが一堂に会し意見交換を行う「おかやま円卓会議」と「おかやま地域発展協議体」が設立されました。また岡山大学はこれまで、大学の各部局、旧六医科大学(6大学)、政府の各組織と地元岡山の各団体、産学官が大きなネットワークを形成し、我が国にとって大切なアジア支援の一つであるミャンマーへの各種支援にも携わってきました。

  1. むすび

 本ビジョンの冒頭でも述べたように、岡山大学のこれからには様々な難局が予想されます。その中で、学長としてこの困難な時期を乗り切り、世界中の学生が入学したい、教職員が働きたいと思っていただける大学にすることが私の使命だと考えています。 そのために私が重要だと思っている事を3つお示ししたいと思います。
 1つめは、これからの岡山大学を牽引するリーダー達を支え、導き、繋がりながら共に働いてくれる、素晴らしい次世代を発掘することです。

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槇野ビジョン概要図