花粉症情報(2019/02/22)

【花粉症のシーズンになりました】

 「花粉症」の原因として最も多いのがスギ花粉です。

 日本気象協会より214日に発表された2019年春の花粉飛散予測(第4報)によると、24日に最高気温が3月並みから4月並みのところが多くなり、同日より中国・四国で飛散開始が確認されました。

スギ花粉飛散のピークは、福岡では2月下旬から3月上旬、広島・大阪では3月上旬、高松・名古屋では3月上旬から中旬と予測されています。スギ花粉のピーク終了後にはヒノキ花粉が飛び始め、その後ピークが始まります。福岡では3月下旬から4月上旬、広島・大阪では4月上旬、高松・名古屋・東京では4月上旬から中旬の見込みです。

 

【今年の花粉飛散量について】

 夏に「気温が高く」「日照時間が多く」「降水量が少ない」と,スギやヒノキの花芽が多く形成されるため,翌年春の花粉飛散量が多くなります。また前年の花粉量が少ない地域では,翌年は多くなる傾向があります。2018年夏,中国地方は豪雨災害があったものの降水量は「平年並み」で気温は「かなり高い」,日照時間は「かなり多い」でした。

 2019年春の花粉飛散予測では、例年比でみると中国地方では多く、四国地方では例年並みとされています。前シーズン比では、中国・四国地方は前シーズン並み(90%)となる見込みです。



花粉は
①晴れて、気温が高い日
②空気が亘雄して、風が強い日
③雨上がりの翌日や気温の高い日が2~3日続いた後

に飛散しやすい傾向があります。


【本学における花粉症の罹患数について】

当センターが本学新入生を対象に行った調査(2011)では,48.4%と半数近くの学生がアレルギー性鼻炎に罹患(既往含む),全国規模の調査でアレルギー性鼻炎の約3分の2が花粉症と報告されていることから,本学の学生のうち3分の1近くが花粉症であると推測されます。


【対策について】

 花粉症の症状を緩和させたり,発症を遅らせたりするためには,花粉を粘膜に付けない,家に入れないことが大事です。具体的には以下のような方法があります。

  外出前に最新の花粉飛散状況を把握する。

  →環境省花粉観測システム(はなこさん),日本気象協会tenki.jp

  外出時はマスク,メガネなどを着用し,花粉が粘膜に付くのを防ぐ。

  花粉が付着しやすい素材(ウール類など)の衣類は避け,家に入る前に,衣類に付いた花粉を  払い落す(または拭き取る)。

  帰宅後に洗顔,うがい,シャワー,着替えをする。

  室内で花粉が浮遊するのを防ぐため,こまめに掃除機をかける,加湿器や空気清浄機を利用  する。

 その他にも,十分な睡眠,規則正しい生活を心掛け,風邪を予防し,飲酒や喫煙を避け,全身や粘膜の免疫機能を正常に保っておくことも重要です。

 また,初期治療といって,花粉の飛散開始前または症状のごく軽い時期から予防的に薬剤を服用することで,症状の発現を遅らせたり,症状を軽くしたりする方法があります。初期治療を開始するタイミングとしてはまさに今がよいでしょう。

 毎年花粉症に悩まされている方は,そろそろ医療機関(耳鼻咽喉科や眼科,内科,アレルギー科)を受診するようにしましょう。

 

日本気象協会 2019年 春の花粉飛散予測(第4報)

https://tenki.jp/pollen/expectation/

 

花粉症環境保健マニュアル

http://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/manual.html

 

環境省花粉観測システム(はなこさん)

http://kafun.taiki.go.jp/

 

日本気象協会tenki.jp

https://tenki.jp/pollen/