頭頸部がんとは?
頭頸部とは脳より下で、鎖骨より上の領域のことを意味します。ただし整形外科の領域である脊椎や、眼科の領域である眼球や、脳外科の領域である脳腫瘍や脳血管障害といった頭蓋内の疾患は含まれません。従来の耳鼻咽喉・頭頸部外科、口腔外科、内分泌甲状腺領域ということになります。ここに生じるがんを総称して頭頸部がんと呼びます。
解剖学的には、口腔、咽頭、喉頭、頸部食道、鼻・副鼻腔、唾液腺、甲状腺などが主な部位となります。これらの部位がさらに細かな部位(亜部位)に分けられてそれぞれに名前が付けられています。頭頸部がんの発生頻度は全身のがん全体の5%未満です。