OHNCC 岡山大学病院頭頸部がんセンター

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センター長挨拶

安藤瑞生

岡山大学病院 頭頸部がんセンター
センター長 安藤瑞生

 岡山大学病院頭頸部がんセンターのホームページをご覧いただき、ありがとうございます。2022年からセンター長を務めております、耳鼻咽喉・頭頸部外科の安藤です。

 耳、舌、歯ぐき、のど、鼻、あご、首などに発生した悪性腫瘍は「頭頸部がん」と呼ばれます。頭頸部には「頭」と「頸(くび)」だけでなく顔があり、表情もあります。このように人間が生きていくために欠かすことのできない部位にがんができてしまった場合、がん細胞を根治するという目的だけでは、本当に良い医療を患者さんに提供することはできません。食べること、呼吸をすること、表情や会話でコミュニケーションすること、容姿を保つこと、さらに匂いや味覚など、治療後の生活の質をいかに維持するか、どこまで犠牲にできるか、そのバランスをとりながら治療を進めていくことが必要な部位なのです。

 本センターは、頭頸部がんの理想的な治療を目指した木股敬裕先生(形成再建外科教授)の熱い想いから、2012年に設立されました。当時、医科・歯科・看護師・様々なメディカル部門を含めて横のつながりを重視し、一貫したチーム医療を行うことができる国立大学病院で初めてのセンター組織でした。以来10年以上、国内大学病院として屈指の症例数を積み重ねています。
 私は2020年に耳鼻咽喉・頭頸部外科へ赴任すると同時に、副センター長の重積を担うこととなりました。着任当初、頭頸部がん患者さんの治療後経過の良好さ、退院までの日数の少なさにまず驚かされ、それが初診から治療、リハビリに至るまで多職種の協力により実現していることを知りました。残念ながら再発や転移によってがんの根治ができなかった患者さんに対しても、丁寧な治療が行われています。

 今後も本センターは、先進的医療はもちろんのこと、外来・入院・社会復帰までのきめ細かな医療福祉サービスや、総合病院としての幅広い疾患にも対応した医療、そして治療後の後遺症に苦しんでいる患者さんへの医療を提供していきます。患者さんの立場に立って、より良い医療を推進できるように全員で頑張っていきます 。
 また、意欲に満ちた若い医療人の成長をサポートし、やがて彼らが現在の常識を越えて、次世代の頭頸部がん診療を形作って行けるよう、力を尽くしていきます。今後とも岡山大学病院頭頸部がんセンターをどうぞよろしくお願い申し上げます。

岡山大学病院 頭頸部がんセンター
センター長 安藤瑞生

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