OHNCC 岡山大学病院頭頸部がんセンター

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頭頸部がん治療における歯科医の役割

地域歯科医療機関との連携

頭頸部癌治療後には、口の中の解剖学的な変化や誤嚥リスク、放射線治療の影響など歯科治療にあたっての問題点が多くあります。
治療を行った病院が地域の歯科医療機関にそれぞれの問題点と対応方法を伝え、理解していただくことで、安全に歯科治療することができます。
歯科治療にあたっての問題点や対応方法について解説します。

頭頸部癌治療後の患者さんの歯科治療における問題点と対応方法

受けた治療内容 問題点 対応方法
口腔領域の手術 誤嚥しやすい 坐位に近い体位で治療する
ラバーダムを活用する
修復物・補綴物を口腔内にいれる際はガーゼを置く
頸部の手術 首を後屈しにくい ヘッドレストを調整する
後頭部にまくらをあてる
喉頭摘出・永久気管孔増設 永久気管孔に異物・水が浸入すると誤嚥や肺炎がおこる 口から水がこぼれないようにこまめに吸引する
気管孔をタオルなどで保護する
放射線治療後 口が乾燥しやすい 口腔ケアや歯科治療前に口腔粘膜をジェルやワセリンなどで保湿する
歯科治療中のうがいの頻度を多くする

歯科部門では患者さん自身が自分の体のことを理解できるようにパンフレットを使って説明や指導をしています

もちろん当院での治療が必要でしたらご相談、ご紹介ください。
宛先:岡山大学病院 口腔外科顎口腔再建外科部門(頭頸部がんセンター担当) 武田斉子

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