国立大学法人 岡山大学

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岡山大学において地域中核・特色ある研究大学の取り組み「学内のガス回収ラインが設置されていないMRI装置のヘリウム回収」を実施

2026年06月03日

 本学の研究機器共用体制・整備等強化促進に関するタスクフォースは5月28、29日に「中四国・播磨ヘリウムリサイクル事業ネットワーク(通称:中四国・播磨HeReNet)」事業の一環として、学内だけれどもガス回収ラインが設置されていないMRI装置(薬学部、小動物専用装置)に関してヘリウムガスの回収(フェーズ1)を開始しました。MRI装置からのガス回収は中四国・播磨HeReNetで初となります。
 本学から学術研究院医歯薬学域(薬学系)の上田真史教授と研究・イノベーション共創機構の畑中耕治副タスクフォース長・機関連携部門長(主任URA)、総合技術部の石井誠課長、浦上久幸技術専門員、安藤晴菜技術職員、研究協力課の山﨑秀顕専門員、友定良太主任、研究・イノベーション共創機構の坪谷育実主任URAが参加しました。
 今回の回収ではヘリウムガス回収用圧縮機1台、ヘリウムガス回収用ガスバッグ(1㎥)10個等を納品した他、浦上技術専門員が設計した回収ガスバッグ集合配管ユニットを初めて導入しました。このユニットはガスバッグを10個接続してそれぞれのバッグに同時にガスを回収できるため、同ユニット導入によってMRI装置への液体ヘリウムの補充作業の際に一度に大量に発生するヘリウムガスを容易に回収できるようになります。28日は、MRI装置とガスバッグ等を専用のホース等で接続、回収ガスバッグ集合配管ユニットやガスバッグ用ラックの設置の作業を行い、約24時間、MRI装置からガスバッグにヘリウムガスを貯め、29日に回収用圧縮機の試運転を行った後、MRI装置からガスバッグへのヘリウムガスの回収(フェーズ1)を開始しました。今後は、ヘリウムガスの回収(フェーズ1)→ヘリウムガスの回収およびその一部のヘリウム供給(フェーズ2)→ヘリウムガスの回収およびそのほぼ全量のヘリウム供給(フェーズ3)→本格運用の順に事業を進めていく予定になっています。
 上田教授は「本学は地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)に採択され、研究基盤の強化に取り組んでいる。中四国・播磨HeReNet事業により、研究活動を支える限られた天然資源である液体ヘリウムのリサイクルと安定供給体制が構築されることは大変喜ばしいことであり、今後の発展に協力していきたい」と述べました。
 本学は、開かれた地域中核・特色ある研究大学として「中四国・播磨HeReNet」および「HeliGet」を通じて、学内のみならず近隣の大学や研究機関、高等専門学校、企業等に液体ヘリウムを供給することで、液体ヘリウムを用いた研究・開発の裾野を大きく拡げることを目指しています。現在ヘリウムは100%海外に依存しているため、本取り組みは経済安全保障の点からも極めて重要です。
 さらに本学では、次世代のヘリウムユーザーの育成およびヘリウム価格の安定化を目的とした、ヘリウム関連の人材育成プログラム「HeliSET」の開発も進めており、「HeReNet」、「HeliGet」、「HeliSET」を一体の取り組み「“He3”(スリー)プロジェクト」として今後も推進していきます。
 引き続き、地域中核・特色ある研究大学:岡山大学と参画機関らが進めるわが国の研究力向上・イノベーション創出強化、そして経済安全保障の枠組みにおける重要な取り組みへの挑戦に、どうぞご期待ください。

<参考>
米子工業高等専門学校において地域中核・特色ある研究大学の取り組み「中四国・播磨HeReNet」の回収および供給(フェーズ2)を実施
SPring-8において地域中核・特色ある研究大学の取り組み「中四国・播磨HeReNet」の回収(フェーズ1)を実施
香川大学と本学惑星物質研究所において地域中核・特色ある研究大学の取り組み「中四国・播磨HeReNet」の回収(フェーズ1)を開始
岩手大学技術職員が本学を訪問~地域中核・特色ある研究大学の取り組み「中四国・播磨HeReNet」の北東北地域への展開に向けて意見交換を実施~
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中四国・播磨HeReNet-HeliGet岡山大学が岩手大学・岩手医科大学実施の使用済MRIからのヘリウム回収に参画~500L超のヘリウムを回収~
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“人機一体”の研究基盤を強化推進するために「研究機器の共用の体制・整備等の強化促進に関するタスクフォース」が始動
岡山大学 地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)


【本件問い合わせ先】
研究機器の共用の体制・整備等の強化促進に関するタスクフォース(略称:チーム共用) 機関連携部門
TEL:086-251-8705
E-mail:herenetoffice◎adm.okayama-u.ac.jp
   ※@を◎に置き換えています。

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