内分泌センター

診療・運営体制

岡山大学病院内分泌センターは2006年9月に国立大学初の内分泌センターとして設立され,中四国をはじめ広い地域から患者のみなさまをお迎えして日々診療しています。当センターでは臓器別に分割されがちな内分泌疾患を連携各科の枠を超えそれぞれの高度な専門性を融合・集結することにより,診断から治療に至る全てのステップを正確・迅速にわかりやすい形で提供し,今後も中四国の地域医療に貢献したいと考えております。またその中で得られた知見を世界に向けて発信し内分泌診療の進歩に繋げられるよう努める所存です。

 

センター長
稲垣 兼一

診療内容・特色

内分泌センターは平成18(2006)年9月に開設されました。内科系部門及び外科系部門からなり,内科系部門にあっては腎臓・糖尿病・内分泌内科の専門医,外科系部門にあっては乳腺・内分泌外科の専門医から構成されています。外来診療棟(内科・外科Cフロア)及び入院棟(西7階)をセンターの拠点として全身に渡る内分泌臓器(視床下部・下垂体,甲状腺・副甲状腺,膵,副腎,性腺など)の病気の診療を担当しています。岡山大学病院医療圏の全ての内分泌疾患患者に対応できるよう,診療疾患を限定せずに指定難病(先端巨大症,中枢性尿崩症,下垂体機能低下症,成人成長ホルモン分泌低下症,ビタミンD依存性・抵抗性骨軟化症など)や遺伝性腫瘍(多発性内分泌腫瘍症1型・2型,フォン・ヒッペルリンドウ病,遺伝性褐色細胞腫・パラガングリオーマ症候群など),遺伝性内分泌疾患(先天性副腎皮質過形成症,甲状腺ホルモン不応症など),骨系統疾患(骨形成不全症,大理石骨病など)などの希少疾患についても院内協力体制の下,積極的に診断・治療しています。
 

診療実績

〈表1〉直近5年間の年度別新規紹介患者数(院内他科紹介を含む)

(単位:件)
  2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
1.視床下部・下垂体疾患 119 58 78 98 97
2.甲状腺疾患 451 320 304 327 305
3.副甲状腺疾患・Ca代謝異常 40 32 34 39 44
4.膵内分泌疾患 19 8 11 6 12
5.副腎疾患 132 73 89 109 95
6.遺伝性内分泌腫瘍症候群 7 7 4 5 6
7.その他 71 43 44 64 31
839 541 564 648 590

〈表2〉直近5年間の年度別入院件数

(単位:件)
  2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
1.視床下部・下垂体疾患 76 32 59 74 79
先端巨大症 8 8 10 13 4
中枢性尿崩症 7 10 8 5 21
2.甲状腺疾患 16 37 34 22 34
バセドウ病 13 14 13 13 12
3.副甲状腺疾患・Ca代謝異常 35 36 48 40 36
原発性副甲状腺機能亢進症 33 25 46 40 29
4.膵内分泌疾患 17 10 15 9 7
インスリノーマ 14 8 3 5 2
5.副腎疾患 51 55 62 46 46
クッシング症候群(サブクリニカルを含む) 3 8 3 12 9
原発性アルドステロン症 29 23 15 19 15
褐色細胞腫 14 20 34 8 15
6.遺伝性内分泌腫瘍症候群 5 15 11 7 11
7.その他 1 6 9 11 17
計(括弧内は重複) 201(6) 191(11) 238(7) 209(11) 230(19)

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