予防歯科部門(旧 予防歯科)

部門長より

予防歯科部門は文字通り「歯科疾患の予防」を担当します。生涯を通じて,むし歯や歯周病の不安から解放され,自分の歯で食べる機能をいつまでも維持し,ひいては体全体の健康につながるような予防歯科診療を目指します。歯を削られないためには,歯を抜かれないためにはどうすればよいのでしょうか?患者さんと一緒に考え,口腔衛生と生活習慣の両面からベストな選択肢を見つけ,QOL向上に役立ててもらえるような診療を提供します。

予防歯科部門長江國 大輔

対象疾患について

消化管の入り口となる器官である「口腔」を対象領域とする。

対象硬組織疾患

  • う蝕(特に表層下脱灰しているもの)
  • Tooth wear(歯の咬耗,摩耗,酸蝕症,アブフラクションなどの非う蝕性実質欠損疾患)
  • 象牙質知覚過敏症

対象軟組織疾患

  • 歯周疾患(歯肉炎,歯周炎) 
  • がん治療等で併発する口腔粘膜炎

その他対象疾患

  • 病的口臭(特に口腔内起因のもの)
  • 口腔乾燥感,口腔乾燥症

歯,歯周組織,口腔粘膜などに対して多岐にわたる組織に対し疾患を発症しますが,主に上記疾患に対する検査,診断,予防処置及び進行抑制処置を対象とします。また,上記以外の疾患も含み,専門診療科への対診や処置が必要と判断された場合は専門外来への相談及び紹介を行います。

診療内容と特色について

歯の喪失の2大要因は「う蝕」と「歯周病」です。う蝕に対してはフッ化物の利用,歯周病に対しては口腔清掃をベースとした歯周処置・管理を行います。 患者さんのニーズに応え,治療満足度を高めます。特に,歯を残したいというニーズに応えるようにします。
1~6ヶ月おきに来院していただき,う蝕と歯周病の管理を行うことで,口腔内の状態を維持し,できるだけ歯を残すことを得意としています。
口臭治療:検査・診断を行い,その患者さんに応じた処置を行います。

診療科より患者の皆さまへ

岡山大学病院予防歯科の診察をご希望される場合は,一度「近医の歯科医院」又は「かかりつけ歯科医院」を受診してください。受診した先の担当医が当科での診察(口臭予防・口臭治療含む)の必要性を記載した「岡山大学病院 予防歯科部門」宛の紹介状を当病院受診時にご持参ください。また,予防歯科治療以外の処置が必要な場合は,当院にある別の専門外来へ紹介します。
当科は,「治療の前に予防」という考えを大切にします。まずは,お話をよく聞いて,最善の予防策を一緒に考えます。お気軽にご相談ください。

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