岡山大学病院の災害対策

岡山大学病院は平成24年4月1日より,地域災害拠点病院として厚生労働省から指定を受けています。
地域災害拠点病院は,大規模災害時に多発すると予測されている多発外傷や広範囲の熱傷(やけど)などの重篤救急患者の救命医療を行う中心的な役割を担います。仮に地域が地震で被災しても岡山大学病院は耐震・制震・免震構造*により建物の被害を最小限にとどめるように設計され,自家発電機による発電や貯水槽からの給水,食料や医薬品の備蓄によって,外部からの供給が滞っても病院機能が継続できるように備えています。
また,災害派遣医療チーム(DMAT)を岡山大学病院から派遣し,被災地での重篤患者の治療や搬送に貢献します。さらに,岡山県が被災地となった際には,各地から派遣されるDMATの活動拠点として貢献します。
大規模災害時,岡山大学病院は入院中の患者さんを守りつつ,地域災害拠点病院として,岡山市内および市外の地域から搬送される重篤救急患者の救命治療を行います。そのため,一般外来への受診を一時的にお断りすることがあります。小さな傷など軽症の方の治療は,最寄りの医療機関でお願いする場合がございます。
 
*耐震:地震動によって建物が倒壊しないように強度を持たせた建物構造になっています。
*免震:建物基礎に免震ゴムを採用し,地震による横揺れをいなし,建物全体に揺れが伝わらなくしています。
*制震:岡山大学病院ではオイルダンパーと鉛ダンパーを採用し,地震動を縦方向・横方向で吸収して建物全体が揺れないようにしています。


耐震構造


免震構造


 

制震構造(オイルダンパー)


 

制震構造(鉛ダンパー)