眼科

診療科長より

情報の80%は視覚から得るといわれています。そのため,健康で質の高い生活を送るためには,よく見える状態を保つことが重要です。私たち眼科医は,患者さんの目の健康を守ることを使命として日々診療にあたっています。岡山大学病院眼科では,各病気の専門家が最新の検査機器や治療機器を用いて,最先端の医療を提供しています。また,希少疾患や難治性疾患の診療,視覚リハビリテーション,そして未来を見据えた新しい治療法の開発や研究にも取り組んでいます。
◇詳しい情報についてはこちらを御覧ください。
http://okayama-u-opth.jp/



眼科長森實 祐基

対象疾患について

1. 網膜の病気:糖尿病網膜症,加齢黄斑変性,網膜剥離,黄斑上膜,黄斑円孔,眼外傷,未熟児網膜症
最先端の機器を用いて手術(網膜硝子体手術),薬物治療(抗血管新生薬,ステロイド),レーザー治療を行っています。眼科救急への対応も積極的に行っています。
2. 緑内障
最新の検査機器を用いて正確な診断を行い,薬物治療,レーザー治療,手術を組み合わせて,長期にわたって視機能の維持ができるよう,治療成績の向上に努めています。
3. 斜視・弱視
視能訓練や手術治療を行っています。斜視の手術については,術後の早期回復を目指し整容面に配慮した低侵襲・小切開手術を行っています。
4.眼炎症(ぶどう膜炎)
ステロイドや分子標的薬を用いた薬物療法を行い,病状に応じて手術(硝子体手術)も行っています。
5. 白内障
加齢による白内障に加え,先天白内障や難易度の高い白内障の手術にも対応しています。
6. 視覚リハビリテーション
視機能が低下した方を対象に,拡大鏡等補助具の選定,教育・福祉関係の情報提供,日常生活・就学・就労等の相談・関係の施設紹介などを行っています。岡山県在住の患者さんで来院が難しい方は無料電話相談をご利用いただけます。詳しくは眼科独自ホームページをご覧ください。

診療内容と特色について

当科の特色としては次のことが挙げられます。
1) 最新の検査・治療技術を導入し,各病気の専門家が最先端の医療を提供します。
2) 入院が必要な患者さんに対する受け入れ体制が整っており,安心して入院治療を受けていただけます。一方で,できるだけ早く社会復帰していただけるように心がけています。
3) 他の病気を患っておられる患者さんに対しては,総合病院の利点を生かし,他の診療科と共同で診療を行えるように体制を整えています。
4) 岡山県下の眼科救急を積極的に受け入れており,夜間緊急の患者さんに対応できる体制を整えています。
5) 中国・四国地方の関連病院や診療所との診療ネットワークを構築しており,患者さんが広い地域で質の高い診療を受けていただけるように努めています。

診療科より患者の皆さまへ

私たち眼科スタッフ一同は,病める患者さんに出来得る限り満足していただけるように,患者さんのニーズに合った誠実で良質な医療を目指して日々診療に取り組んでおります。また,学会発表,論文発表を積極的に行うことで,国内のみならず国外においても注目を集めるような最新の情報を発信しております。その研究成果を日常診療に反映するために,眼科スタッフ一同頑張っております。我々の使命は,日進月歩で進化をする医療の世界において常に最先端の医療を患者さんに提供することであると考えております。当科では今後も誠実で良質な医療を目指して日々一生懸命努力を行い,患者さんに安心して喜んでいただける医療の提供に精進して参ります。