患者の皆さまへ
病院からのお知らせ
病院長挨拶
患者さんのために,医学の発展のために,社会のために
岡山大学病院は,明治3年に岡山藩医学館大病院として開設されて以来,150年以上の歴史と伝統を受け継いできた病院です。明治21年に第三高等中学校医学部,明治27年に第三高等学校医学部が設置され,「東の東大,西の岡山」と称されるほど医学教育のレベルが高いことで知られていました。明治30年には京都帝国大学が設立され,その4年後に岡山の医学部は独立して岡山医学専門学校(現:岡山大学医学部)となりました。現在,岡山大学病院は,中国・四国地方を中心とした多くの関連病院と連携し,医療・保健分野の診療・教育・研究の「エンジン(原動力)」として重要な役割を果たしています。
岡山大学病院は,「高度な医療をやさしく提供し,優れた医療人材を育て,社会・地域の持続的な健康増進に貢献する」という理念のもと,安心・安全な医療の推進に努めてきました。当院では,全国最多の先天性心疾患手術をはじめとする高難度手術を実施しており,2025年には手術用ロボットを4台体制で稼働させ,ロボット支援下手術の分野を牽引し続けます。また,画像ガイド下にカテーテルを用いるIVRにおいても,日本屈指の規模を誇り,低侵襲医療を積極的に推進しています。さらに,日本初の肺移植成功や脳死体からの肝腎同時移植成功など,日本をリードする症例数と高い成功率を誇る臓器移植が行われています。加えて,中国地域の「造血幹細胞移植推進拠点病院」として,白血病などの難病に対する造血幹細胞移植を実施し,移植再生医療分野の発展にも貢献しています。
また,岡山大学病院は高度な医療の提供に加え,「最後の砦」として小児・周産期医療や救命救急の分野でも社会に貢献してきました。2012年には「小児医療センター」,2024年には「小児・AYAがん総合センター」を設置し,小児期から成人期に至るまで切れ目のない総合的な診療と支援を提供する体制を整えています。さらに,高齢出産やハイリスク妊娠・分娩の増加に対応するため,2024年に新生児集中治療室(NICU)を倍増させた新病棟が完成しました。2025年には母体・胎児集中治療室(MFICU)を新設し,県の指定を受けた総合周産期母子医療センターとして,地域の周産期医療の「最後の砦」および周産期医療従事者の育成拠点としての役割を果たしていきます。また,新型コロナウイルス感染症の流行時には重症患者の受け入れを行い,2022年には中国地方初の「小児救命救急センター」を開設するなど,小児から成人まで救命救急の最前線での役割を担い続けています。
研究の推進も岡山大学病院の重要な役割の一つです。近年,がんの遺伝子解析を通じて患者ごとに最適な医療を提供する「がんゲノム医療」が急速に進歩しており,当院は中四国唯一の「がんゲノム医療中核拠点病院」に選定されています。これにより,個々のがん患者に最適な治療を提供するとともに,治験や先進医療を主導し,がんゲノム医療を牽引する役割を担っています。また,「臨床研究中核病院」として,日本発の革新的な医薬品や医療機器の開発に必要な質の高い臨床研究を推進し,国際水準の臨床研究や医師主導治験の中心的役割を果たしています。さらに,「橋渡し研究支援機関」として,基礎研究から実際の臨床応用までを視野に入れた研究活動を展開しています。産学官連携を推進し,分野を横断した研究環境を整備することで,革新的な医療を生み出し,社会・地域の持続的な健康増進に貢献していきます。
岡山大学病院は,今後も患者さんのため,医学の発展のため,そして社会のために,職員一丸となって全力で取り組んでまいります。引き続き,岡山大学病院をよろしくお願いいたします。
岡山大学病院は,「高度な医療をやさしく提供し,優れた医療人材を育て,社会・地域の持続的な健康増進に貢献する」という理念のもと,安心・安全な医療の推進に努めてきました。当院では,全国最多の先天性心疾患手術をはじめとする高難度手術を実施しており,2025年には手術用ロボットを4台体制で稼働させ,ロボット支援下手術の分野を牽引し続けます。また,画像ガイド下にカテーテルを用いるIVRにおいても,日本屈指の規模を誇り,低侵襲医療を積極的に推進しています。さらに,日本初の肺移植成功や脳死体からの肝腎同時移植成功など,日本をリードする症例数と高い成功率を誇る臓器移植が行われています。加えて,中国地域の「造血幹細胞移植推進拠点病院」として,白血病などの難病に対する造血幹細胞移植を実施し,移植再生医療分野の発展にも貢献しています。
また,岡山大学病院は高度な医療の提供に加え,「最後の砦」として小児・周産期医療や救命救急の分野でも社会に貢献してきました。2012年には「小児医療センター」,2024年には「小児・AYAがん総合センター」を設置し,小児期から成人期に至るまで切れ目のない総合的な診療と支援を提供する体制を整えています。さらに,高齢出産やハイリスク妊娠・分娩の増加に対応するため,2024年に新生児集中治療室(NICU)を倍増させた新病棟が完成しました。2025年には母体・胎児集中治療室(MFICU)を新設し,県の指定を受けた総合周産期母子医療センターとして,地域の周産期医療の「最後の砦」および周産期医療従事者の育成拠点としての役割を果たしていきます。また,新型コロナウイルス感染症の流行時には重症患者の受け入れを行い,2022年には中国地方初の「小児救命救急センター」を開設するなど,小児から成人まで救命救急の最前線での役割を担い続けています。
研究の推進も岡山大学病院の重要な役割の一つです。近年,がんの遺伝子解析を通じて患者ごとに最適な医療を提供する「がんゲノム医療」が急速に進歩しており,当院は中四国唯一の「がんゲノム医療中核拠点病院」に選定されています。これにより,個々のがん患者に最適な治療を提供するとともに,治験や先進医療を主導し,がんゲノム医療を牽引する役割を担っています。また,「臨床研究中核病院」として,日本発の革新的な医薬品や医療機器の開発に必要な質の高い臨床研究を推進し,国際水準の臨床研究や医師主導治験の中心的役割を果たしています。さらに,「橋渡し研究支援機関」として,基礎研究から実際の臨床応用までを視野に入れた研究活動を展開しています。産学官連携を推進し,分野を横断した研究環境を整備することで,革新的な医療を生み出し,社会・地域の持続的な健康増進に貢献していきます。
岡山大学病院は,今後も患者さんのため,医学の発展のため,そして社会のために,職員一丸となって全力で取り組んでまいります。引き続き,岡山大学病院をよろしくお願いいたします。
2025年4月
岡山大学病院長
前田嘉信