災害対策室長より

当院は岡山県より,災害時に地域の医療司令塔となる災害拠点病院に指定されております。当院は建屋の先進的免震構造および災害対応の豊富な資機材というハード面はもちろんのこと,県下有数の日本DMAT(災害派遣医療チーム)隊員を有し,またDMATのリーダー役となる統括DMAT資格者および岡山県災害医療コーディネーターも複数擁しており,ソフト面も大変充実しております。平成30年7月豪雨では岡山県南東部地域DMAT活動拠点本部を院内に設営し,他病院から参集したDMATのマネジメントを行いました。

災害対策室は岡山大学病院の災害対応において岡山県下の災害拠点病院と連携,院内各部署との協力体制を構築することを図ります。そのため平時からの院内職員向け災害医療教育,院外関係機関との協同訓練などによって地域の災害医療体制の構築に貢献いたします。また災害医療における研究の推進および情報の発信も行い,研究機関たる大学病院の使命を果たすよう努めます。

災害時には医療需要の急激な増大が起こり,平時に提供される医療水準が維持できない事態が起こり得ます。入院患者,通院患者およびその関係者の皆様方におかれましては,災害発生時に空床確保や診療順の変更等でご協力をお願いすることがございます。どうぞ,皆様方のご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 
 
岡山大学病院 災害対策室長
                                       飯田 淳義