臨床遺伝子診療科

診療科長より

臨床遺伝子診療科は,2018年9月に新しくできた診療科で,
「遺伝カウンセリング外来」と「がんゲノム医療外来」からなります。
「遺伝カウンセリング外来」は,遺伝カウンセリングを通して,もって生まれた遺伝子の特性を知ることで,
病気の診断,予防,治療などに結びつけることを目指しています。
「がんゲノム医療外来」は,がんの患者さんを対象に,がんの遺伝子を調べることで,最適な治療法を主治医に提言することを目的としています。
当科では紹介元の医療機関をはじめ,岡山大学病院内の各診療科や部門と連携しながら,患者さんやそのご家族が安心できるゲノム医療を提供してまいります。

臨床遺伝子診療科長平沢 晃

対象疾患について

遺伝カウンセリング外来

遺伝性のがん(家系にがんが多い,若くしてがんにかかるなどの家系の方),小児の難聴,先天性疾患,口唇裂・口蓋裂,出生前診断や次の妊娠に関する考え方に対するカウンセリング,遺伝性皮膚疾患などが対象の外来です。詳しくは「遺伝カウンセリング外来」(近日公開予定)をご覧ください。

がんゲノム医療外来

主に標準治療が終了した,担がん(身体の中にがんが存在している状態)の患者さんで,今後とも抗がん剤投与を行うことが可能であると考えられる体調の方が対象になります。紹介元の医療機関や岡山大学病院内の主治医からの紹介によって,がんゲノム検査の実施を検討します。詳しくは「がんゲノム医療外来」をご覧ください。

診療内容と特色について

遺伝カウンセリング外来では,各診療科の遺伝子診療の専門家が遺伝カウンセリングや遺伝学的検査を行います。予防医療としても重要な役割を担っていますが,患者さんやそのご家族にとっては大きな決断が必要となるため,正確な情報を分かりやすい説明や,不安に対する相談にも応じるなど,より良い決断ができるよう検査前後の心理的・社会的なサポートも行っています。

がんゲノム医療外来では,手術や検査の時に摘出したがんの組織を使って遺伝子の変化を調べ,治療法の選択や抗がん剤を選択して,主治医に提示します。 一方で,がんの遺伝子検査では,もって生まれた遺伝子の特性も分かることから,本人だけでなく血縁者の病気のなりやすさの判定ができることがあります。そのため遺伝カウンセリング外来と連携することで,がんの予防から治療まで安心してゲノム医療を受けられる体制になっています。

診療科より患者の皆さまへ

「ゲノム医療」という言葉が認知されるようになってきたことにより,患者さんやそのご家族だけでなく,健康な方にとっても関心の深いものになってきています。ここ数年で,がん治療に対する医療技術は革新的に進歩しており,同時にゲノム医療の提供体制も着々と整備されてきています。
多くの方が大きな期待や希望を抱いているゲノム医療を提供していく当診療科としましても,患者さんやそのご家族のみなさんが安心してゲノム医療を受けられるよう,検査や治療前後の説明はもちろん,様々な不安なお気持ちに対するケアなどを包括的に提供してまいります。
「ゲノム」という見えないものであるからこそ求められる医療者と患者さん・ご家族との信頼関係を一番に考え,スタッフ一同取り組んでまいります。