近年,医療が高度化・専門化するにつれ,各専門科の領域間の空洞化が進んでいます。一方で,救急搬送数は人口の減少に反して増加し続けています。領域をまたぐ,そして地域に根ざした総合的な問題解決能力をもつわれわれ救急医の需要は,ますます高まる一方です。私は,3つのS=Speed(スピード感), Sympathy(患者や家族に対する慈しみの気持ち), Science(科学的な考え)が救急医療に携わる医療者には不可欠と考えています。救急外来は社会の縮図であり,医療の最先端から,どこも受け入れ先がない社会的弱者まで,多彩な患者さんが運び込まれてきます。私たち岡山大学病院救命救急科は,様々な社会のニーズに応え,地域に貢献できるよう,今後もますます,皆様のご期待に添えられる診療科であるよう,まい進してまいります。
患者の皆さまへ
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