歯科放射線科部門(旧 歯科放射線・口腔診断科)

部門長より

歯科放射線学と口腔診断学を中心に統合した分野です。画像撮影と画像診断を含めた臨床診断を担当しています。 口腔がんの放射線治療も担当しています。

 

対象疾患について

画像診断では,う蝕(虫歯)や歯周炎(歯槽膿漏)はもちろん,顎口腔領域の全ての疾患が検査対象となります。
外傷,炎症,先天奇形,腫瘍,嚢胞,唾液腺疾患,顎関節疾患,口腔粘膜疾患などが当てはまります。
放射線治療では,舌がん,歯肉がんなどを中心とした口腔がん全般が対象となります。
歯科地域医療支援室と密接な連絡を保ちながら,地域医療機関からの画像撮影あるいは画像診断依頼を請け負っています。特に,MRIではダイナミックMRIを使用し,機能診断によるより精度の高い画像診断を提供しています。

診療内容と特色について

  • エックス線検査/パノラマエックス線撮影,デンタルエックス線撮影を中心とした顎口腔領域の口内法・口外法のエックス線写真撮影を行っています。また,歯科矯正に必要な,矯正用セファロの撮影も行っています。
  • 特殊撮影/MRI,歯科用コーンビームCT,CT,超音波検査(エコー),唾液腺造影などの特殊撮影を施行し,その診断を行っています。
  • MRI検査/顎関節症における顎関節部(関節円板),その他の疾患(嚢胞,腫瘍,骨髄炎など)の撮影及び読影を行います。 上記検査は地域医療機関からの依頼にも対応しており,各種検査依頼は「口腔検査・診断センター」を窓口としています。
    なお,矯正治療や口腔インプラント治療目的の場合は自費診療となります。

診療科より患者の皆さまへ

検査とその診断を業務の主体としているため,地域医療機関からの直接紹介あるいは各診療科の主治医を通して依頼されるという体制になっています。画像による診断のみではなく,実際に治療を行う依頼医の立場を考え,臨床情報を加味した総合診断を行うことで,治療に役立つ情報を提供することを心がけています。
放射線治療では,口腔がんの小線源放射線治療を主体とした保存的治療を目指しています。

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