臨床栄養部

臨床栄養部長より

近年,医療における食事や栄養管理の重要性がより強く認識されるようになりました。また,生活習慣病を初めとする慢性疾患では,食習慣の改善が大切な治療手段となっています。このような状況の下で,医療における管理栄養士の役割は以前にも増して大きくなっています。臨床栄養部では,管理栄養士が常に研鑽を積みながら,多くの診療科の皆様と連携し,さらに給食部門のスタッフと協働して,栄養管理,栄養指導,給食管理,さらには臨床研究を通じて,様々な疾患の治療に貢献することを目指しています。
四方 賢一
 

活動内容・特色について

臨床栄養部では治療の一環として栄養管理,給食管理と栄養相談を行っています。
糖尿病や腎臓病などの食事療法の指導,術前・術後の食事の相談,化学療法時の食欲不振の相談,低栄養対策の相談などに応じています。患者さん各々の状態にあった食事をHACCPに則り,衛生的で安全に提供することによって治療効果を上げるように活動しています。
また,栄養管理や食事療法の効果を検証するための臨床研究にも取り組んでいます。糖尿病チーム,透析予防指導,褥瘡クリニックチーム,NST,摂食嚥下,PERIO,緩和ケア,造血幹細胞移植チーム,心臓リハビリテーションチーム,肝疾患サポートチームなどのチーム医療に参加しており,栄養管理の面から連携をとりながら活動しています。院外からのNST研修を受けるとともに,管理栄養士課程の大学生の実習を受け,教育面にも貢献しています。