成人先天性心疾患センター

診療・運営体制

中・四国のみならず全国から患者さんをご紹介いただく,国内の核として機能する成人先天性心疾患総合修練施設です。大人になった先天性心疾患の患者さんに対し,心臓だけでなく全身の問題に対応できるように,循環器内科,小児循環器科,心臓血管外科,産婦人科,消化器内科,腎臓内科,歯周科をはじめとする多領域職種で構成されています。専門的かつ先進的な医療を分かりやすく提供します。

 

センター長
湯浅 慎介

診療内容・特色

医学の進歩により,これまで治療が困難とされてきた多くの先天性心疾患の患者さんが成人期を迎えるようになりました。現在,国内にはすでに50万人以上の成人先天性心疾患(ACHD)患者が存在すると推計されています。当センターは,こうしたACHD患者を専門的に診療する国内最大級の医療ユニットです。成人期の先天性心疾患診療では,心臓の問題に加えて,肝臓や腎臓など全身臓器の管理,感染予防のための口腔ケア,さらには女性における妊娠・出産といった多領域にわたる課題への対応が求められます。当センターは,これら複雑な問題への対応の窓口として機能しています。大学病院としての総合的な診療体制を活かし,各診療科と連携しながら,患者さん一人ひとりに適した包括的な医療を提供しています。また,小児期から成人期へのスムーズな診療移行(トランジション)を支援するとともに,治療が中断していた患者さんの再評価や,再手術の必要性の検討,新たに診断された心疾患に対する治療なども,地域の中核医療機関と協力しながら実施しています。
 

スタッフ紹介

氏名 所属/役職
湯浅 慎介
循環器内科/教授
笠原 真吾 心臓血管外科/教授
杜  徳尚
循環器内科/講師