精神科神経科

診療科長より

精神科神経科は,脳神経系の障害や心理社会的なストレスによる様々な精神疾患の診断や治療を行っております。こうした疾患に対して専門医による診察,検査,そして合理的薬物療法や精神療法を行い,患者さんとご家族の生活の回復を支援するとともに,原因・病態解明の一翼を担うことを目指している診療科です。

精神科神経科長髙木 学

対象疾患について

当科は,精神疾患の診断と治療を行っております。うつ病,躁うつ病,統合失調症,認知症を中心として,てんかん,ストレス障害,性同一性障害,思春期疾患などの診療や専門的検査を行っています。リエゾン(身体の病気やその治療に関係して生じる精神的症状の診療)ではせん妄に対する予防・治療,がん患者・家族のストレス対応なども行っています。また,精神疾患と身体の病気を合併した方の入院にもできうる限り対応しています。複数の専門医を中心としたカンファレンスを通して最適な治療方針を常に考えていくようにしています。

診療内容と特色について

当科は,各疾患領域の専門医を中心として,高度先進医療と教育・研究を行っています。入院診療では,うつ病,統合失調症,不安・ストレス関連障害の治療と検査を中心に,発症前・軽度認知症や,自己抗体(抗NMDA受容体抗体)検査,統合失調症発症ハイリスクの方々に対する診断・治療も行っています。閉鎖病棟と開放病棟あわせて28床のベッドがあり,平成25年度より大半が個室となっています。外来診療ではうつ病,躁うつ病,統合失調症,不安・ストレス障害,てんかんをはじめとして, 専門外来として,もの忘れ(認知症検査),心のリスク統合失調症,思春期コンサルテーション・リエゾン,性同一性障害の専門外来があります。

診療科より患者の皆さまへ

岡山大学病院の精神科神経科は,高度先進医療と教育・研究を行う機関です。外来では専門医による十分に時間をかけた診察と,精密検査,患者さんの意向を尊重した最善の治療となるよう努力しています。初診の方は原則として,かかりつけ医から総合患者支援センター(地域医療連携室)を通して予約をお取りください。再診も予約制となっています。通院中,急な受診が必要となった場合は,まず外来にお電話ください。病院の性格上,治療方針が決まり,見通しの立った段階で継続通院のための医療機関を紹介させていただくことがあります。