リウマチ・膠原病内科

診療科長より

リウマチ・膠原病内科では,自己免疫疾患と呼ばれる病気の診療を行っております。体を守るべき免疫が自分の臓器を攻撃することによって,発熱,関節痛,筋肉痛,皮疹,貧血,蛋白尿,肺炎など様々な症状が出現します。多くの病気が難病に指定されていますが,診断と治療も着実に進歩しています。リウマチ性疾患・膠原病の診断・治療でお困りの方がおられましたら,紹介受診をお勧めいたします。

リウマチ・膠原病内科長 和田 淳

対象疾患について

リウマチ・膠原病内科は,幅広く膠原病全般・リウマチ性疾患の専門的な診療を行っています。従来の治療に抵抗する難治性の膠原病・リウマチ性疾患に対しては,生物学的製剤を含む免疫抑制療法や血漿交換,免疫抑制療法等の最先端の治療法を駆使することにより,治療成績の向上に努力しています。主な対象疾患は以下のとおりです。関節リウマチ,悪性関節リウマチ,全身性エリテマトーデス,全身性硬化症(強皮症),多発性筋炎・皮膚筋炎,混合性結合性組織病,血管炎症候群(側頭動脈炎,高安動脈炎,結節性多発動脈炎,顕微鏡的多発血管炎,多発血管炎性肉芽腫症[ウエジナー肉芽腫],好酸球性多発血管炎性肉芽腫症[アレルギー性肉芽腫性血管炎],シェーグレン症候群,ベーチェット病,成人発症スティル病,リウマチ性多発筋痛症,脊椎関節炎(強直性脊椎炎,反応性関節炎,乾癬性関節炎)等

診療内容と特色について

関節リウマチ,全身性エリテマトーデス,血管炎症候群をはじめとした約1,000名の方が通院加療されています。典型例は元より重症例,治療抵抗性,合併症を持つ膠原病患者に対する免疫抑制療法,生物学的製剤,血漿交換・免疫吸着療法は,他施設に先駆けて施行した歴史があり,経験は豊富です。また,現在約40疾患の多彩なリウマチ性疾患の診療を行っており,その経験を生かした早期診断・早期治療にも力を入れております。さらに既存の治療法に加え,臨床治験への参加や新規治療の開発にも積極的に取り組んでいます。

診療科より患者の皆さまへ

当院腎臓・糖尿病・内分泌内科,リウマチ・膠原病内科は,糖尿病,高血圧,慢性腎臓病(CKD)といった一般的な生活習慣病から膠原病や内分泌疾患に特に多い,診断が難しく希少な病気や難病まで非常に幅広い病気を診療しています。その中で各分野(腎臓・糖尿病・内分泌・膠原病)の専門家が豊富な経験と最新の知見を駆使して分野の枠を超えて協力し,1人1人の患者さんにあった最善の医療として提供することを常に心がけています。