ジェンダーセンター(GID)外来(精神科外来)

ジェンダーセンターについて

当センターは性別不合(GI:gender incongruence)を中心としたジェンダー関連疾患「GAD」に対して,包括的な治療,研究,教育を行うための診療施設です。
性別不合とは,身体的性別に基づいて認められた割り当てられた性と本人が実感する性別が一致しない状態と定義づけられています。
岡山大学病院では,精神科神経科,形成外科,泌尿器科,産科婦人科がチームを組み,診療を行っております。
当センターはこれまで整容面のみならず機能面も考慮した世界初の皮弁組合せ陰茎形成術を開発し,最小侵襲治療を指向した腹腔鏡併用腸管造膣術などを導入してきました。
グローバルパートナーとしてはベルギー・ゲント大学,オランダ・アムステルダム自由大学,韓国・東亜大学,タイ・チュラロンコン大学等があります。

乳房切除術(FTM)および性別適合手術(SRS:Sex reassignment surgery)に関する情報

当院では,次のような身体治療の適応判定を行い,実際の手術は他の協力病院で実施しています。主な協力病院では当センターで経験を積んだ医師が執刀しています。

  • 乳房切除術
  • 尿道延長術
  • 陰茎形成術
  • 外陰部女性化術
  • 造膣術
 

注意事項

【待機時間について】
・現在,日本国内に治療施設が少ないため,当院のジェンダーセンターでは性別適合手術(SRS)を望む患者さんが大勢待機しております。
そのため,SRSを実施するまでには,最短で初診から2年ほどかかります。
・また,その間,最低でも4回岡山大学病院を受診し,岡山市内にある提携医療機関を最低1回受診する必要があります。

【保険適用について】
・既にホルモン治療を行っている方のSRSは健康保険適用になりません。

【その他】
・当院では原則として事前にホルモン療法を受けていない方の性器に関わるSRSは実施していません。


 

受診までの流れ

■受診予約の取得

・まずはかかりつけ医に紹介状を書いてもらい,医療機関から当院に予約のFAXを送ってください
・後日,当院の担当者より,初診予約方法の案内をさせていただきます。


※外国人患者の方へ
当院での受診・治療を希望される海外在住の患者さんは,まず,こちらをご確認ください。
海外在住の患者さんに,安心・安全な医療を提供するため,医療コーディネート会社又は国立大学病院国際医療連携ネットワークを介してご連絡をいただいています。
受入可否については,当院の医師が,これまでの治療情報,画像データの読影等を行った上,患者さんにメリットがあるかどうかも含め総合的に判断します。
受診・治療をスムーズに進めるために,ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。なお,コーディネート費用は患者さんのご負担となりますので,ご了承願います。

よくある質問

Q:身体的治療(乳房切除,ホルモン治療,SRS)を受けたいのですが・・・。
 
A:乳房切除術,ホルモン治療を開始するには,当院ジェンダークリニックによる診断確定と身体的治療の承認が必要です。
 
確定診断と身体的治療の承認とは,生活歴,心理検査,身体的検査(身長,体重,現病歴,既往歴,血液検査)など総合的に診察を行った後,ホルモン投与(男性ホルモン女性ホルモン),乳房切除術,そして性別適合手術の承認を精神科神経科医2名,産科婦人科医,泌尿器科医,形成外科医,臨床心理士,学外学識者で行うことです。
ホルモン治療から始めることが多く,泌尿器科,産科婦人科でホルモン投与を行っています。
 
 
Q:性別適合手術とは,どのような手術でしょうか・・・。
 
A:MTF(身体的に男性で,性自認が女性)⇒ 精巣摘出,陰茎切除,外陰部女性化,造膣
FTM(身体的に女性で,性自認が男性)⇒ 子宮卵巣摘出,尿道延長,陰茎形成になります。
乳房切除術は性別適合手術にはあたりません。
尿道延長術は,陰茎形成術を希望される場合に必要な手術となります。手術の詳細は「SRSに関する情報」を参照してください。