診療・運営体制
ゲノム医療総合推進センターは,平成29年12月の設立以来,がんをはじめとした様々な疾患の診断・治療・研究において重要な役割を担う「ゲノム情報(遺伝子の情報)」を医療に活用する取り組みを進めてきました。医療におけるゲノム情報の重要性は年々高まっており,地域や社会に質の高いゲノム医療を広く実装していくための体制づくりが求められています。当センターは診療支援,人材育成,生体試料・情報管理,研究開発,臨床応用という5つの専門領域から構成されており,各部門の責任者が互いに連携しながら,多角的な視点を持ってセンター全体の活性化に取り組んでいます。がんゲノム中核拠点病院としての責務を果たすとともに,中国・四国地方を中心とした拠点病院・連携病院と協力し,地域一体となったがんゲノム医療の発展に努めています。
私たちは,患者さん一人ひとりのゲノム情報に基づく「個別化医療(プレシジョンメディシン)」を実現するため,診療・研究・人材育成の各面から体制を整え,より良い医療を地域に届けることを目指しています。今後とも,地域のゲノム医療のさらなる充実に向けて邁進してまいりますので,どうぞよろしくお願い申し上げます。
センター長
遠西 大輔
活動内容・特色

本センターは岡山大学病院におけるがんゲノム医療の中心的な役割を果たす目的で平成29年12月に設置されました。
岡山大学病院は,第1期(平成30年度~平成31年度/令和1年度),第2期(令和2年度~令和4年度),第3期(令和5年度~)と連続して「がんゲノム医療中核拠点病院」として指定を受けており,中国四国地方を中心に「がんゲノム医療」の社会実装を推進しております。「がんゲノム医療中核拠点病院」とは,ゲノム医療を必要とするがん患者が全国どこにいてもがんゲノム医療を受けられる体制を構築するため,厚生労働省が選定した全国13施設のことです(令和5年4月1日現在)。
毎週水曜日にがんゲノム医療連携病院等の先生方と,がん遺伝子パネル検査の結果を検討する「エキスパートパネル」を開催し,ゲノム情報に基づいた最適な治療方針を決定しています。
また毎月,連携するがんゲノム医療拠点病院やがんゲノム医療連携病院等の医療施設を対象とした「連携病院等説明会」を開催し,最新情報の共有を通してがんゲノム医療の体制整備を進めるとともに,がんゲノム医療に携わる人材の育成を目的として「人材育成セミナー」を開催しています。
がんゲノム医療拠点病院,がんゲノム医療連携病院,さらには近県のがん診療連携拠点病院と緊密なネットワークを形成し,ゲノム医療と革新的医療技術の研究開発をサポートしています。
スタッフ紹介