患者申出療養

​患者申出療養制度について

国内未承認の医薬品等を保険外併用療法として使用したいという患者さんの思いに応えるために創設された,患者さんの申出を起点とする新たな保険外併用療法の仕組みです。
将来的に保険適用につなげるためのデータ,科学的根拠を集積することを目的としています。
 

費用について

未承認薬等(保険診療の対象外)の金額など,「患者申出療養に係る費用」は原則として全額自己負担になります。「患者申出療養に係る費用」以外の一般の診療と共通する部分(診察・検査・投薬・入院料等)については保険が適用されます。
 

制度の利用について

【当院に通院中の患者さんの場合】
主治医にご相談ください。

【当院に通院されていない患者さんの場合】
まずは,かかりつけ医又はお近くの特定機能病院の相談窓口にあなたが希望する治療が患者申出療養の対象になるかご相談ください。その上で「患者申出療養制度」を利用する際は,当院での手続きを経てから,国への申請,国の会議での審査等が必要となり,申し出てから実際に治療が開始されるまでには半年から1年ほどかかります。
また,この制度に該当するかどうかの可能性を判断するため,セカンドオピニオン外来を受診していただきます。
 

医療関係者からの問い合わせについて

《確認様式1》を作成いただき,下記までご提出ください。
提出先:岡山大学病院 研究推進課
     メール:moushide@adm.okayama-u.ac.jp
 

【参考】

 

当院で実施中の患者申出療養

マルチプレックス遺伝子パネル検査による遺伝子プロファイリングに基づく分子標的治療
適応症 根治治療が不可能な進行固形がん(遺伝子プロファイリングにより、治療対象となる遺伝子異常が確認されたものに限る。)
目的 本療養は,遺伝子パネル検査を受け,actionable な遺伝子異常を有することが判明した患者の申出に基づき,当該遺伝子異常に対応する適応外薬を患者申出療養制度に基づいて投与することを目的とする。
問合せ先 臨床遺伝子診療科
 
経皮的乳がんラジオ波焼灼療
適応症 Tis-T1(腫瘍径1.5 cm以下)N0M0 Stage 0-Iの単発早期乳癌
目的 早期乳癌症例に対して非切除を前提としたラジオ波熱焼灼療法(以下RFA)を行い,Grade 3以上の早期有害事象発生割合をPrimary endpointとして,患者申出療養制度に基づき,早期乳癌に対するRFAの薬事承認および保険収載に向けて,多施設での安全性および有効性を評価する。
問合せ先 乳腺・内分泌外科

当院で実施している患者申出療養に関する全般的な問い合わせ先

問い合わせフォームを以下よりダウンロードし,必要事項を記入の上,下記メールアドレスまでお送りください。 岡山大学病院 研究推進課
メール:moushide@adm.okayama-u.ac.jp
※相談内容によってはお時間をいただくことがありますことをご了承ください。
※2週間以内に返信がない場合は,お手数をおかけしますが,再度,お問い合わせください。