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2019/10/09お知らせ

岡山大学病院が「TAVI:経カテーテル的大動脈弁置換術」実施施設として認定

岡山大学病院は2019年8月30日付けで,「TAVI:経カテーテル的大動脈弁置換術」の実施施設として認定されました。

【大動脈弁狭窄症とは?】
大動脈弁狭窄症は,心臓の出口にある大動脈弁が徐々に硬くなって開きにくくなり,全身に血液を十分送り出せなくなる病気で,高齢者に増えています。原因としては主に加齢性,先天的要因,リウマチ熱の3つがあげられます。以前はリウマチ熱により発症するケースが多くみられましたが,リウマチ熱に対する治療法が確立されたため,最近では加齢性が最も多い原因であると言われています。
症状は徐々に進行するため,自覚しにくいのが特徴です。軽度の段階では自覚症状はほとんど見られませんが,病気が進行すると,めまい,息切れ(心不全症状)・胸痛(狭心症症状)などを自覚するようになり,重症化すると失神や突然死を起こすとされています。症状が現れた後の予後は悪く,生存率としては胸痛が発現すると5年,失神が発現すると3年,息切れなどの心不全症状が発現すると2年といわれています。そのため早期発見,早期治療が大切です。
 
【大動脈弁狭窄症に対する治療法】
大動脈弁狭窄症に対する治療法としては,「保存的治療」「外科的治療」「TAVI(経カテーテル的大動脈弁置換術)」の3つの選択肢があります。


【TAVI:経カテーテル的大動脈弁置換術とは?】
TAVIは,心臓外科手術が困難な大動脈弁狭窄症に対する新しい治療方法です。高齢の患者さんで既に心臓の開心手術を施行している場合,あるいは心不全の状態が悪く,手術を受けることへの利益より危険性が上回る場合,さらに手術への体力が落ちてしまっていて,手術には耐えられないと判断された患者さんを対象に,従来の開胸による大動脈弁置換術(SAVR)とは異なり,カテーテルという管を用いた新しい大動脈弁の治療方法です。TAVIには,「経大腿アプローチ(TF)」と「経心尖アプローチ(TA)」の2通りのアプローチがあります。


<TAVIに用いられる2種類の人工弁>
    
   (バルーン拡張型弁)               (自己拡張型弁)

 

【岡山大学病院ハートチーム】
岡山大学病院では「ハートチーム」を結成し,患者さんのTAVI適応判定についてチームで評価し,詳細な検討の上で決定されます。ハートチームは,心臓血管外科(外科手術の専門),循環器内科(カテーテル治療専門,エコーの専門),麻酔科医に加えて,コメディカルとして,臨床工学技士,人工心肺チーム,放射線技師,理学療法士,看護師など総勢20名でTAVI治療を担っています。定期的なハートチームカンファレンスを行い,個々の患者さんの治療方針を決定し,その患者さんにもっとも適切な治療をチームで決定していく方針をとっています。
当院では,高齢の方のみならず,複雑かつ多岐に及ぶ併存疾患を有する患者さんにも安心して治療を受けられるような体制を構築しています。

TAVIを実施する岡山大学病院のハイブリッド手術室

 

《循環器内科のページもご覧ください》


【本件問い合わせ】
<治療内容に関して>
岡山大学病院循環器内科 戸田 洋伸 , 岡山大学病院心臓血管外科 末澤 孝徳
TEL 086-235-7351(循環器内科医局)
 
<外来受診(予約)に関して> 
岡山大学病院 内科外科A外来
TEL 086-235-7921