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2026/03/30お知らせ

「第10回小児・AYAがんフォーラム in 岡山」新聞掲載のご紹介

2026年2月23日(月・祝)に開催された「第10回 小児・AYAがんフォーラム in 岡山」について,講演内容の要旨をまとめた記事が,2026年3月23日付の山陽新聞に掲載されました。
本フォーラムは,小児・AYA(思春期・若年成人)世代のがん患者さんやご家族,医療・支援関係者,市民の皆さまが集い,治療体験や退院後の生活,心のケア,将来に向けた支援のあり方について考える市民公開講座として開催されたものです。
当日は,患者・経験者による体験談に加え,医師や看護師による講演が行われ,小児・AYAがん患者さんとご家族を支える多職種連携の重要性について理解を深める機会となりました。
掲載記事では,当日の講演内容のポイントが分かりやすく紹介されています。ぜひ,下記紙面とあわせてご覧ください。

 

※画像をクリックすると拡大表示します。
 
記事「2026年3月23日付 山陽新聞」/写真「山陽新聞社提供」

「第10回小児・AYAがんフォーラム in 岡山」新聞掲載のご紹介

2026/03/27プレスリリース

岡山大学病院に寄付講座「遠隔地域薬学講座」を開設~中山間地域の薬剤師不足解消と地域医療DX推進へ~

岡山大学病院は4月1日,岡山大学病院薬剤部に寄付講座「遠隔地域薬学講座」を開設します。同講座は,岡山県真庭市の医療法人美甘会 勝山病院からの寄付により設置されるもので,専任教員1人と兼務教員1人を配置し,遠隔・中山間地域における慢性的な薬剤師不足の解消や,地域医療を支えるDXの推進,遠隔医療に対応した薬物療法支援の教育・研究を行います。
中山間地域では,医師・看護師に加え,薬剤師の不足や偏在が課題となっており,地域包括ケアや在宅医療,遠隔医療の推進において,薬剤師の役割拡大と人材育成が求められています。本講座では,真庭地域をはじめとする中山間地域を主なフィールドとして,地域医療における薬剤師の実務教育と医療の質向上を目指します。特に,岡山大学病院薬剤部はDXの推進や高度な臨床薬学教育・研究の実績を有しており,病棟業務やがん化学療法,妊娠と薬外来などを通じて質の高い薬物療法を実践してきたほか,医師から薬剤師へのタスクシフトをはじめとしたチーム医療への積極的な参画にも貢献しています。このようにこれまで培ってきた臨床薬学の専門性と教育研究機能を地域医療の現場と結び付け,遠隔医療やオンライン服薬指導,医師から薬剤師へのタスクシフトなどを活用した新たな地域薬学モデルの構築を目指します。
さらにポリファーマシー対策やセルフメディケーション支援など,地域住民と連携したエビデンスに基づく薬物療法支援にも取り組み,地域医療の持続可能性の向上と住民の健康増進に貢献していきます。

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2026/03/27プレスリリース

SDGsと経済性を両立する『ふくらはぎ用リユースカフ』を共同研究開発~医療従事者の負担軽減と廃棄物削減を実現する,持続可能な医療モデルの構築~

岡山大学病院医療技術部(臨床工学部門)の岩藤晋 臨床工学技士らの研究グループは,日東工器株式会社(東京都)との共同研究により,静脈血栓予防装置(逐次型空気圧式マッサージ器)の「ふくらはぎ用リユースカフ」を研究開発しました。
手術中や手術後の患者さんは,足の血流が悪くなり血栓ができやすくなります。これを防ぐため,足を空気圧でマッサージする装置が使われますが,近年は衛生管理の観点から,足に巻くカフ(脚用カバー)を「一度使ったら捨てる(単回使用)」運用が主流となっていました。しかし,コストの増大や多量の廃棄物発生が課題となっていました。
本プロジェクトでは,「捨てるのではなく,安全に回す」をコンセプトに,大学病院の臨床工学技士とメーカーが協力。耐久性のある素材とシンプルな構造を採用することで,確実な洗浄・乾燥に対応した次世代型「リユースカフ」を完成させました。
研究開発にあたっては,現場の看護師や臨床工学技士へのヒアリングとアンケートを実施。試作品を用いた洗浄評価や,ホース位置や肌あたりの微調整を繰り返しました。患者さんの快適性を追求しつつ,看護師の操作性に配慮したデザインに仕上げました。これにより,病院における廃棄物とコストの削減および,資源の有効活用が可能になります。本成果は,SDGs時代における「持続可能な医療」の選択肢の一つを示すものです。

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SDGsと経済性を両立する『ふくらはぎ用リユースカフ』を共同研究開発~医療従事者の負担軽減と廃棄物削減を実現する,持続可能な医療モデルの構築~

2026/03/27プレスリリース

原因不明の病気 遺伝子解析で解明へ~岡山大学病院がIRUD拠点病院に~

岡山大学病院は,2026年4月1日付で国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が推進する研究事業「未診断疾患イニシアチブ(IRUD:Initiative on Rare and Undiagnosed Diseases)」の拠点病院として新たに参加することになりました。IRUDは,長年原因が分からない希少疾患や難病の患者を対象に,全国の大学病院や研究機関が連携し,遺伝子解析などを用いて病気の原因解明を目指す研究プロジェクトです。
岡山大学病院が拠点病院として参画することで,中国・四国地域における未診断疾患の診療・研究体制が強化され,原因が分からないまま悩みを抱えてきた患者や家族に新たな診断の機会を提供できることが期待されています。

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2026/03/27プレスリリース

岡山大学病院腎泌尿器科で腎移植200症例を達成!!

岡山大学病院腎泌尿器科では,2009年から腎移植プログラムを開始しました。そのチームリーダーとして,東京女子医科大学や米国クリーブランドクリニックで腎移植を学んだ荒木元朗教授(岡山大学学術研究院医歯薬学域腎泌尿器科学)が着任して以降,『丁寧に!慎重に!』をモットーに生体腎移植(健康なドナーからの提供)や献腎移植(心停止もしくは脳死ドナーからの提供)を積み重ねてきました。移植成績の代表的な指標とされる術後1年時点での生存率と生着率(移植した腎臓が機能し,透析療法を受けずに生活出来る状態)は,いずれも100%と世界最高でした(2024年度時点)。
近年,海外ではロボットを用いた腎移植が増えていますが,日本ではまだ保険適応ではありません。ロボット手術は傷が小さく目立たないことから小児や女性にとって特に有用であり,従来の開腹手術に比べても術後合併症が少なく,優れた低侵襲治療です。われわれは,ヨーロッパ・アジア初のロボット“自家”腎移植(自分の腎臓を一度体外へ取り出し,問題となる部位を修復して再び自分の体内に戻す手術)を成功させており,このノウハウを生かして腎不全患者さんに対してのロボット腎移植の普及にも努力してまいります。

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岡山大学病院腎泌尿器科で腎移植200症例を達成!!

2026/03/27プレスリリース

ロボット支援膵頭十二指腸切除術の有効性を報告

岡山大学病院は,2020年4月に肝胆膵疾患に対してロボット支援下膵切除術(ロボット支援膵頭十二指腸切除術および膵体尾部切除術)が保険適用となったことを受け,同年9月に中国四国地方で初めて「ロボット支援膵頭十二指腸切除術」を開始しました。
今回,岡山大学学術研究院医療開発領域(岡山大学病院 肝・胆・膵外科)の高木弘誠講師らのグループは,従来の開腹手術に対するロボット支援膵頭十二指腸切除術の安全性と有効性を検証しました。これらの研究成果は2026年2月12日,欧州のがん関連研究学術誌「Cancers」に掲載されました。
2017年1月から2025年12月の間に,岡山大学病院で膵頭十二指腸切除術を受けた400人の患者のうち,ロボット手術が162人,開腹手術が238人でした。傾向スコアマッチングで患者背景を調整したところ,ロボット手術で有意に合併症が少なく,術後入院期間も短い結果でした。
本研究成果は,合併症の少ない低侵襲手術であるロボット支援膵頭十二指腸切除術の安全性と有効性を示しました。今後,ロボット支援手術のエビデンスの構築に役立つことが期待されます。

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ロボット支援膵頭十二指腸切除術の有効性を報告

2026/03/19プレスリリース

溺れた子どもを救う“ひと息”~市民による蘇生で人工呼吸が減少している現状とその影響~

子どもの溺水(おぼれ)による心停止は,呼吸が止まり低酸素状態になることが主な原因であり,胸骨圧迫に加えて「人工呼吸」を含む蘇生法(CPR)が特に重要とされています。しかし近年,成人の心停止では「胸骨圧迫のみ」の蘇生法が広く普及したことや,感染症への懸念などから,人工呼吸の実施率が低下している可能性が指摘されています。
岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)地域救急・災害医療学講座の小原隆史講師(特任),地域二次救急・災害医療推進講座の野島剛講師(特任),学術研究院医療開発領域(高度救命救急センター)の塚原紘平講師,学術研究院医歯薬学域(医)救命救急・災害医学の内藤宏道准教授,中尾篤典教授らの研究グループは,学術研究院医歯薬学域(医)疫学・衛生学の松本尚美助教,賴藤貴志教授らとの共同で「All-Japan Utstein Registry」(総務省消防庁)を用いて,2012年から2023年までに発生した小児の溺水による院外心停止症例を対象に,目撃者による蘇生法の変化とその転帰との関連を調査しました。
その結果,溺水による心停止では人工呼吸を伴う蘇生法が重要であるにもかかわらず,近年その実施率が低下していることが明らかになりました。また,胸骨圧迫のみの蘇生は,人工呼吸を含む蘇生と比べて,死亡や重い後遺症のリスクと関係していることが認められました。さらに,心停止が目撃されていない症例に限定した解析でも同様の傾向がみられ,溺水の場面を直接見ていない場合でも,発見した時点で人工呼吸を含む蘇生を行うことの重要性が示唆されました。
今回の研究は,子どもの溺水による心停止において人工呼吸を含む蘇生法の重要性を改めて示すものであり,一般市民に対する小児蘇生教育の充実や,人工呼吸を安全に行うためのポケットマスクなどの普及といった,社会全体での取り組みの必要性を示しています。
本研究成果は,3月10日オランダ Elsevier社の『Resuscitation』に掲載されました。

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溺れた子どもを救う“ひと息”~市民による蘇生で人工呼吸が減少している現状とその影響~

2026/03/19お知らせ

「広報誌 move on」(Vol.34)を発行しました

「広報誌 move on」(Vol.34)を発行しました。
こちらからご覧いただけます。

 「広報誌 move on」(Vol.34)を発行しました

2026/03/13お知らせ

冨樫庸介教授が第22回日本学術振興会賞ならびに日本学士院学術奨励賞授賞式に出席

「第22回日本学術振興会賞」および「第22回日本学士院学術奨励賞」を受賞した学術研究院医歯薬学域(医)の冨樫庸介教授が,2月3日に日本学士院において,秋篠宮皇嗣同妃両殿下ご臨席のもと執り行われた授賞式に参列し,受賞者代表としてあいさつしました。
日本学術振興会賞は,日本の学術研究の水準を世界のトップレベルにおいて発展させるため,創造性に富み優れた研究能力を有する若手研究者を早い段階から顕彰し,その研究意欲を高め,研究の発展を支援していくことを目的とするものです。
また,日本学士院学術奨励賞は,若手研究者を顕彰して今後の一層の研究を奨励することを目的として平成16年度に創設されました。本賞は,すぐれた研究成果をあげた若手研究者のうち,今後の活躍が特に期待される者に対し,日本学術振興会賞受賞者の中から毎年6人以内に授与されます。

<授賞対象業績>
ミトコンドリア伝播による新たながん免疫逃避機構の解明

*関連ニュース
冨樫庸介教授が第22回日本学術振興会賞を受賞
冨樫庸介教授が第22回(令和7年度)日本学士院学術奨励賞を受賞

【本件問い合わせ先】
岡山大学 学術研究院医歯薬学域(医)腫瘍微小環境学分野
岡山大学病院呼吸器内科
教授 冨樫 庸介
TEL:086-235-7390
学術研究院医歯薬学域腫瘍微小環境学分野HP
岡山大学病院 血液・腫瘍・呼吸器・アレルギー内科HP

賞状と賞牌をいただく冨樫教授
賞状と賞牌をいただく冨樫教授

2026/03/11イベント

4月10日(金)第21回BIZEN活動発信会のお知らせ

病院でのオープンイノベーション活動にご興味・ご関心のある,もしくは入会・入居をご検討されている企業様,研究者様それに学生の皆様へ,BIZENと関わりのある情報を共有することにより,イノベーションの種を広げることを目的とし,開催いたします。
今回は,名古屋大学・岡山大学・順天堂大学連携による実施です。近年,医療分野でも生成AIの活用が急速に進んでいることから,その特徴~様々なリスクを含めどの様に活用していくか等を,京都大学大学院講師の古結敦士先生にご講演いただきます。
皆様のご参加をお待ちいたしております。

【第21回 BIZEN活動発信会  『医療生成AI研究の倫理・ガバナンス』】
◆開催日時:2026年4月10日(金) 17:00~19:00
◆場所:オンラインおよび岡山大学鹿田キャンパス 鹿田会館 講堂(現地参加:先着150名)
    申込URLご登録いただいた後,指定のメールアドレスにZOOMアドレスをお送りします。
◆対象:企業関係者,研究者,医療従事者,学生
◆主催:岡山大学医療情報化診療支援技術開発講座 医学系研究支援プログラム(豊かな人生を育む多世代共生・健康社会を目指す医学研究者育成プログラム)
  共催:岡山大学病院 新医療研究開発センター
◆参加費:無料
◆申込方法:https://forms.gle/Pf8MnARvnFTHprSC9
◆申込締め切り:2026年4月7日(火)

《プログラム》
●17:00~18:00  講演「医療生成AI研究の倫理・ガバナンス」  京都大学大学院医学研究科医療倫理学分野  古結 敦士 講師
●18:00~19:00  ケース紹介・質疑

【本件問い合わせ】
岡山大学病院 研究推進課 BIZEN運営事務局(担当:工藤)
〒700-8558 岡山市北区鹿田町2-5-1
TEL:086-235-7983
E-mail: byouin-kensui(at)adm.okayama-u.ac.jp
※ (at) は @ に置き換えて送信してください。

4月10日(金)第21回BIZEN活動発信会のお知らせ

2026/03/09お知らせ

消化器内科・衣笠秀明助教がAMED「革新的がん医療実用化研究事業」に採択

岡山大学学術研究院医療開発領域(岡山大学病院・消化器内科)の衣笠秀明助教が,国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「令和8年度革新的がん医療実用化研究事業」に採択されました。
同事業は,研究成果を確実に医療現場に届けるために,主に応用領域の後半から臨床研究領域において,革新的な診断や治療などのがん医療の実用化を目指した研究を強力に推進するもので,これによりがんの本態解明からこれに基づく革新的な治療薬や診断・予防のためのバイオマーカー等の開発・実用化までを目的とした研究の加速化を目指すものです。
今回,衣笠助教は同事業の領域2「新たながん診断情報が得られる先進的な医用イメージング技術の確立に関する研究」の区分において,「深層生成モデルによるVirtual Chromoendoscopyの臨床的代替性に関する研究開発」という題目のもと申請し,採択されました。令和8~10年度の期間,研究チームを率いることになります。
今回の採択を受けて衣笠助教は「本研究では,人工知能CycleGANを用いて,従来必要であった色素散布を行うことなく,同等の観察像をデジタル的に再現する『仮想色素内視鏡』技術の実用化を目指します。将来的には医療機器として社会実装し,世界規模でがん医療の質向上に貢献してまいります」とコメント。3年間の研究活動に意欲を見せました。
本学は,岡山大学長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し世界の革新に寄与する研究大学」の実現を目的として,全学を挙げて戦略的かつ重点的に研究・イノベーション強化を図る「岡山大学最重点研究分野」を制定。そのひとつにヘルスケア分野があり,今回の衣笠助教の事業採択も同分野の推進に資するものです。
衣笠助教をはじめ,今後も地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください。なお,衣笠助教をはじめとした本学との連携や共同・受託研究などについてもお気軽にご相談ください。

【本件問い合わせ先】
岡山大学学術研究院医療開発領域(岡山大学病院・消化器内科)
助教 衣笠秀明
TEL:086-235-7219
E-mail: hkinugasa14(at)okayama-u.ac.jp
※ (at) は @ に置き換えて送信してください。

2026/03/09イベント

3月17~26日開催「パープルデー~備中国分寺五重塔ライトアップイベント」のお知らせ

【日時】2026年3月17日(火)~3月26日(木)18:00~22:00

【概要】カナダのキャシディー・メーガンさんによって始められた活動で,世界各国の人にてんかんへの理解を深めてもらうとともに,てんかんを持つ人への応援メッセージを込めて,紫色(てんかんの国際的イメージカラー)の物を身につける日です。

【主催】岡山県てんかん治療医療連携協議会

【共催】岡山大学病院てんかんセンター

【協力】岡山県,総社市,岡山市


 

3月17~26日開催「パープルデー~備中国分寺五重塔ライトアップイベント」のお知らせ

2026/03/04お知らせ

火災予防運動に伴う特別消防訓練を実施しました

岡山大学病院は,令和8年3月2日,加計学園岡山理科大学において実施された「火災予防運動に伴う特別消防訓練」に参加しました。
本訓練は,3月1日から7日までの春の火災予防運動期間中にあわせて実施されたものであり,岡山市南区飽浦地内で発生した林野火災から1年を迎える節目にあたり企画されたものです。市街地に近接し林野に面した立地にある同大学において,林野火災から中高層建物火災への延焼といった複合的災害を想定し,共助・公助が連携した災害対応力の向上および指揮体制のさらなる構築を目的としています。
訓練では,大学近隣の林野から出火し,風下に位置する大学建物の一部へ飛び火,複数の逃げ遅れが発生したという複合災害を想定しました。消防団員による消火・救出活動,消防ヘリによる上空からの救助活動など,実災害を想定した緊密な連携体制が展開されました。
岡山大学病院からは,医師1名,看護師1名,救命士2名の計4名が参加し,ドクターカーを用いた救急・救護訓練を実施しました。救助された要救助者のトリアージおよび救護を担当したほか,中高層建物から地上へ救出された重症患者に対して迅速な医療介入を行い,ドクターカー内への収容動線の確認を行いました。
火災現場では多数の重症患者が発生する可能性が高く,消防機関や自衛消防隊との連携強化は極めて重要です。今回の訓練を通じて,複合的な災害現場における実践的な課題を共有し,対応力の向上を図ることができました。
岡山大学病院は,今後も消防機関との合同訓練を継続し,情報共有を密に行いながら,いかなる過酷な環境下においても迅速に高度医療を提供できる体制整備に努めてまいります。

【本件問い合わせ】
岡山大学病院 総務企画課
TEL086-235-6749

訓練に参加した当院の医師、救急救命士
訓練に参加した当院の医師、救急救命士

2026/02/20イベント

岡山大学病院認知症疾患医療センター公開講座『今日からの認知症対策』開催のお知らせ

日時:2026年3月28日(土)13:30~15:40(受付開始13:00~)
会場:三木記念ホール(岡山県岡山市北区駅元町19番2号)
参加費:無料(事前申込み不要)

《プログラム》
■13:30~13:40 開会挨拶  岡山大学病院 精神科神経科 教授 髙木 学
                      (認知症疾患医療センター 副センター長)
■13:40~14:10 講義1:「抗体療法の今」(30分)
                    講師 岡山大学病院 脳神経内科 講師 森原 隆太
■14:10~14:40 講義2:「認知症に伴う問題行動への対応」(30分)
                    講師 岡山大学病院 精神科神経科 助教 竹之下 慎太郎
■14:40~15:00 休憩
■15:00~15:30 講義3:「岡山市における認知症施策について」(30分)
                    講師 岡山市高齢者福祉課 保健技師 西谷 真優
■15:30~15:40  閉会挨拶


《お問合せ先》
岡山大学病院 医事課医療連携担当
TEL:086-235-6758
平日 8:30~17:15 ※開催日当日の電話対応は,行っておりません。


  

岡山大学病院認知症疾患医療センター公開講座『今日からの認知症対策』開催のお知らせ

2026/02/19プレスリリース

歯科医療における医療安全を体系的に解説 書籍「知っておきたい歯科における医療安全対策」を出版

岡山大学および岡山大学病院の教員・医師が監修・編集し『知っておきたい歯科における医療安全対策―大学病院での医科・歯科双方の観点から―』(デンタルダイヤモンド社)を出版しました。本書は,前田嘉信岡山大学病院長,塚原宏一学術研究院医歯薬学域 小児医科学教授,窪木拓男学術研究院医歯薬学域 インプラント再生補綴学教授が監修し,白井肇学術研究院医療開発領域(歯科―総合歯科部門)講師,飯田征二学術研究院医歯薬学域 顎口腔再建外科学教授が編集を務めました。

医療安全においては,患者の安全を最優先に考える「安全文化」を医療現場に根付かせることが重要とされています。しかし,歯科医療分野では医科に比べて医療安全の体系化や事例共有が十分に進んでおらず,病院内においても歯科特有のインシデントに対する理解不足や認識のずれが課題となってきました。本書は,歯科インシデントを「医療行為の中の歯科」として位置づけ,歯科医師だけでなく医師,看護師,薬剤師など多職種の視点から解説している点に大きな特徴があります。内容は,岡山大学病院内における歯科の医療安全活動の実践と知見を基に,成書としてまとめられました。

*詳細はこちらをご覧ください。

2026/02/19プレスリリース

「口腔体操」でフレイルが改善! ―1日3回・週3日の頻度が最も続けやすく効果的―

岡山大学学術研究院医療開発領域(岡山大学病院 歯科-予防歯科部門)の竹内倫子講師,岡山大学学術研究院医歯薬学域(歯)予防歯科学分野の江國大輔教授らの研究グループは,高齢者に対して口腔体操を3か月間行うことで,フレイル(虚弱)の状態が改善することを明らかにしました。この研究成果は,令和8年1月9日,イギリスの国際誌「Communications Medicine」にResearch Articleとして掲載されました。
本研究により,「口腔体操」が,高齢者の健康維持に有効である可能性が示されました。地域包括ケアシステムや在宅での健康づくり,介護予防の取り組みに直結する簡便な方法として,社会実装に向けた大きな一歩になると期待されます。

*詳細はこちらをご覧ください。

「口腔体操」でフレイルが改善! ―1日3回・週3日の頻度が最も続けやすく効果的―

2026/02/19プレスリリース

前立腺がんに対するPSMAルテチウム療法を導入

岡山大学病院腎泌尿器科(荒木元朗教授・診療科長)では,転移を有する前立腺がんに対して従来の治療(ホルモン療法や化学療法など)で効果が得られなくなった「転移性去勢抵抗性前立腺がん」の患者さんに対し,がん細胞にのみ集まる性質を持った薬剤を用いた最新の治療法「ルテチウムPSMA放射性リガンド療法」を導入しました。
前立腺がん細胞の表面には「PSMA」という目印が多く存在します。今回導入した治療は,この目印に結合する薬剤に治療用の放射性物質を付け,体内からがんを狙い撃つという画期的なものです。
本治療の導入により,これまでこれ以上の治療が難しいとされた患者さんに対しても,副作用を抑えつつ高い治療効果を提供することが可能となります。地域の中核病院として,最先端の医療を提供し,前立腺がんの克服に向けた重要な一歩を踏み出します。

*詳細はこちらをご覧ください。

2026/02/18プレスリリース

国内先駆けの「コロナ・アフターケア外来」開設から5年 ~診療実績から見えてきたコロナ後遺症の課題と予後~

岡山大学病院総合内科・総合診療科(学術研究院医歯薬学域・大塚文男教授)が,2021年2月15日に国内の総合病院として全国で2番目に開設した「コロナ・アフターケア外来」は,今年で開設5年を迎えました。当時は新型コロナウイルス感染症の急性期流行の最中であり,後遺症の全体像は不透明で,診療現場も手探りの状況でした。この間,本外来では診療チームで約1300人の患者さんの診療にあたり,臨床データの蓄積と病態解明に向けた研究を並行して進めました。開設から5年が経過した現在までの症例の蓄積を通じて,症状の特徴や経過,治療の方向性などについて一定の知見が得られてきましたが,長期化するケースも見られるため,県外の後遺症診療施設とも診療ネットワークを通じた情報交換を継続しています。
今回,開設5年を節目として,これまでの診療実績と5年間で見えてきたコロナ後遺症の実像を取りまとめました。

*詳細はこちらをご覧ください。

コロナ後遺症の症状とその人数
コロナ後遺症の症状とその人数

2026/02/12お知らせ

岡山大学病院ドクターカーの車体に掲載する広告主を募集しています

岡山大学病院では,2021年8月より大型の救急搬送車「ドクターカー」を配備し,ECMO患者の搬送,病院間転院搬送などの場面で活動しています。現場出動のみならず,消防局と連携した訓練や,デジタル田園健康特区関連事業において岡山県吉備中央町との連携事業に参画し,救急救命士が医師の指示のもとで行うことができる処置拡大に向けて,ドクターカーを用いた実証実験にも取り組んでいます。
ドクターカー車体を広告媒体として,広告を掲載していただける広告主を募集しています。当院の活動と,岡山県近隣における救急医療体制の維持・充実にご賛同いただける企業・団体等の皆さまの積極的な応募を,よろしくお願いします。

★ドクターカーの活動については、こちらをご覧ください。
 

【掲載イメージ】


【募集要項】

岡山大学病院ドクターカー車体広告主募集要項 PDF
〔参考〕本募集要項は,岡山大学有料広告掲載取扱要項及び岡山大学病院有料広告等取扱内規に基づいて作成しております。
必ずご確認ください。
 ●岡山大学有料広告掲載取扱要項  PDF
 ●岡山大学病院有料広告等取扱内規 PDF
 

【申し込み方法】

様式1「広告掲載申込書」および様式2「応募資格確認書」をご提出ください。
 
様式1「広告掲載申込書」  [Word]
様式2「応募資格確認書」  [Word]
 

【添付書類】

・掲載広告デザイン案(A4サイズ縮小版)
※ファイル形式/Illustrator ,PDF,Word,PowerPoint
・申込者の会社概要,活動概要が分かる資料(パンフレット等)
 

【申し込み締め切り】

随時受付。掲載枠が埋まり次第受付終了とさせていただきます。
 

【注意事項】

・掲載する広告内容については,事前に当院の審査があります。
・この広告は,岡山大学病院が定める基準に基づいて掲載するものでありますが,掲載内容及び広告主については,当院が推奨等をするものではありません。


【本件問い合わせ】
岡山大学病院 総務企画課
TEL:086-235-6749,086-235-7958
メール:ouhinfo(at)adm.okayama-u.ac.jp
※ (at) は @ に置き換えて送信してください。



 

岡山大学病院ドクターカーの車体に掲載する広告主を募集しています

2026/02/09お知らせ

内閣府主催のデジタル田園健康特区フォーラムに那須学長らが登壇

1月23日,内閣府が主催するデジタル田園健康特区フォーラム「未来へつなぐ,地域×デジタルの最前線in吉備中央」に,本学の那須保友学長,櫻井淳岡山大学病院副病院長(デジタル田園健康プロジェクト担当),学術研究院医歯薬学域上田浩平助教(特任)が登壇しました。
国家戦略特区の一つである「デジタル田園健康特区」に国から指定を受けた岡山県吉備中央町・石川県加賀市・長野県茅野市の3市町は,地域の健康づくりや暮らしの質向上に向けた全国のモデル地域として,デジタル技術を活用した医療・健康分野をはじめとする実証やサービス展開を進めており,本フォーラムは自治体や事業者による先進事例の共有や意見交換を通じて,地域に根ざした健康づくりの可能性と今後の展望を探る目的で開催され,現地参加・オンライン参加をあわせて380人以上の参加者がありました。
那須学長と櫻井副病院長は,それぞれ吉備中央町の総括アーキテクト,補佐アーキテクトに就任しており,当日は,加賀市・茅野市のアーキテクトらと共にパネルディスカッションに登壇し,健康・医療分野をはじめとした地域の課題解決に向け,それぞれの区域での取り組みや成果,課題を踏まえ各地域が目指す将来像等について住民視点で議論を行いました。
上田助教からは「吉備中央町の救急医療~現状と未来~」の演題で講演があり,救急車を受け入れる病院が無い吉備中央町における救急搬送時の課題とその解決策としての救急救命士の処置支援,救急車両内からのエコー映像伝達という規制改革に向けた取り組みについての紹介がありました。
また,会場では,デジタル田園健康特区に関する企業・団体のブース出展もあり,本学からは,実際に吉備中央町で活動している医学部保健学科の学生,教員らがきびアプリの普及活動に関するポスター発表を行いました。
デジタル田園健康特区での取り組みも,「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」とのシナジーを最大限に生かし,地域に根付いたCommunity healthの実現に向けて,全学を挙げて強力に推進しています。これからもさらに,地域と地球の未来を共創し,社会変革を実現させる研究大学:岡山大学の取り組みを通じて,地域の医療イノベーションに貢献します。

【本件問い合わせ先】
岡山大学病院 研究推進課
TEL:086-235-7982

パネルディスカッションに登壇する那須学長,櫻井副病院長
パネルディスカッションに登壇する那須学長,櫻井副病院長

2026/01/30プレスリリース

歯周病が腎臓の炎症を引き起こすメカニズムを動物実験で解明

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科予防歯科学分野のMohammad Nurhamim大学院生,岡山大学学術研究院医歯薬学域(歯)予防歯科学分野の丸山貴之准教授・江國大輔教授,および宝塚医療大学の森田学教授らの研究グループは,歯周病を発症したラットに高発現したmicroRNAが,血流を介して腎臓に到達し,腎臓において炎症に関与する遺伝子の発現を調節することを解明しました。この研究成果は,令和7年12月3日,学術雑誌「Dentistry Journal」に掲載されました。
新たなメカニズムの解明によって,microRNAの制御の視点から,腎臓の病気の予防にも貢献できる可能性があります。

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歯周病が腎臓の炎症を引き起こすメカニズムを動物実験で解明

2026/01/30プレスリリース

口の不調が心の不調に?―口腔の健康不良とQOLの低さがうつ病の変化に関連―

岡山大学学術研究院医療開発領域(岡山大学病院 歯科〈予防歯科部門〉)の竹内倫子講師,学術研究院医歯薬学域(歯)予防歯科学分野の江國大輔教授,東北大学大学院医学系研究科公衆衛生学分野の田淵貴大准教授らの研究グループは,口腔の健康状態や口腔関連QOLが,うつ病の変化(うつ病がない⇒うつ病がある)と関係することを明らかにしました。この研究成果は,令和8年1月4日,スイスの学術雑誌「Journal of Clinical Medicine」のResearch Articleとして掲載されました。
口の健康状態や口腔関連QOLを良好に維持することでうつ病の発症を予防できる可能性があります。これはメンタルヘルス対策にもつながり,地域や医療現場での支援体制づくりに向けた重要な一歩となることが期待されます。

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口の不調が心の不調に?―口腔の健康不良とQOLの低さがうつ病の変化に関連―

2026/01/30プレスリリース

神経性やせ症の家族療法(FBT)に特化した支援AIを開発 ―家庭での「支援の空白」を埋める新たな試み―

「神経性やせ症」は,極端に体重が減り,命に関わることもある深刻な病気です。特に10代の子どもに増えており,若年者の治療では,お父さんやお母さんが家庭での食事を主導して支える「家族療法(FBT:Family Based Treatment)」が最も効果的とされています。しかし,毎食時に子どもが激しく泣き叫んだり,食べることを強く拒んだりする中で再栄養を支え続けることは,家族にとって想像を絶する負担です。診察のない夜間や休日,目の前の食事をどう勧めればよいかを悩む家族は多く,治療を諦めてしまうケースも少なくありません。
そこで,岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)医療情報化診療支援技術開発講座の長谷井嬢教授(整形外科)は,岡山大学病院小児心身医療科と連携し,子どもを支える家族を支援するために,家族療法(FBT)の専門知識を学習したAIチャットボットを開発しました。AIが「医療の空白」を埋めるパートナーとなることで,家族の心の負担を減らし,子どもたちの回復を後押しします。
このAIは将来的な臨床利用を目指し,2026年2月より段階的に患者さんご家族の試用を経て,システムの精度を更に高める開発を実施予定です。本開発は,現在強く求められている生成AIの医療応用推進に寄与し,医療を補完するデジタル・トランスフォーメーション(DX)の象徴的なモデルとなります。

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2026/01/16プレスリリース

ETA治療(Endoscopic Topical Application)による難治性過活動膀胱の症状改善を確認~大学発の新規治療を世界で初めて実施した症例報告~

岡山大学学術研究院医療開発領域(岡山大学病院 腎泌尿器科)の定平卓也研究准教授,同領域(岡山大学病院 新医療研究開発センター)の渡部昌実教授らの研究グループは,難治性過活動膀胱に対して,膀胱三角~膀胱頸部を標的に,ボツリヌストキシンを膀胱粘膜表面へ内視鏡下で直接塗布し浸透させる新規の頻尿治療法『Endoscopic Topical Application(ETA)治療』を開発し,世界で初めて臨床応用した症例(First-in-Human)を報告しました。本報告は,従来のボツリヌストキシン膀胱壁内注射では十分に改善が得られない尿意切迫感や夜間頻尿が残存する症例に着目し,膀胱三角から膀胱頸部に密集する表在性求心性感覚神経ネットワーク(尿意の感覚過敏の起点となり得る領域)を,選択的かつ直接制御するという新しい治療戦略を提示した,世界初の臨床報告です。ETA頻尿治療は,薬剤を尿で希釈されずに標的部位へ持続的に作用させる点に特徴があり,排尿や蓄尿の感覚の制御という新たな視点から過活動膀胱治療のパラダイムシフトにつながる可能性を示しています。今後は,臨床現場における適応拡大と症例の継続的な集積を通じて,実臨床への展開を加速させていくことが期待されます。
本報告は,2026年1月9日に,米国誌『Cureus』にてオンライン公開されました。

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2026/01/15イベント

2月23日(月・祝)中国・四国広域がんプロ養成コンソーシアム市民公開講座「第10回 小児・AYAがんフォーラム in 岡山『子どもと家族とともに進む未来』」開催のお知らせ

日時:2026年2月23日(月・祝)13:00~16:00(12:30より入場・接続可)
場所:岡山大学病院 Junko Fukutake Hall ※オンラインで同時配信
対象:どなたでもご参加いただけます
参加費:無料

《プログラム》
■開会あいさつ・・・岡山大学病院 リプロダクションセンター長 中塚 幹也
■治療の体験・退院してからのこと・・・実際に治療に向き合った2名の方に経験談をお話しいただきます
■子どもの未来のために発達と学びを支える活動・・・岡山大学病院 小児病棟 看護師 十見 香織
■小児・AYAがん経験者と家族が目指す未来・・・神経芽腫の会 共同代表 日本希少がん患者会ネットワーク 理事 浦尻 みゆき
■子どもと家族の「こころ」・・・岡山大学病院 小児科 医師 岡田 あゆみ
■プレコンセプションケア:健康な生活と将来, 子どもを持つこと・・・岡山大学病院 リプロダクションセンター長 中塚 幹也
■質疑応答・・・岡山大学病院 小児血液・腫瘍科 医師 石田 悠志
■閉会あいさつ・・・岡山大学病院 小児科 診療科長 塚原 宏一

《申込方法》
申込フォームより必要事項をご入力ください。
オンライン参加の方には開催前に視聴用URLをお送りします。
https://forms.gle/D6wKKRHNPSn17ddH8

《申込み締切》
2月17日(火)

《お問合せ先》
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科等学務課
中四がんプロ事務局
TEL:086-235-7812
E-mail:ganpro@adm.okayama-u.ac.jp

  

2月23日(月・祝)中国・四国広域がんプロ養成コンソーシアム市民公開講座「第10回 小児・AYAがんフォーラム in 岡山『子どもと家族とともに進む未来』」開催のお知らせ

2026/01/15プレスリリース

日本の統合失調症患者さんのがん診療における医療連携の必要性が明らかに

岡山大学学術研究院医療開発領域(岡山大学病院)精神科神経科の藤原雅樹講師と山田裕士客員研究員,国立がん研究センターの石井太祐研究員と藤森麻衣子室長,東北大学の中谷直樹教授,島根大学の稲垣正俊教授らの共同研究グループは,わが国の統合失調症患者さんが,精神疾患のない方と比べて,大腸がんに対する手術(内視鏡治療を含む)や抗がん剤による標準的治療を受ける方がより少ないことを明らかにしました。また,統合失調症患者さんでは,大腸がんがより進行したステージで診断されていることも示されました。精神疾患を有する方における大腸がんの標準的治療の受療に関する調査報告は世界的にも少なく,日本では初の報告です。
これらは,大腸がんの発見の遅れに加えて,診断後に本来受けることが望ましい標準的な治療を受けられていないことを示唆する結果です。診断が遅れると負担の大きい治療や,複雑な治療とならざるを得ないため,治療を受けることに困難が生じている可能性があります。治療負担の少ない早期段階でがんが発見されるよう,統合失調症患者さんにがん検診受診を促す取り組みとともに,診断後に適切ながん治療を受けられるよう,がん医療と精神医療を含む多職種・多領域の医療者が連携した医療提供体制の必要性が明らかになりました。
本研究結果は,1月15日(木)午前9時(日本時間),国際医学誌「Acta Psychiatrica scandinavica」のオンライン版に掲載されました。

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日本の統合失調症患者さんのがん診療における医療連携の必要性が明らかに

2026/01/13お知らせ

冨樫庸介教授(呼吸器内科)が第22回(令和7年度)日本学士院学術奨励賞を受賞

岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)の冨樫庸介教授(呼吸器内科長)が,第22回(令和7年度)日本学士院学術奨励賞を受賞しました。授賞式は,令和8年2月3日に日本学士院(東京都)において,日本学術振興会賞授賞式と同時に行われる予定です。 日本学士院学術奨励賞は,若手研究者を顕彰して今後の一層の研究を奨励することを目的として平成16年度に創設されました。本賞は,すぐれた研究成果をあげた若手研究者のうち,今後の活躍が特に期待される者に対し,日本学術振興会賞受賞者の中から毎年6人以内に授与されます。

<授賞対象業績> ミトコンドリア伝播による新たながん免疫逃避機構の解明

<授賞理由> 冨樫教授はがん細胞が宿主の免疫反応から逃避する機構を次々に明らかにしています。なかでも,がん細胞の変異ミトコンドリアが腫瘍浸潤Tリンパ球に伝搬してその機能を抑制するという発見は驚きでした。がん細胞はしばしばミトコンドリアゲノムに変異を有しており,それが細胞外小胞などを通じて,周辺のTリンパ球に水平伝搬していたのです。しかもそのようなミトコンドリアはマイトファジー(ミトコンドリア分解機構)に抵抗性で,結果的にTリンパ球内でのコピー数が増加することになります。変異ミトコンドリアを持つTリンパ球は代謝障害を生じてがん細胞を攻撃する能力が弱まってしまい,がんは宿主免疫から逃避することができます。冨樫教授の発見はがん細胞の免疫逃避機構に全く新しい観点をあたえるだけでなく,がん免疫療法の際の患者層別化・ミトコンドリア伝搬阻害剤の開発など,今後の新しいがん医療への展開も期待されます。

<冨樫教授のコメント> このたびの受賞を大変光栄に存じます。がん細胞が持つ変異ミトコンドリアが周囲のT細胞へ移行し,その機能を低下させることで,がんが免疫から逃れる新たな仕組みを示しました。約5年前,研究室を立ち上げたばかりの頃に,他にはない着想から独創性の高い研究に取り組みたいと考え,偶然出会ったテーマに挑戦しました。多くの幸運と周囲の支えにも恵まれ,本研究をここまで進めることができました。今後も,そのような着想や偶然の出会いを大切にしながら研究を進めてまいります。  今後は,免疫療法が奏効しやすい患者さんをより正確に見極める指標の開発や,ミトコンドリア伝播を抑制する治療法の可能性について,基礎と臨床の両面から検証していきたいと考えています。科研費を含む各種研究費によるご支援に加え,日々研究を支えてくださる共同研究者,研究室メンバー,臨床現場の皆さま,そして関係各位に深く感謝申し上げます。

*詳細:日本学士院ウェブサイト
*関連ニュース:冨樫庸介教授が第22回日本学術振興会賞を受賞 - 国立大学法人 岡山大学

【本件問い合わせ】
岡山大学 学術研究院医歯薬学域(医)腫瘍微小環境学分野
岡山大学病院呼吸器内科
教授 冨樫 庸介
TEL:086-235-7390
学術研究院医歯薬学域腫瘍微小環境学分野HP
岡山大学病院 血液・腫瘍・呼吸器・アレルギー内科HP

2025/12/25お知らせ

がん対策推進岡山県議会議員連盟が岡山大学病院を訪問

2025年12月19日,がん対策推進岡山県議会議員連盟(以下,がん議連)が岡山大学病院を訪問しました。がん議連では毎年,勉強会や病院視察を実施しており,今年は小児・AYAがん患者の現状について理解を深めることを目的に,約20名の議員が参加しました。
はじめに,大塚基之 副病院から挨拶があり,岡山大学病院の概要について説明しました。その中で,岡山大学が「最後の砦」としての使命を果たすため,今後も引き続き連携をお願いしたいと述べました。
続いて,塚原宏一 小児科長から,当院の小児・AYAがん総合センターの概要や取り組みについて説明があり,石田悠志 小児血液・腫瘍科助教から,当院における小児・AYAがん診療について紹介しました。参加者からは,当院がクラウドファンディングを活用して実施した入院中の子どもの環境整備事業や,小児・AYAがん患者が診断後,長期にわたって抱える課題や困りごとについて質問が寄せられ,活発な意見交換が行われました。
最後に,長谷井嬢 医療情報化診療支援技術開発講座教授から,メタバース病棟を活用した取り組みについて説明があり,参加社は実際にVRゴーグルを装着して仮想空間内での交流を体験しました。長谷井教授は「より多くの患者さんにこの取り組みを知ってもらい,交流の輪を広げていきたい」と述べました。
今回の訪問を通じて,小児・AYAがん患者への理解が一層深まるとともに,当院における小児・AYAがんへの包括的な取り組みが広く認知されることが期待されます。

【本件問い合わせ先】
岡山大学病院 総務企画課 総務・広報担当
TEL:086-235-7507
 

塚原科長による小児・AYAがん総合センターの紹介
塚原科長による小児・AYAがん総合センターの紹介

2025/12/23お知らせ

黄熱ワクチン接種を開始します(予約開始:2026年1月~)

2026年2月より,黄熱ワクチン接種を開始します。予約開始は2026年1月から。
詳細はこちらをご確認ください。

黄熱ワクチン接種を開始します(予約開始:2026年1月~)

2025/12/22お知らせ

病院情報システムの更新に伴う救急車等の受入停止について

岡山大学病院では,病院情報システムの更新に伴い,令和7年12月26日(金)19:00から12月27日(土)13:00(予定)まで,救急車等の受入れを停止させていただきますので,ご理解ご協力を賜りますよう,何とぞよろしくお願いいたします。
なお,終了予定時間は状況に応じて延長される場合がありますので,あらかじめご了承くだい。