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2025/08/22プレスリリース

救命の一歩を軽くする 全自動型AEDがもたらす変化

AEDには,救助者がボタンを押す「半自動型」と,機械が自動でショックを行う「全自動型」の2種類があります。「全自動型」は2021年から日本で導入され,公共施設で広がりつつありますが,まだ一般市民にはなじみが薄く,非医療者である一般市民が使う際の使用感や心理的負担を比較した調査はありませんでした。
岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)地域二次救急・災害医療推進講座の野島剛講師(特任)と同学域救命救急・災害医学の中尾篤典教授らの研究グループは,国内初となる両タイプの使いやすさ比較調査を実施。その成果は国際医学誌『Internal Medicine』に掲載されました。

*詳細はこちらをご覧ください。

コースで使用したトレーニング用AED(引用:日本光電株式会社)。[A]半自動型(従来型)AED(TRN-3100),[B]全自動型AED(TRN-3150),[C]全自動型AEDを示すロゴマーク(引用:一般社団法人電子情報技術産業協(JEITA))
コースで使用したトレーニング用AED(引用:日本光電株式会社)。[A]半自動型(従来型)AED(TRN-3100),[B]全自動型AED(TRN-3150),[C]全自動型AEDを示すロゴマーク(引用:一般社団法人電子情報技術産業協(JEITA))

2025/08/20お知らせ

腸健康科学研究センターの萩谷英大准教授(感染症内科)と今村大輔准教授がインド国立細菌感染症研究研究所を訪問

岡山大学腸健康科学研究センターの萩谷英大准教授(岡山大学病院 感染症内科)と今村大輔准教授は,7月10~11日にインド・西ベンガル州・コルカタ市の国立細菌感染症研究研究所および隣接する病院施設を訪問しました。
訪問では,コルカタで感染者が多く報告されるコレラ菌における薬剤耐性化をテーマとした研究の立案や日本では診療することのない熱帯感染症を学ぶための定期的な医学研修制度の提案を行いました。また,現地のスラム街や市中薬局を巡り,薬剤耐性菌が蔓延する背景を視察しました。さらに,在コルカタ日本国総領事公邸の夕食会に参加し,本学がインドで展開している研究活動を紹介しました。
当センターでは,今後も腸とヒトの健康増進に貢献することを目指し,研究を進めていきます。

【本件問い合わせ先】
腸健康科学研究センター/岡山大学病院感染症内科 准教授
萩谷 英大
TEL:086-235-7342

国立細菌感染症研究所にて
国立細菌感染症研究所にて

2025/08/19お知らせ

クラウドファンディングプロジェクト公開「メタバースを用いた小児・AYAがん患者交流支援プロジェクト」ご支援のお願い

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科医療情報化診療支援技術開発講座では,このたび,クラウドファンディング「メタバースを用いた小児・AYAがん患者交流支援プロジェクト」を開始しました。
骨肉腫をはじめとする希少がんは,小児・AYA(思春期・若年成人)世代に好発しますが,患者数が少ないため,入院中に同じ病気や境遇にある同世代の仲間と出会う機会がほとんどありません。その結果,多くの患者さんが長期にわたる治療期間中,深い孤独感を抱えながら闘病生活を送っています。
この状況を少しでも改善したいとの思いから,私たちはメタバース(仮想現実空間)を活用し,全国の病院に入院している患者さんたちが,場所や身体的な制約,あるいは治療による外見の変化などを気にすることなく,アバターを通じて気軽に交流し,悩みや経験を共有できるオンライン上のコミュニティ作りを進めています。この仮想空間は,患者さん同士の交流だけでなく,がんサバイバーとの対話や医療者による情報提供の場としても活用し,患者さんの精神的な負担軽減(メンタルケア)やウェルビーイング向上につなげることを目指しています。
現在,岡山大学病院をはじめ,全国の主要ながん治療病院20施設からご協力を得て運用を進めていますが(下図),この活動を今後さらに安定的に継続・発展させ,より多くの患者さんにこの“つながり”を届けるためには,メタバース環境の維持・開発、各施設での利用機材の整備,交流イベントの企画運営などに資金が必要な状況です。今回は,参加施設を新たに20施設増やすことを目指し,配布するタブレットと,VRゴーグルの購入などの経費として456万円を目標としています。

本プロジェクトの趣旨にご賛同いただき,クラウドファンディングプラットフォーム「READYFOR」を通じて,温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。


        現在の運用中の施設一覧

●プロジェクト概要●
[プロジェクト名]メタバースを用いた小児・AYAがん患者交流支援プロジェクト
[公開ページ]https://readyfor.jp/projects/okayama-metaverse
       もしくは「READYFOR代表ページ」からの検索も可
[募集期間]2025年8月1日~2025年10月30日

※本クラウドファンディングによる岡山大学へのご寄付は,税制上の優遇措置(寄付金控除)の対象となります。いわゆる「ふるさと納税」と同じシステムであり,ご寄付いただいた方には,後日,岡山大学より「寄付金控除証明書」を発行いたします。
 
【本件問い合わせ】
岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)医療情報化診療支援技術開発講座(岡山大学整形外科内)
担当: 長谷井 嬢
TEL:086-235-7273
E-mail:py3g9rcw@s.okayama-u.ac.jp
 

昨年実施したメタバースを用いたクリスマスの交流会の様子
昨年実施したメタバースを用いたクリスマスの交流会の様子

2025/08/18お知らせ

「令和7年度大藤内分泌医学賞」授賞式を行いました

令和7年8月8日に,令和7年度大藤内分泌医学賞授賞式を開催しました。
本医学賞は,元学長・医学部長の大藤眞氏のご遺族の意志に基づき,学術研究院医歯薬学域(医学系),大学院医歯薬学総合研究科(医学系),医学部及び大学病院(医学系)において視床下部・下垂体の内分泌学に関する医学研究を行う若手の研究者・医師・大学院生に対して与える賞であり,表彰状の授与及び研究費の助成を行っています。
受賞者は2名で,大学院医歯薬学総合研究科の成瀬恵治研究科長より賞状が授与され,「内分泌分野の発展のため,今後もより一層研究に励んでいただきたい」との激励のことばが贈られました。
 
【令和7年度受賞者】
■大塚 勇輝(総合内科・総合診療科 助教)
「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)における下垂体内分泌機能の新たな評価指標と治療応用」

■大矢芳男(精神科神経科 医員)
「神経性やせ症に対するコルチゾール阻害を介した新規治療法探索と腸内代謝の解明」

右から,成瀬恵治医歯薬学総合研究科長,大塚勇輝助教(受賞者・総合内科・総合診療科),大矢芳男医員(受賞者・精神科神経科),髙木学教授,大塚文男教授(大藤内分泌医学賞運営委員会委員長)

【本件問い合わせ】
岡山大学病院 研究推進課
TEL086-235-7982

「令和7年度大藤内分泌医学賞」授賞式を行いました

2025/08/13採用情報

理学療法士(特別契約職員 2名)の募集要項掲載のお知らせ

理学療法士(特別契約職員 2名)の募集要項を掲載しました。
*詳細はこちらをご覧ください。

2025/07/30プレスリリース

オミクロン株期のコロナ後遺症診療~半数以上で180日以上の長期通院が必要~

岡山大学病院 総合内科・総合診療科の櫻田泰江医員と,岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 総合内科学の秋山博史大学院生,岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)総合内科学の大塚文男教授らのグループは,岡山大学病院のコロナ・アフターケア外来(コロナ後遺症外来)を受診した患者の通院期間を検討し,症状の長期化に関わる臨床的な特徴についての研究を行いました。その結果,半数以上(52.2%)が初診から数えて半年(180日)以上の長期通院を必要としていること,また長期通院を要した患者では訴える症状の数も多く,特に男性より女性の方が多いことが分かりました。女性であること,また3つ以上の多くの症状を持っていることがコロナ後遺症の長期化につながると明らかになり,継続的な診療をすることの重要性が再認識されました。
この研究成果は2025年7月11日,国際学術雑誌「Journal of Clinical Medicine」に掲載されました。

*詳細はこちらをご覧ください。

コロナ後遺症患者の外来通院期間とその割合
コロナ後遺症患者の外来通院期間とその割合

2025/07/29採用情報

救急救命士(特別契約職員 2名)の募集要項掲載のお知らせ

救急救命士(特別契約職員 2名)の募集要項を掲載しました。
*詳細はこちらをご覧ください。

2025/07/25プレスリリース

岡山大学「BIZENエコシステム」スタートアップ支援でAMED事業に採択~医療×産業で世界へ挑む,イノベーション拠点形成~

岡山大学学術研究院医療開発領域 新医療研究開発センターの櫻井淳教授,および同センター次世代医療機器開発部の内田大輔准教授らが中心となり推進する「BIZENエコシステム構築による産業振興拠点形成」が,令和7年6月20日付で,国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)による令和6年度「優れた医療機器の創出に係る産業振興拠点強化事業(スタートアップ支援拠点)」に採択されました。
本事業では,岡山大学独自のオープンイノベーションプログラム「BIZEN」を核に,医療機器開発からスタートアップ創出,そしてグローバル展開までを一貫して支援する体制の構築を目指します。プロジェクトの特性に応じた適切なマネジメントを通じて,岡山から世界を舞台に飛躍するスタートアップの育成を図り,地域産業の活性化にもつなげていきます。

*詳細はこちらをご覧ください。

2025/07/25プレスリリース

消化器内科・佐藤亮介医員がAMED「令和7年度医療機器等研究成果展開事業 チャレンジタイプ」に採択

岡山大学病院消化器内科の佐藤亮介医員を代表とする研究グループの研究開発課題「人工知能による胆道内視鏡画像診断システムの開発」が,国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の令和7年度「医療機器等研究成果展開事業 チャレンジタイプ」に採択されました。
本研究は,佐藤医員と岡山大学学術研究院医療開発領域・光学医療診療部の松本和幸講師,岡山大学学術研究院医療開発領域・新医療研究開発センターの内田大輔准教授が,研究開発分担者である株式会社両備システムズの冨谷昌弘(サブリーダー)らと共同で,予後不良である胆道がんの診断精度を飛躍的に向上させることを目指すものです。AI技術を用いて,これまで診断が困難であった胆道がんの悪性度や進展範囲をより正確に評価する新しい診断システムを開発し,根治手術率の向上と患者の予後改善に貢献することが期待されます。

*詳細はこちらをご覧ください。

2025/07/25お知らせ

内閣府地方創生推進事務局審議官らが岡山大学病院を視察

7月23日,デジタル技術と規制改革を通じて地域課題の解決を図る「デジタル田園健康特区」に指定されている吉備中央町との連携事業を展開する岡山大学病院に,内閣府地方創生推進事務局(国家戦略特区担当)の小山和久審議官をはじめ,松平健輔参事官,深井駿参事官補佐らが視察に訪れました。

*詳細はこちらをご覧ください。

取り組み内容の説明を聞く関係者
取り組み内容の説明を聞く関係者

2025/07/22プレスリリース

子どもを救う“ひと息”が減っている!?~コロナ禍で蘇生時の人工呼吸が敬遠,小児の救命に影響~

岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)地域救急・災害医療学講座の小原隆史講師(特任),同学域救命救急・災害医学の内藤宏道准教授,中尾篤典教授,および学術研究院医療開発領域(岡山大学病院)高度救命救急センターの塚原紘平講師(小児救急科長)らの研究グループは,学術研究院医歯薬学域(医)疫学・衛生学分野の松本尚美助教,賴藤貴志教授らと共同で「All-Japan Utstein Registry」(総務省消防庁)を用いて,コロナ流行前(2017-2019)とコロナ禍(2020-2021)の期間において,小児の院外心停止患者に対する目撃者による蘇生法の変化が,死亡などの転帰に与えた影響を調査しました。その結果,もともと減少傾向にあった人工呼吸の実施率は,コロナの流行をきっかけにさらに約12%も低下していることが判明しました。一方で,増加した胸骨圧迫のみの蘇生法は,子どもの死亡や重い後遺症のリスクと関係しており,コロナ禍には年間10.7人の子どもが,本来助けられたはずの命を失っていた可能性が示されました。
本研究成果は7月5日,オランダ Elsevier社の『Resuscitation』に掲載されました。

*プレスリリースの詳細はこちらをご覧ください。

子どもを救う“ひと息”が減っている!?~コロナ禍で蘇生時の人工呼吸が敬遠,小児の救命に影響~

2025/07/17お知らせ

消化器外科学の藤原俊義教授(消化管外科診療科長)が「小林がん学術賞」を受賞しました

岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)消化器外科学の藤原俊義教授(岡山大学病院 消化管外科診療科長)が,公益財団法人小林がん学術振興会「小林がん学術賞」(がん薬物療法に関する革新的治療法に対する表彰)を受賞しました。
6月21日,厚生労働省がん・疾病対策課の鶴田真也課長らが出席して経団連会館(東京都大手町)で贈呈式が行われ,公益財団法人小林がん学術振興会の垣添忠生会長より表彰状と盾が授与されました。藤原教授は受賞にあたり「これまでの研究が評価され大変光栄です。がんで苦しむ患者さんのために,今後も革新的な治療法の研究開発を進めていきたい」と語りました。
同賞は,がん薬物療法に関する革新的な治療法の研究・開発に対して贈られるもので,藤原教授は研究課題名「遺伝子改変ウイルス製剤を用いた革新的ながん治療のための創薬研究」において,アデノウイルスを改変した腫瘍融解ウイルス療法の開発を黎明期からリードし,国際的にも優れた評価を受けていること,さらに,テロメラーゼ特異的腫瘍融解ウイルス製剤や次世代型武装化アデノウイルス製剤を開発し臨床応用に至るなど,長年にわたる創薬研究の業績は顕著であることが評価されました。

公益財団法人 小林がん学術振興会
がん薬物療法に関する革新的研究に対する助成及び表彰並びに先駆的研究に対する助成,がん治療分野における優れた社会活動に対する表彰及び最新の学術情報の普及啓発を通じた人材育成活動に対する助成を行うことにより,当該分野の学術及び科学技術の振興を図り,もってがん治療成績の向上及び進展に寄与することを目的としています。

【本件問い合わせ】
岡山大学病院 消化管外科
TEL 086-235-7257
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 消化器外科学
岡山大学病院 消化管外科
 

垣添会長から表彰状を受ける藤原教授(左)
垣添会長から表彰状を受ける藤原教授(左)

2025/07/16イベント

7月24日(木)第18回BIZEN活動発信会のお知らせ

2025年7月24日(木) “BIZEN”の活動発信会 『BIZEN ラボから…活動発信!』の開催をお知らせいたします。
病院でのオープンイノベーション活動にご興味・ご関心のある,もしくは入会・入居をご検討されている企業様,研究者様それに学生の皆様へ BIZENと関わりのある情報を共有することにより,イノベーションの種を広げることを目的とし,開催いたします。
今回は,BIZENラボを拠点にご活躍されておられる方々の活動発信の今期第二弾として,岡山大学名誉教授の四方賢一先生と 株式会社Medswellの木村郁哉先生にご講演いただきます。
皆様のご参加をお待ちいたしております。

第18回 BIZEN活動発信会 『BIZEN ラボから…活動発信!』
◆開催日時:2025年7月24日(木) 17:00~18:00
◆場 所:岡山大学病院 鹿田会館 2階 BIZENフリースペース および オンライン
 申込URL より登録いただいた後,指定のメールアドレスに ZOOM アドレスをお送りします。
◆対象者  企業関係者,研究者,医療従事者,学生
◆主催   岡山大学病院 新医療研究開発センター
◆申込 URL  https://forms.gle/b4DLyiH9VajDKreF9
◆申込期限  2025年7月21日 (月)

 《プログラム》
 17:05~17:25
 活動発信講演「特定臨床研修による糖尿病性腎症治療薬の新たなエビデンスの創出」
 岡山大学 名誉教授・特命教授  四方 賢一
 
  17:30~18:00
 活動発信講演「薬剤師・薬学部向けアプリを全国へ展開する戦略と反省」
 株式会社 Medswell 代表取締役 木村 郁哉 
 

<お問い合わせ>
岡山大学病院 研究推進課 BIZEN運営事務局(担当:工藤)
〒700-8558 岡山市北区鹿田町2-5-1  
TEL:086-235-7983
E-mail: byouin-kensui@adm.okayama-u.ac.jp

7月24日(木)第18回BIZEN活動発信会のお知らせ

2025/07/15採用情報

臨床工学技士(特別契約職員 3名)の募集要項掲載のお知らせ

臨床工学技士(特別契約職員 3名)の募集要項を掲載しました。
*詳細はこちらをご覧ください。

2025/07/15採用情報

歯科衛生士(特別契約職員 2名)の募集要項掲載のお知らせ

歯科衛生士(特別契約職員 2名)の募集要項を掲載しました。
*詳細はこちらをご覧ください。

2025/07/08お知らせ

「聞こえを支えるまち」の実現に向け,岡山大学・岡山市・デマント・ジャパン株式会社が三者連携協定を締結

岡山大学は7月2日,岡山市およびデマント・ジャパン株式会社と,加齢性難聴に対する正しい理解の促進とその早期発見・早期対応の体制構築を目的とした三者連携協定を締結しました。
この協定は,「City for Better Hearing(聞こえを支えるまち)」の実現に向け,地域ぐるみで“聞こえ”を支える仕組みを構築し,高齢者のQOL(生活の質)向上と持続可能な地域社会の形成を目指すものです。具体的には,聴覚検診車「Audika GO(オーディカ・ゴー)」を活用したスクリーニング,難聴が疑われる方への受診勧奨,補聴器装用のための専門人材育成,効果検証,そして正しい理解の普及啓発などに取り組みます。
当院では,令和5年度に「聴覚支援センター」を設置し,医療・福祉・教育の分野を横断した総合的な支援体制の構築を進めています。本協定は,そうした取り組みをさらに発展させ,自治体・大学・企業の三者が一体となって,加齢性難聴という社会課題に向き合う全国的にも先進的なモデルの構築を図ります。

*詳細はこちらをご覧ください。

2025/07/01お知らせ

「広報誌 move on」(Vol.31)を発行しました

「広報誌 move on」(Vol.31)を発行しました。
こちらからご覧いただけます。

「広報誌 move on」(Vol.31)を発行しました

2025/07/01プレスリリース

筋萎縮性側索硬化症(ALS)を引き起こす新たなメカニズムを解明~タンパク質を“片づける”遺伝子の機能が失われると運動神経細胞がダメージを受けることを発見~

岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)脳神経内科学の山下徹准教授,石浦浩之教授,岡山大学医学部の横田修客員研究員,学術研究院医歯薬学域(医)精神神経病態学の髙木学教授,岡山理科大学生命科学部医療技術学科の逢坂大樹准教授(研究当時 岡山大学薬理学助教),岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)薬理学の細野祥之教授,南岡山医療センター 原口俊医長,慈圭病院 安田華枝医長,東京都医学総合研究所 長谷川成人参事研究員の共同研究グループは,家族性ALSの日本人家系の解析の結果,ヒートショックタンパク質であるDNAJC7の両アレル性病的バリアントが家族性ALSを引き起こすことを明らかにしました。

*プレスリリースの詳細はこちらをご覧ください。

筋萎縮性側索硬化症(ALS)を引き起こす新たなメカニズムを解明~タンパク質を“片づける”遺伝子の機能が失われると運動神経細胞がダメージを受けることを発見~

2025/07/01プレスリリース

岡山大学・三宅医院・ウィーメックスの3者で無痛分娩の現場における課題解決に向けた共同研究を開始!

岡山大学病院麻酔科蘇生科は,開業産院である三宅医院グループ三宅医院(岡山市南区),PHCホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区)傘下のウィーメックス株式会社(本社:東京都渋谷区)と協力し,遠隔医療システムを用いて妊婦さんに安心して無痛分娩を施行するシステムの共同研究を開始しました。日本では過去に,無痛分娩における死亡事故が報告されており,安全な無痛分娩の管理体制の構築が求められています。そのためには,専門家である麻酔科医が硬膜外麻酔を施行し,薬剤のコントロールを含めた管理を行う体制が必要ですが,麻酔科医不足により全国的な無痛分娩の普及率は低いままです。

*プレスリリースの詳細はこちらをご覧ください。

2025/06/17プレスリリース

腹臥位CT 検査・治療をもっと快適に!患者負担を軽減するクッションを開発

岡山大学学術研究院 医療開発領域 放射線科(岡山大学病院 IVRセンター)馬越紀行助教らの研究グループは,アズワン株式会社(大阪市)との共同研究により,腹臥位での検査・治療時に患者の負担を軽減する腹臥位用胸部クッションを研究開発しました。
CTなどの検査や治療では,患者さんが長時間うつ伏せ姿勢を維持する場合があり,肩の痛みや胸腹部の圧迫による不快感が課題となっていました。看護師は,患者さんに適した姿勢になるように,まくらやクッションを組み合わせて調整する必要がありました。本研究は,看護師が抱えていた「患者さんの負担を軽減し,スムーズな検査や治療を提供したい」という医療現場のニーズからスタートしました。
現場観察や医療従事者へのヒアリングを重ね,ユーザビリティーを追及した結果,患者さんの快適性を向上させるクッションが完成しました。これにより,より安定した姿勢での検査や治療が可能となり,医療従事者の負担軽減にも寄与することが期待されます。

*プレスリリースの詳細はこちらをご覧ください。

開発に携わった(左から)森光 祐介 主任診療放射線技師,馬越 紀行 助教 ,谷 来代子 看護師インターベンションエキスパートナース(INE)
開発に携わった(左から)森光 祐介 主任診療放射線技師,馬越 紀行 助教 ,谷 来代子 看護師インターベンションエキスパートナース(INE)

2025/06/17プレスリリース

レーザー治療で透析回避!~腎盂がん・尿管がんを「腎臓を摘出せず」に治療~

腎盂・尿管がんは発見が遅れることも多く,早期・進行がんに関わらず腎尿管全摘手術,という腎臓と尿管を全て摘出する治療が標準治療として本邦・世界で広く行われています。岡山大学学術研究院医療開発領域(腎泌尿器科)の片山聡助教(特任)と同大学学術研究院医歯薬学域(医)腎泌尿器科学の荒木元朗教授を中心とするグループは腎臓を摘出することなく,ツリウムレーザーとホルミウムレーザーを併用し腫瘍を焼灼,根治を目指す”腎温存手術”に積極的に取り組んでいます。

*プレスリリースの詳細はこちらをご覧ください。

レーザー治療で透析回避!~腎盂がん・尿管がんを「腎臓を摘出せず」に治療~

2025/06/17プレスリリース

子宮を切除することなく子宮頸がんを治す取り組み~治療終了後の妊娠が可能に~

岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)周産期医療学講座の長尾昌二教授(特任),同学術研究院医療開発領域(岡山大学病院・産科婦人科)の依田尚之助教,岡山大学病院産科婦人科の谷岡桃子医員の研究グループは,術前の抗がん剤投与で腫瘍を縮小させた後に子宮頸部円錐切除術,腹腔鏡下骨盤リンパ節郭清を行うことで,これまで子宮摘出が必要とされてきたIB2期,IB3期(転移がなく,2cm以上のサイズの腫瘍を有する)の子宮頸がんの患者さんの子宮を温存する新たな治療法の開発を始めました。

*プレスリリースの詳細はこちらをご覧ください。

子宮を切除することなく子宮頸がんを治す取り組み~治療終了後の妊娠が可能に~

2025/06/16お知らせ

文部科学省高等教育局医学教育課の日比謙一郎課長が岡山大学病院を訪問されました

6月13日,文部科学省高等教育局医学教育課の日比謙一郎課長が,岡山大学病院を訪問されました。これは,国公立大学歯学部長・歯学部附属病院長会議への出席のために岡山を訪れていたことを受け,本院にも足を運ばれたものです。
当日は,歯科・総合歯科部門,スペシャルニーズ歯科センター,医療支援歯科治療部の外来を回られ,歯学部学生の実習の様子などをご覧になりました。さらに,令和5年度補正予算による高度医療人材養成事業(医師養成課程充実のための教育環境整備)で導入された,眼科,放射線科,整形外科の医療機器についても見学されました。特に整形外科の脊椎手術システムについては,実際の手術中に手術室にて機器の詳細な説明を受けられました。
その後,集中治療室(ICU)および新生児集中治療室(NICU)もご覧になり,地域の中核的医療機関としての本院の医療現場を視察されました。
今回の訪問では,本学における医療教育の取り組みについて説明を受けられ,日比課長との間で活発な意見交換が行われました。

【本件問い合わせ】
岡山大学病院 総務企画課 企画・法規担当
TEL086-235-7849

総合歯科部門で説明を受ける日比課長(右端)
総合歯科部門で説明を受ける日比課長(右端)

2025/06/13お知らせ

「歯っぴぃスマイル2025~健口ライフで輝く未来~」イベントを開催しました

6月11日,「歯っぴぃスマイル2025~健口ライフで輝く未来~」を岡山大学病院の歯科棟で開催しました。歯科系教授によるミニ公開講座や歯科衛生士による口腔衛生相談と体験ブラッシング,また会場となった歯科棟一帯では,診療科のパネル展示や事前に公募したぬり絵コンテストの作品展示,歯科技工士による特殊技工物の展示,看護師による摂食・嚥下コーナーもありました。そのほか歯ぬり絵と歯みくじのイベントもあり,それぞれのブースにたくさんの方が足を運んでくださいました。また,ぬり絵コンテストの表彰式もこの日に合わせて行われ,伊原木聰一郎副病院長と岩谷美貴子看護部長から受賞した子どもたちへ表彰状とメダル,記念品が贈られました。
さらに,入院棟11階スカイラウンジでは岡山大学ピアノ部SPFに所属する歯学部の学生による演奏会も行われ,ベートーベンやショパンなどのクラシック名曲から耳なじみのあるポップス曲まで全8曲を披露してくれました。コロナ禍以降,院内で患者さん向けの演奏会を実施する機会が少なくなっていましたが,外来・入院患者さんや職員が生演奏の音色に聴き入り,楽しいひと時を過ごせました。

【本件問い合わせ】
岡山大学病院 総務企画課
TEL086-235-6749
 

「歯っぴぃスマイル2025~健口ライフで輝く未来~」イベントを開催しました

2025/06/10採用情報

医事課事務職員の募集要項掲載のお知らせ

医事課事務職員の募集要項を掲載しました。
*詳細はこちらをご覧ください。

2025/06/09お知らせ

岡山大学発・クラウドファンディングを開始「お母さんのお口の健康が,赤ちゃんの未来を守る」― 分子生物学で明らかにする新たな母子保健のかたち

岡山大学では,母体の歯周病が胎児の発育や将来の健康に与える影響を分子レベルで明らかにすることを目指し,クラウドファンディングプロジェクトを立ち上げました。

*プロジェクトの詳細はこちらをご覧ください。

2025/06/01お知らせ

「総合周産期母子医療センター」開所式およびMFICU内覧会を行いました

岡山大学病院は,入院棟西4階にNICU(新生児集中治療室)12床,GCU(新生児回復室) 12床を有していますが,このたび入院棟東4階にMFICU(Maternal Fetal Intensive Care Unit:母体胎児集中治療室)を6床新設し,6月1日から運用を開始しました。昨年のNICU/GCU拡充(参考:2024年8月28日プレスリリース)およびMFICU設置を受けて2025年6月1日付けで,岡山県から「総合周産期母子医療センター」として指定されました。

指定に先だち5月27日,岡山大学病院において「総合周産期母子医療センター」の開所式およびMFICU(母体・胎児集中治療室)の内覧会を執り行いました。会場には,岡山県保健医療部長をはじめとする来賓,医療関係者,院内職員,報道関係者など,約40名が出席しました。開所式では,前田嘉信病院長が「MFICU開設により,母子の安全をより一層高める医療体制が整備されました。地域全体の周産期医療の質と安全性をさらに向上させるための重要な一歩です」と挨拶。その後,梅木和宣 岡山県保健医療部長より,県内における周産期医療への期待を込めた祝辞をいただきました。続いて,センター長を務める増山寿教授(産科・婦人科学)が,センターの役割や今後の展望について説明し,「地域の医療機関との連携強化を図るとともに,周産期医療に従事する医療人材の育成にも力を注いでまいります」と抱負を述べました。
その後,前田病院長,梅木部長,増山センター長に加え,塚原宏一 小児医科学教授,岩谷美貴子 看護部長によるテープカットと記念撮影を行い,式典を締めくくりました。

式典後には,報道機関および院内関係者を対象としたMFICUの内覧会も実施され,増山センター長と産科婦人科の衛藤英理子講師の案内で医療設備や病室環境が紹介されました。
岡山大学病院は,今後も地域の周産期医療の中核として,安全で質の高い医療提供と人材育成に取り組んでまいります。
 


挨拶する前田病院長

梅木和宣 岡山県保健医療部長

「総合周産期母子医療センター」の説明をする増山センター長
 

報道関係者へ説明する増山センター長

運用開始前のMFICU病室を内覧する出席者ら


【本件問い合わせ】
岡山大学病院 総務企画課
TEL086-235-6749

「総合周産期母子医療センター」看板前で行われたテープカット
「総合周産期母子医療センター」看板前で行われたテープカット

2025/05/29お知らせ

造血器腫瘍遺伝子パネル検査「ヘムサイト」が岡山大学病院で5月から開始

国内で初めて製造販売承認された造血器腫瘍及び類縁疾患を対象とした遺伝子パネル検査「ヘムサイト」を岡山大学病院で開始しました。ヘムサイトは白血病,悪性リンパ腫などの造血器腫瘍ゲノム検査ガイドラインにある遺伝子異常を網羅的に検査することで,造血器腫瘍の遺伝子異常による診断,治療法選択などが可能とされています。近年増加傾向にある造血器腫瘍に罹患される患者さんにとって,治療薬や治療法が見つかる可能性が高くなることが期待されます。

【本件問い合わせ】
岡山大学病院 ゲノム医療総合推進センター
TEL086-235-7414

2025/05/27プレスリリース

岡山大学で開発した針穿刺ロボットを使ったがんの低侵襲治療(CTガイド下IVR)の治験完了~医師の被ばく問題解消へ~

岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)放射線医学の平木隆夫教授,学術研究院環境生命自然科学学域(工) の亀川哲志教授,松野隆幸教授,学術研究院医療開発領域新医療研究開発センター(岡山大学病院)の櫻井淳教授らのグループは,がんの低侵襲治療(CTガイド下IVR)に用いる針穿刺ロボットを開発し,それを用いた医師主導治験を行いました。これらの研究成果は4月4日,米国の放射線医学雑誌「Radiology Advances」にResearch Articleとして掲載されました。
治験においては,ロボットを用いた針の穿刺が全例で成功しました。また,ロボットを用いることで,医師は放射線による被ばくをすることなく,従来の医師の手で行う場合と遜色のない精度で針の穿刺ができることが示されました。すなわち,岡山大学が開発したロボットにより,従来の医師の手で行うがんの治療の成績を落とすことなく,長年の社会問題の一つである「医師の職業被ばく」の問題が解消される可能性が示唆されています。

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岡山大学で開発した針穿刺ロボット
岡山大学で開発した針穿刺ロボット

2025/05/22プレスリリース

長期入院を要する子どもたちに学ぶ機会の充実を! ~岡山大学病院小児科とベネッセコーポレーションが共同研究契約を締結~

岡山大学病院小児科には,長期入院を要する難治の患者さんが多数入院されています。岡山大学病院には院内学級が設置されており,こうした長期入院を要する子どもたちは,学習機会の保障という点では非常に恵まれた環境にありますが,学年や学力,治療状況に応じた個別最適な学習支援,さらに意欲の維持・向上を図る仕組みの構築など,さらなる充実が求められているのが現状です。
こうした背景を踏まえ,岡山大学病院小児科は,子どもたちの教育的・社会的ニーズに応えるべく,株式会社ベネッセコーポレーション(本社:岡山市北区)と共同研究契約を締結しました。
本共同研究では,ベネッセが提供する「進研ゼミ」タブレット教材を用いて,入院中の子どもたちに個別に応じた学習支援を行います。

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長期入院を要する子どもたちに学ぶ機会の充実を! ~岡山大学病院小児科とベネッセコーポレーションが共同研究契約を締結~