2026/06/11採用情報
看護助手(週29時間,週20時間,週18時間)の募集要項掲載のお知らせ
看護助手(週29時間,週20時間,週18時間)の募集要項を掲載しました。
*詳細はこちらをご覧ください。
2026/06/11採用情報
看護助手(週29時間,週20時間,週18時間)の募集要項を掲載しました。
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2026/06/08お知らせ
2026/05/29イベント
日時:2026年7月8日(水)14:00~15:30(開場13:30)
会場:おかやま未来ホール イオンモール岡山5階
定員:先着200人(申し込み不要)
入場料:無料
《プログラム》 司会:松本 和幸先生(岡山大学病院)
講演1 「膵臓がんのリスクについて」・・・・・岡山大学病院 沖 健太朗 先生
講演2 「膵臓がんの検査について」・・・・・・岡山赤十字病院 秋元 悠 先生
講演3 「膵臓がんの治療について」・・・・・・岡山大学病院 藤井 佑樹 先生
【問い合わせ先】
岡山早期膵癌プロジェクト(MOMOTAROプロジェクト)
岡山大学消化器・肝臓内科
TEL:086-235-7219
2026/05/23お知らせ
岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)総合内科学・大塚文男教授が,国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「令和7年度新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業」に係る追加公募(3次公募)に採択されました。
本事業は,国内外で対策が必要な感染症について,患者及び病原体に関わる疫学調査,病原体のゲノム及び性状・特性等の解析,病態解明などの総合的な感染症対策を目指した基盤的研究を推進し,新たな診断法・治療法・予防法の開発を目指すものです。
今回採択された研究課題は「炎症・ストレスマーカーに着目した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)罹患後症状の病態とバイオマーカー特定のための縦断的観察研究―特に症状の長期化に着目して―」という内容です。大塚教授らの研究グループは令和8年6月~令和9年3月までの期間で,岡山大学病院「コロナ・アフターケア外来」を受診したLong COVID患者の血液検体と臨床情報を統合解析し,病態の解明とバイオマーカーの特定を目指します。また,後遺症の重症度や予後との関連を導き出し,診断アルゴリズムの設定や長期化する感染後慢性疲労の病態解明を目指します。
大塚教授は「Long COVIDは多様な症状と長期化によって患者さんの生活に深刻な影響を及ぼしています。臨床データと研究分担者らの基礎研究の知見を融合し,その病態を客観的に捉えることができれば,診断や治療の精度向上につながります。本研究により,患者支援と医療の質の向上に貢献していきたい」と話しています。
<新型コロナウイルス感染症(COVID-19)罹患後症状>
「Long COVID」と呼ばれ,感染後3か月以降も症状が持続する病態。患者の約4~10%に発生するとされ,全身倦怠感やブレインフォグなどにより生活の質に大きな影響を及ぼしていますが,その発症機序は十分に解明されておらず,診断や予後予測に役立つ客観的な指標(バイオマーカー)は確立されていません。
【本件問い合わせ先】
岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)総合内科学
教授 大塚文男
TEL:086-235-7342
2026/05/21プレスリリース
国立大学法人岡山大学,国立大学法人島根大学,日本赤十字社岡山赤十字病院および地方独立行政法人岡山市立総合医療センターは,岡山大学病院,島根大学医学部附属病院,岡山赤十字病院および岡山市立総合医療センター(以下「4機関」という)が合同で設置した「岡山・島根地域フォーミュラリー推進協議会」における質の高い,経済的な医薬品の安定供給を重点的に確保するため,5月21日に次のとおり合意します。
医学的妥当性と経済性を踏まえた医薬品使用方針(フォーミュラリー)を4機関で共同して策定し,標準治療の統一と質の確保を実現します。
4機関は,医薬品の安定確保に向けて,安定確保重点品目を定め,医薬品の確保に努めます。その方策として,安定確保重点医薬品の調達を共同で行うことを目的に,岡山大学を契約担当法人とする共同調達に関する協定を同日付で締結します。
岡山大学病院および岡山市立市民病院は,同時に発表する「医薬品共同配送事業」により,「医療用医薬品の流通改善に向けて流通関係者が遵守すべきガイドライン」を踏まえた共同配送を行います。
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2026/05/21プレスリリース
岡山大学病院と岡山市立市民病院は,6月1日から医薬品共同配送事業を開始します。これは「医療用医薬品の流通改善に向けて流通関係者が遵守すべきガイドライン」でも指摘されている医薬品の安定供給体制の課題を解決する取り組みです。
(1)医薬品配送業務の効率化および安定供給
(2)納品体制の標準化および受入作業の省力化
(3)配送車両の台数削減による環境負荷の低減
を目的に,両病院および卸業者が連携し,第三者の配送業者を介した医薬品の共同配送体制を構築しました。
ラッピングを施したトラックにより1日2回,複数の卸業者の物流拠点から医薬品を集荷し,配送物を両病院へ一括納入するものです。
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2026/05/21プレスリリース
2026/05/21プレスリリース
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科のRicardo Satoshi Ota-Elliott大学院生(研究当時。現:ペルー日秘百周年記念病院小児科)と岡山大学学術研究院医療開発領域(岡山大学病院)の福井裕介助教,同大学学術研究院医歯薬学域の山下徹准教授(研究当時。現:富山大学学術研究部医学系脳神経内科教授),同大学学術研究院医歯薬学域の石浦浩之教授の研究チームは,脳内でサポート役を担う「グリア細胞」を記憶に関わる「神経細胞」へ直接作り変える,画期的な遺伝子治療のアプローチを血管性認知症のモデルマウスで実証しました。神経への分化を促す特定の遺伝子(3種の転写因子)を導入することで,記憶を司る「海馬」の炎症を抑え,記憶に不可欠な領域の深刻なダメージを防ぐことに成功しました。さらに,海馬で新たな神経細胞が生成され,認知機能の改善傾向も確認されました。
これらの研究成果は2026年4月16日,国際脳循環代謝学会の学会誌「Journal of Cerebral Blood Flow & Metabolism」にResearch Articleとして掲載されました。
血管性認知症は認知症の中で2番目に患者数が多く,深刻な世界的課題となっています。これまで根本的な治療が難しかったこの病気に対し,脳にもともとある細胞を利用して新たな神経細胞を生み出す本成果は,脳のダメージを直接修復するという全く新しい治療の可能性を示すものです。
本研究は,認知症を始めとした神経疾患の治療において画期的な「再生医療(遺伝子治療)」の実現に向けた大きな一歩です。今後,神経細胞が作られる詳しいメカニズムの解明を進めることで,認知症によって失われた記憶や認知機能を回復させる,革新的な新薬や治療法の開発へとつながることが期待されます 。
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2026/05/20プレスリリース
近畿大学医学部(大阪府堺市)内科学教室(腫瘍内科部門)助教 磯本晃佑,同助教 原谷浩司(研究当時),京都府立医科大学大学院医学研究科(京都府京都市)耳鼻咽喉科・頭頸部外科学准教授 辻川敬裕,岡山大学(岡山県岡山市)学術研究院医療開発領域・ゲノム医療総合推進センター(岡山大学病院)教授 冨田秀太らの研究グループは,がんの画期的な治療薬である「免疫チェックポイント阻害薬」が効く患者と効かない患者の違いを明らかにするため,がん細胞を取り巻く「腫瘍微小環境」を網羅的に解析する高度な手法を確立しました。この手法を用いて,肺がん患者への免疫チェックポイント阻害薬の効果を正確に予測できる指標や,薬に対して耐性を示す因子の特定に成功しました。
本研究成果により,今後,免疫チェックポイント阻害薬の効果を正確に予測できるとともに,耐性因子を直接狙い撃ちして薬の効果を高めるといった,新たな治療法の開発につながることが期待されます。
本件に関する論文が,令和8年(2026年)5月15日(金)に,米国臨床研究学会が発行する医学分野の国際的学術雑誌“Journal of Clinical Investigation(ジャーナル オブ クリニカル インベスティゲーション)”に掲載されました。
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2026/05/18イベント
2026/05/18プレスリリース
岡山大学学術研究院先鋭研究領域(未来医療)の冨樫庸介教授(岡山大学病院呼吸器内科兼任),岡山大学の長﨑譲慈客員研究員(研究当時。現,大阪公立大学),二宮利文非常勤研究員(研究当時。現,九州大学病院),Caiyang Fang大学院生(岡山大学医歯薬学総合研究科博士課程),愛媛県立中央病院の勝田知也呼吸器内科部長らの研究グループは,がん治療に広く用いられる抗PD-1抗体などの免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の投与中に,一部の患者で潜んでいた血液のがんの一種であるリンパ腫が見つかってくる可能性があること,およびその仕組みの一部を世界で初めて明らかにしました。
研究グループは,本邦のICIを投与された肺がん患者の大規模データベースを解析し,投与を受けていない患者と比較して,非常に低頻度ではありますが,リンパ腫が見つかるリスクが明らかに高いことを突き止めました。ICIによって活性化した本来免疫の味方になる細胞(濾胞性ヘルパーT細胞)が,隠れていたリンパ腫細胞の増殖を促してしまうというメカニズムの一端を解明しました。本研究成果は,国際学術誌『Clinical Cancer Research, a journal of the American Association for Cancer Research』に2026年5月18日(日本時間23:00)に掲載されました。
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2026/05/11お知らせ
本学医学部に多大なるご貢献をされた名誉教授 髙原滋夫(たかはら しげお)先生の卓越した業績と人徳を末永く称えるべく,このたび鹿田キャンパスに「髙原滋夫先生顕彰胸像」を建立し,5月7日に胸像除幕式を執り行いました。髙原先生は,耳鼻咽頭科学が専門で医学部長などを歴任しており,国内初の難聴学級を開設などで文化功労賞にも選ばれています。
当日は,髙原先生のご親族や門下生,学内外の関係者ら約70人が出席し,厳かな雰囲気のもと式典が行われました。
Junko Fukutake Hall(Jホール)において,岡山大学医学部顕彰事業検討委員会委員長の和田淳医学部長による式辞,那須保友学長のあいさつ,耳鼻咽喉・頭頸部外科分野の安藤瑞生教授による髙原先生の業績紹介等を行いました。場所を屋外へ移して那須学長,和田医学部長,成瀬恵治医歯薬学総合研究科長,安藤教授,髙原先生のご長男様・ご次男様による除幕で,穏やかな表情の胸像が披露されると,出席者からは大きな拍手が送られました。
その後,ご遺族代表として,ご長男の髙原郁夫様から,本学の取り組みに対する謝意とともに,胸像建立の意義についてごあいさつを賜り,ご次男様・ご長女様からも温かいお言葉を頂戴しました。
設置された胸像は,今後も次世代の医療を担う学生たちの成長を見守り続けます。
【本件問い合わせ先】
岡山大学医療系総務企画課広報担当
TEL: 086-235-6749
2026/04/30プレスリリース
岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)御津地域総合診療医学講座の川口満理奈助教(特任),岡山大学病院 総合内科・総合診療科の櫻田泰江医員,学術研究院医歯薬学域(医)総合内科学の大塚文男教授らのグループは,2023年7月~2024年11月に岡山大学病院のコロナ・アフターケア外来(コロナ後遺症外来)を受診したオミクロン株期の感染による後遺症患者 275人(女性146人・男性129人:中央値41歳)を対象に,血清中に存在するSARS-CoV-2ウイルスに対する抗スパイク(S)抗体および抗ヌクレオカプシド(N)抗体の抗体価(濃度)を測定し,臨床症状や背景因子との関連を解析しました。血中S抗体の存在は,ワクチン接種歴とコロナ感染歴の両者を反映し,N抗体の存在は,コロナ自然感染歴のみを反映します。
その結果,コロナ後遺症患者の血中S抗体価は,ワクチン接種回数と関連して高値となり,時間経過とともに低下しました。一方で血中N抗体価は,感染時の重症度が高いコロナ後遺症患者および女性患者で高値となり,コロナウイルス感染後,時間とともに一定の割合で低下することが示されました。さらに,血中S抗体価が低い後遺症患者では,ブレインフォグの症状や,生活の質(QOL)の低下が認められました。これらの結果から,S抗体価およびN抗体価の両者を評価することで,コロナ感染急性期の背景やコロナ後遺症の症状の特性を客観的に評価できる可能性が考えられ,今後の診断や病態把握への応用が期待されます。
この研究成果は2026年4月22日,国際学術雑誌「British Journal of Biomedical Science」に掲載されました。
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2026/04/27お知らせ
岡山大学病院では,中国四国地方における小児外科診療をさらに充実させるため,2026年4月より,特定非営利活動法人中国四国小児外科医療支援機構および国立病院機構岡山医療センターとの診療連携を開始しました。
また,新たに国立病院機構岡山医療センターから中原康雄先生を迎え,既存のスタッフとともに診療にあたってまいります。
これまでも,広島市立広島市民病院,福山市民病院,国立病院機構岩国医療センターと連携してきましたが,今後は新たに,国立病院機構岡山医療センター,倉敷中央病院,姫路聖マリア病院,島根大学医学部附属病院,山口県立総合医療センターを含む小児外科施設との連携を一層強化していきます。
地域の患者さんとご家族の皆さまに,より安心して小児外科診療を受けていただけるよう,今後も体制の充実に努めてまいります。引き続き,どうぞよろしくお願いいたします。
【本件問い合わせ】
岡山大学学術研究院医療開発領域(岡山大学病院 小児外科)
講師 谷本 光隆
TEL:086-235-7257
FAX:086-221-8775
http://www.ges-okayama-u.com/
2026/04/17プレスリリース
膵がんは発見や診断が難しく,予後不良な(治りにくい)がんであることが知られています。近年,早期の段階で診断し手術を含めた治療を行うことで,生命予後の改善につながる可能性があることが報告されています。無症状の段階で発見することが予後改善の重要な鍵となりますが,この実現には,地域全体でリスクのある方を拾い上げ,専門医療機関へつなぐ「病診連携(病院と地域の診療所との連携)」が不可欠です。
そこで岡山大学病院を中心に「岡山早期膵癌プロジェクト(MOMOTAROプロジェクト)」を4月1日から開始しました。本プロジェクトでは,岡山大学病院と岡山市内の基幹病院(6機関),開業医,医師会,岡山市が連携し,膵がんのリスク因子の周知を行い,リスクのある方に精査を行います。本プロジェクトを通じて,岡山市における膵がんの早期発見に貢献していきたいと考えています。
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2026/04/09お知らせ
本学は本年4月に「未来医療創発研究所」を設置し,4月6日に同研究所の看板除幕式を岡山大学鹿田キャンパス臨床研究棟玄関前において挙行しました。
本研究所は,本学がこれまで培ってきた臨床研究,再生医療研究および放射性医薬品研究の強みを統合し,異分野連携による先端的・融合的医療技術の創発を推進することを目的とし,日本から世界の医療に変革をもたらす研究拠点を形成し,健康寿命の延伸,医療費の削減および医療技術の世界展開の実現を目指すために設置しました。
除幕式セレモニーでは,那須保友学長,豊岡伸一副理事(新医療研究拠点担当),宝田剛志所長による除幕で,新たな看板がお披露目されました。その後,那須学長,豊岡副理事,宝田所長からあいさつがあり,那須学長からは,「この研究所をより拡張していくために様々なリソースを共有するつもりであり,様々な計画を立てているので,みなさんと一緒に我々の未来を創っていきたい」と激励の言葉がありました。
岡山大学未来医療創発研究所 HPはこちらからご覧ください。
【本件問い合わせ】
未来医療創発研究所
TEL:086-235-7785
2026/04/03お知らせ
2026/04/02プレスリリース
近年,国内の脳死下臓器提供数は増加傾向にあるものの,提供経験のある施設は全体の約3割にとどまり,地域や施設間で体制に大きなばらつきがあることが知られています。しかし,その詳細な実態は十分に明らかにされていません。
岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)救命救急・災害医学の湯本哲也講師,中尾篤典教授らの研究グループは,全国16の救命救急センターなどが参加する「J-RESPECT study」において,脳死下臓器提供に至るまでのプロセスの実態を明らかにしました。
本研究では2010年から2023年までの13年間における204例を解析し,施設ごとに臓器提供に至る過程に大きなばらつきがあることを示しました。特に,提供経験の多い施設では,家族が臓器提供を決断するまでにより長い時間をかけていることが分かりました。本研究は,臓器提供をめぐる医療体制の課題を明らかにするとともに,家族が十分な情報をもとに意思決定できる環境整備の重要性を示すものです。今後は,より全国どこでも,平等に質の高い専門医療を受けられる体制構築と社会的理解の促進につながることが期待されます。
この研究成果は3月26日,米国集中治療医学会雑誌「Critical Care Medicine」に掲載されました。
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2026/03/30お知らせ
2026年2月23日(月・祝)に開催された「第10回 小児・AYAがんフォーラム in 岡山」について,講演内容の要旨をまとめた記事が,2026年3月23日付の山陽新聞に掲載されました。
本フォーラムは,小児・AYA(思春期・若年成人)世代のがん患者さんやご家族,医療・支援関係者,市民の皆さまが集い,治療体験や退院後の生活,心のケア,将来に向けた支援のあり方について考える市民公開講座として開催されたものです。
当日は,患者・経験者による体験談に加え,医師や看護師による講演が行われ,小児・AYAがん患者さんとご家族を支える多職種連携の重要性について理解を深める機会となりました。
掲載記事では,当日の講演内容のポイントが分かりやすく紹介されています。ぜひ,下記紙面とあわせてご覧ください。
2026/03/27プレスリリース
岡山大学病院は4月1日,岡山大学病院薬剤部に寄付講座「遠隔地域薬学講座」を開設します。同講座は,岡山県真庭市の医療法人美甘会 勝山病院からの寄付により設置されるもので,専任教員1人と兼務教員1人を配置し,遠隔・中山間地域における慢性的な薬剤師不足の解消や,地域医療を支えるDXの推進,遠隔医療に対応した薬物療法支援の教育・研究を行います。
中山間地域では,医師・看護師に加え,薬剤師の不足や偏在が課題となっており,地域包括ケアや在宅医療,遠隔医療の推進において,薬剤師の役割拡大と人材育成が求められています。本講座では,真庭地域をはじめとする中山間地域を主なフィールドとして,地域医療における薬剤師の実務教育と医療の質向上を目指します。特に,岡山大学病院薬剤部はDXの推進や高度な臨床薬学教育・研究の実績を有しており,病棟業務やがん化学療法,妊娠と薬外来などを通じて質の高い薬物療法を実践してきたほか,医師から薬剤師へのタスクシフトをはじめとしたチーム医療への積極的な参画にも貢献しています。このようにこれまで培ってきた臨床薬学の専門性と教育研究機能を地域医療の現場と結び付け,遠隔医療やオンライン服薬指導,医師から薬剤師へのタスクシフトなどを活用した新たな地域薬学モデルの構築を目指します。
さらにポリファーマシー対策やセルフメディケーション支援など,地域住民と連携したエビデンスに基づく薬物療法支援にも取り組み,地域医療の持続可能性の向上と住民の健康増進に貢献していきます。
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2026/03/27プレスリリース
岡山大学病院医療技術部(臨床工学部門)の岩藤晋 臨床工学技士らの研究グループは,日東工器株式会社(東京都)との共同研究により,静脈血栓予防装置(逐次型空気圧式マッサージ器)の「ふくらはぎ用リユースカフ」を研究開発しました。
手術中や手術後の患者さんは,足の血流が悪くなり血栓ができやすくなります。これを防ぐため,足を空気圧でマッサージする装置が使われますが,近年は衛生管理の観点から,足に巻くカフ(脚用カバー)を「一度使ったら捨てる(単回使用)」運用が主流となっていました。しかし,コストの増大や多量の廃棄物発生が課題となっていました。
本プロジェクトでは,「捨てるのではなく,安全に回す」をコンセプトに,大学病院の臨床工学技士とメーカーが協力。耐久性のある素材とシンプルな構造を採用することで,確実な洗浄・乾燥に対応した次世代型「リユースカフ」を完成させました。
研究開発にあたっては,現場の看護師や臨床工学技士へのヒアリングとアンケートを実施。試作品を用いた洗浄評価や,ホース位置や肌あたりの微調整を繰り返しました。患者さんの快適性を追求しつつ,看護師の操作性に配慮したデザインに仕上げました。これにより,病院における廃棄物とコストの削減および,資源の有効活用が可能になります。本成果は,SDGs時代における「持続可能な医療」の選択肢の一つを示すものです。
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2026/03/27プレスリリース
岡山大学病院は,2026年4月1日付で国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が推進する研究事業「未診断疾患イニシアチブ(IRUD:Initiative on Rare and Undiagnosed Diseases)」の拠点病院として新たに参加することになりました。IRUDは,長年原因が分からない希少疾患や難病の患者を対象に,全国の大学病院や研究機関が連携し,遺伝子解析などを用いて病気の原因解明を目指す研究プロジェクトです。
岡山大学病院が拠点病院として参画することで,中国・四国地域における未診断疾患の診療・研究体制が強化され,原因が分からないまま悩みを抱えてきた患者や家族に新たな診断の機会を提供できることが期待されています。
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2026/03/27プレスリリース
岡山大学病院腎泌尿器科では,2009年から腎移植プログラムを開始しました。そのチームリーダーとして,東京女子医科大学や米国クリーブランドクリニックで腎移植を学んだ荒木元朗教授(岡山大学学術研究院医歯薬学域腎泌尿器科学)が着任して以降,『丁寧に!慎重に!』をモットーに生体腎移植(健康なドナーからの提供)や献腎移植(心停止もしくは脳死ドナーからの提供)を積み重ねてきました。移植成績の代表的な指標とされる術後1年時点での生存率と生着率(移植した腎臓が機能し,透析療法を受けずに生活出来る状態)は,いずれも100%と世界最高でした(2024年度時点)。
近年,海外ではロボットを用いた腎移植が増えていますが,日本ではまだ保険適応ではありません。ロボット手術は傷が小さく目立たないことから小児や女性にとって特に有用であり,従来の開腹手術に比べても術後合併症が少なく,優れた低侵襲治療です。われわれは,ヨーロッパ・アジア初のロボット“自家”腎移植(自分の腎臓を一度体外へ取り出し,問題となる部位を修復して再び自分の体内に戻す手術)を成功させており,このノウハウを生かして腎不全患者さんに対してのロボット腎移植の普及にも努力してまいります。
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2026/03/27プレスリリース
岡山大学病院は,2020年4月に肝胆膵疾患に対してロボット支援下膵切除術(ロボット支援膵頭十二指腸切除術および膵体尾部切除術)が保険適用となったことを受け,同年9月に中国四国地方で初めて「ロボット支援膵頭十二指腸切除術」を開始しました。
今回,岡山大学学術研究院医療開発領域(岡山大学病院 肝・胆・膵外科)の高木弘誠講師らのグループは,従来の開腹手術に対するロボット支援膵頭十二指腸切除術の安全性と有効性を検証しました。これらの研究成果は2026年2月12日,欧州のがん関連研究学術誌「Cancers」に掲載されました。
2017年1月から2025年12月の間に,岡山大学病院で膵頭十二指腸切除術を受けた400人の患者のうち,ロボット手術が162人,開腹手術が238人でした。傾向スコアマッチングで患者背景を調整したところ,ロボット手術で有意に合併症が少なく,術後入院期間も短い結果でした。
本研究成果は,合併症の少ない低侵襲手術であるロボット支援膵頭十二指腸切除術の安全性と有効性を示しました。今後,ロボット支援手術のエビデンスの構築に役立つことが期待されます。
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2026/03/19プレスリリース
子どもの溺水(おぼれ)による心停止は,呼吸が止まり低酸素状態になることが主な原因であり,胸骨圧迫に加えて「人工呼吸」を含む蘇生法(CPR)が特に重要とされています。しかし近年,成人の心停止では「胸骨圧迫のみ」の蘇生法が広く普及したことや,感染症への懸念などから,人工呼吸の実施率が低下している可能性が指摘されています。
岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)地域救急・災害医療学講座の小原隆史講師(特任),地域二次救急・災害医療推進講座の野島剛講師(特任),学術研究院医療開発領域(高度救命救急センター)の塚原紘平講師,学術研究院医歯薬学域(医)救命救急・災害医学の内藤宏道准教授,中尾篤典教授らの研究グループは,学術研究院医歯薬学域(医)疫学・衛生学の松本尚美助教,賴藤貴志教授らとの共同で「All-Japan Utstein Registry」(総務省消防庁)を用いて,2012年から2023年までに発生した小児の溺水による院外心停止症例を対象に,目撃者による蘇生法の変化とその転帰との関連を調査しました。
その結果,溺水による心停止では人工呼吸を伴う蘇生法が重要であるにもかかわらず,近年その実施率が低下していることが明らかになりました。また,胸骨圧迫のみの蘇生は,人工呼吸を含む蘇生と比べて,死亡や重い後遺症のリスクと関係していることが認められました。さらに,心停止が目撃されていない症例に限定した解析でも同様の傾向がみられ,溺水の場面を直接見ていない場合でも,発見した時点で人工呼吸を含む蘇生を行うことの重要性が示唆されました。
今回の研究は,子どもの溺水による心停止において人工呼吸を含む蘇生法の重要性を改めて示すものであり,一般市民に対する小児蘇生教育の充実や,人工呼吸を安全に行うためのポケットマスクなどの普及といった,社会全体での取り組みの必要性を示しています。
本研究成果は,3月10日オランダ Elsevier社の『Resuscitation』に掲載されました。
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