2025/05/22プレスリリース
長期入院を要する子どもたちに学ぶ機会の充実を! ~岡山大学病院小児科とベネッセコーポレーションが共同研究契約を締結~
こうした背景を踏まえ,岡山大学病院小児科は,子どもたちの教育的・社会的ニーズに応えるべく,株式会社ベネッセコーポレーション(本社:岡山市北区)と共同研究契約を締結しました。
本共同研究では,ベネッセが提供する「進研ゼミ」タブレット教材を用いて,入院中の子どもたちに個別に応じた学習支援を行います。
*プレスリリースの詳細はこちらをご覧ください。
2025/05/22プレスリリース
2025/05/15お知らせ
岡山大学病院ゲノム医療総合推進センターの二宮貴一朗助教(呼吸器・アレルギー内科)が,国立研究開発法人国立がん研究センターがんゲノム情報管理センターから,がん遺伝子パネル検査結果を正しく評価するために用いられる「がんゲノム知識データベース」の構築に顕著な貢献をし,日本のがんゲノム医療の発展に大きく寄与したとして,令和6年度の「最優秀キュレーター賞」を受賞されました。岡山大学病院では初の受賞です。
キュレーターは,患者の遺伝子パネル検査で検出された遺伝子変異の臨床的意義を評価し,治療方針を決定するための情報を提供する専門職で,全国の腫瘍内科医や各診療科の専門医等で構成されています。キュレーターになって3年目となる二宮先生は,診療や研究の合間を縫ってデータの評価に取り組み,令和6年度の年間の解析件数が多かったことから今回の受賞につながりました。二宮先生は「がんの遺伝子パネル検査は個々の患者さんに最適な治療法を見つけるための重要な手がかりとなる検査です。この検査の意義が広く知られ,患者さんや主治医の間でより一層活用が進むことを願っています」と話しています。
岡山大学病院はがんゲノム医療中核拠点病院として,遺伝子検査や治療法の選択,研究,新薬開発,人材育成などを担っています。今後もゲノム医療総合推進センターを中心に,地域のがんゲノム医療を推進してまいります。
【本件問い合わせ】
岡山大学病院 ゲノム医療総合推進センター
TEL086-235-7414
2025/05/13イベント
2025/05/13イベント

2025/05/12イベント
【日時】2025年5月24日(土)13:30~16:30
【開催方式】ハイブリッド開催(会場+WEBライブ配信)
【会場】岡山大学鹿田キャンパス Junko Fukutake Hall(岡山市北区鹿田町2丁目5−1)
【主催】一般社団法人日本癌学会
【後援】厚生労働省,文部科学省,公益財団法人日本対がん協会,岡山県,岡山市,岡山大学,岡山県がん診療連携協議会,日本産科婦人科学会,特定非営利活動法人せとうち臨床遺伝研究会
【参加費】無料(会場定員200名・先着順),WEBライブ配信定員なし
【プログラム】
■開会の挨拶(13:30~13:45)
大島 正伸(日本癌学会 理事長,金沢大学がん進展制御研究所 教授),那須 保友(岡山大学 学長),平沢 晃(岡山大学学術研究院医歯薬学域 臨床遺伝子医療学分野 教授)
■講演1(13:45~14:10)
「がんゲノム医療と女性のがん」 間野 博行(国立がん研究センター研究所)
■講演2(14:10~14:35)
「子宮頸がんゼロの未来へ!–あなたの行動がカギになる」 小川 千加子 (岡山大学学術研究院医歯薬学域 周産期・小児救急医療学講座)
■講演3(14:35~15:00)
「遺伝性腫瘍に見られるバリアントの解析と評価方法について」 細野 祥之 (岡山大学学術研究院医歯薬学域 薬理学分野)
■講演4(15:15~15:40)
「女性が知っておきたい乳がん・卵巣がん ~遺伝性リスクを正しく理解する~」 三木 義男 (筑波大学 プレシジョン・メディスン開発研究センター)
■パネルディスカッション (15:40~16:25)
■閉会の挨拶 (16:25~16:30)
後藤 典子(日本癌学会 広報委員長 金沢大学がん進展制御研究所 教授)
【申し込み方法】 申込フォーム またはFAX
【申込締切】2025年5月21日(水)正午
【申し込み・問い合わせ】
第45回日本癌学会市民公開講座運営事務局
〒530-0005 大阪市北区中之島4‐3‐51 Nakanoshima Qross 未来医療R&Dセンター11階
メール:shimin-jca@congre.co.jp


2025/04/16採用情報
技術補佐員(臨床検査技師)・治験および薬剤部 事務補佐員の募集要項を掲載しました。
*詳細はこちらをご覧ください。
2025/04/07プレスリリース
国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院(所在地:東京都中央区,病院長:瀬戸泰之)が,中央支援機構(データセンター/運営事務局)を担い支援する日本臨床腫瘍研究グループ(Japan Clinical Oncology Group:JCOG)では,科学的証拠に基づいて患者さんに第一選択として推奨すべき最善の治療である標準治療や診断方法等を確立するため,専門別研究グループで全国規模の多施設共同臨床試験を実施しています。
この度,JCOG骨軟部腫瘍グループは,全国34施設の協力により,転移のない小児・AYA世代に発生した高悪性度骨肉腫の患者さんを対象として,術前化学療法の効果が乏しいと判断された際に,術後化学療法の変更が適正かどうかを検証するランダム化比較試験(JCOG0905)を行いました。
転移のない小児・AYA世代に発生した高悪性度骨肉腫の患者さんに対しては,腫瘍の切除術に加え手術前後にメトトレキサート(M),ドキソルビシン(アドリアマイシン)(A),シスプラチン(P)の3剤を併用する抗がん剤治療(MAP療法)が標準治療の一つとして確立しています。しかし,顕微鏡で切除した腫瘍の観察を行い効果が乏しいと判断された場合は,手術後にイホスファミド(IF)を追加した4剤でのMAPIF療法が広く行われています。しかし,このMAPIF療法の上乗せ効果は必ずしも明らかではなく,IFを追加することにより治療期間が延び,新たな副作用の発症も懸念されるため,MAPIF療法の上乗せ効果を検証するランダム化比較試験を行いました。
本試験の結果,MAP療法に対するMAPIF療法の上乗せ効果は認められず,IFを追加することでかえって副作用が強くなることが示唆されました。このため,転移のない小児・AYA世代に発生した高悪性度骨肉腫の患者さんに対する抗がん剤治療は,術前化学療法としてMAP療法の効果が乏しい場合でも術後にMAP療法の継続が推奨されることが示されました。
本試験の成果は,小児・AYA世代の骨肉腫患者さんにおける標準治療を示したことが世界的に評価され,医学雑誌「Journal of Clinical Oncology」に2025年3月26日付(日本時間3月27日)に掲載されました。
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2025/03/27プレスリリース
岡山大学病院聴覚支援センターの片岡祐子准教授,情報技術開発株式会社(本社:東京都新宿区,代表取締役社長 三好一郎)は,富士通株式会社本多達也氏のデザインと社会共創のディレクションのもと,共同で聴覚障害者向けの緊急情報提供アプリ「D-HELO(ディー・ヒーロー)」を開発しました。
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2025/03/27プレスリリース
岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)小児急性疾患学講座の鷲尾洋介教授は,医療的ケア児に対する痰の吸引や経管栄養などの手技を岡山県内で統一するための手順書(パンフレット)を県内の関係医療機関と協力して初めて作成し,2024年10月から岡山県医療的ケア児支援センターのウェブサイトに掲載されました。この手順書は,県内の多くの医療機関で活用されはじめており,岡山県のみならず他の自治体からも問い合わせが増え,利用者は今後も広がっていくと予想されます。
そこで,この手順書に沿った医療的ケア児に対する手技動画を制作する目的でクラウドファンディングを企画しました。手順書の内容を解説する動画を作り,手順書と一緒に公開することで,新たに医療的ケアを学ぶ方々が,より手技を獲得しやすくなることを目指します。
募集期間は4月1日午前9時から5月30日午後11時までで,目標金額は400万円。集まった寄付金は,動画制作だけでなく,研修会の開催や誰でもアクセス可能な形で全国に発信するための整備等に活用します。
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2025/03/27プレスリリース
岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)消化器外科学の黒田新士講師の研究グループは,難治性がんの一つである膵臓がん患者さんを対象に,新しいがん治療用ウイルス製剤OBP-702の安全性と有効性を検証する第Ⅰ相臨床試験の準備を開始することとなりました。
OBP-702は,先行して開発を進めている第1世代がん治療用アデノウイルス製剤テロメライシン(OBP-301)を改変して作製した第2世代のウイルス製剤で,テロメライシンでは治療効果が乏しい膵臓がんに対しても治療効果を発揮することが,動物実験において確認されています。
本臨床試験は,岡山大学病院と愛媛大学医学部附属病院,国立がん研究センター研究所の3施設で行い(実際の患者さんへの治療は前2施設で実施),標準治療であるゲムシタビン+ナブパクリタキセルの治療効果が乏しくなった膵臓がん患者さんを対象に,OBP-702を直接膵臓がんに投与し,その安全性と有効性を検証することを目的としています。
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2025/03/17イベント
2025/03/14プレスリリース
岡山大学病院消化器内科の衣笠秀明助教は,住友別子病院(愛媛県新居浜市)・福山市民病院(広島県福山市)・三豊総合病院(香川県観音寺市)・姫路赤十字病院(兵庫県姫路市)・一宮西病院(愛知県一宮市)・岩国医療センター(山口県岩国市)・高梁中央病院(岡山県高梁市)・津山中央病院(岡山県津山市)との多施設共同研究で,酢酸・インジゴカルミン混合液を用いた新たな色素内視鏡観察法を開発しました。これらの研究成果は2025年3月13日,米国の消化器病学雑誌「American Journal of Gastroenterology」のOriginal articleとして掲載されました。
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2025/03/13プレスリリース
不整脈による突然死を防ぐ新型の医療機器「血管外植込み型除細動器(EV-ICD)」を用いた治療が3月1日から保険適用になり,岡山大学病院を含む国内3つの医療機関で3月3日に最初の植え込み手術が行われ,岡山大学病院でも2人の患者さんに実施しました。
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2025/03/07プレスリリース
岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)腎・免疫・内分泌代謝内科学の辻憲二助教の研究グループは,ラットの腎臓細胞から作った「ミニ腎臓(腎臓オルガノイド)」を活用し,薬が腎臓に与える影響を調べる方法を開発しました。この方法を使って,小林製薬のサプリメント「紅麹コレステヘルプ」を摂取した人が腎障害を発症した原因を調べたところ,健康被害が報告された製品の一部が,「ミニ腎臓」に対して毒性を持つことが確認されました。
これらの研究成果は2月20日に国際雑誌「American Journal of Nephrology」のBrief Report Articleとしてオンライン先行公開されました。
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2025/02/28プレスリリース
岡山大学病院歯科・予防歯科部門の山中玲子助教,岡山大学学術研究院医歯薬学域(歯)予防歯科学の江國大輔教授らのグループと,岡山大学病院消化管外科の野間和広講師らのグループは,食道がんの術前抗がん剤治療中は予後推定栄養指数(PNI)が有意に低下すること,特に「奥歯のかみ合わせの数〈機能歯ユニット(FTU)〉が多い患者」で著しく低下することを確認しました。これらの研究成果は12月19日,スイスの栄養関連の科学雑誌「Nutrients」の Research Articleとして掲載されました。
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2025/02/13お知らせ
*詳細は「OKAYAMA UNIVERSITY Research Highlights(英語版)」をご覧ください。
2025/01/24お知らせ
1月17日,岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)腫瘍微小環境学の冨樫庸介教授(岡山大学病院呼吸器・アレルギー内科教授兼任)が,内閣府の健康・医療戦略推進事務局が主催する「第7回日本医療研究開発大賞」において,「日本医療研究開発機構(AMED)理事長賞」を受賞しました。石破茂内閣総理大臣や城内実健康・医療戦略担当大臣らが参列するなか,首相官邸で行われた授賞式で,AMEDの三島良直理事長から表彰状が授与されました。
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2025/01/23プレスリリース
岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)の冨樫庸介教授による研究チームは,千葉県がんセンターをはじめ,千葉大学,山梨大学,国立がん研究センター,近畿大学,埼玉医科大学,信州大学,東京大学の研究チームとの共同研究により,がん細胞の周りにいる免疫細胞にもがん細胞と同じmtDNA変異があることを発見し,それががん細胞からミトコンドリアが免疫細胞に移ってきた結果であることを,世界で初めて明らかにしました。この異常なミトコンドリアが原因で免疫細胞の働きが悪くなり,そのためにがん免疫療法が効きにくくなることも証明しました。本研究結果は,1月23日(木)午前1時(日本時間)に「Nature」誌に掲載されました。
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2025/01/23プレスリリース
岡山大学病院 肝・胆・膵外科では,2020年4月に肝胆膵疾患に対してロボット支援下膵切除術(ロボット支援膵頭十二指腸切除術および膵体尾部切除術)が保険適用となったことを受け,同年9月に中国四国地方で初めて「ロボット支援膵頭十二指腸切除術」を開始しました。保険診療としてロボット手術を行うには一定の施設基準を満たす必要があり,現時点でロボット支援膵頭十二指腸切除術を岡山県で行っているのは,岡山大学病院のみであり,これまで1例ずつ症例を重ね,2024年11月に100例に到達しました。
また,「ロボット支援膵体尾部切除術」も同時に導入し,これまで72例を実施しました。
ロボット支援肝切除術に関しては,2022年4月に保険適用となったことを受け,2022年7月に導入し,2024年10月に100例に到達しました。
2020年開始の肝胆膵疾患に対するロボット支援膵切除術を皮切りに,2022年開始のロボット支援下肝切除術,ロボット支援総胆管拡張症手術で症例を重ね,2024年12月時点で,肝胆膵領域のロボット手術件数の合計が300例に到達しました。
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