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2019/05/17お知らせ

悪性脳腫瘍に対する遺伝子治療を開始_脳神経外科

岡山大学病院では,脳腫瘍の一種で悪性度の高い「悪性神経膠腫(こうしゅ)」の患者さんに対して,岡山大学が発見したがん抑制遺伝子「REIC(レイク)」を用いた製剤を投与する治験を,2019年6月から開始します。
悪性神経膠腫は,年間2万人の新規患者がいるとされる脳腫瘍のうち,約2割を占めており,現在では有効な治療法がありません。5月8日(水),脳神経外科の伊達勲教授,黒住和彦准教授,公文裕巳・岡山大学特命教授が記者会見を行い,治験を担当する黒住准教授が,マウス実験で治療の効果がみられたことなどを説明しました。
治験は手術や放射線治療,抗がん剤治療後に再発した患者さんが対象で,腫瘍にREIC製剤を2回に分けて直接注入します。現場の医師が主体となって検証する医師主導治験として12~18人に対して行い,安全性や有効性を調べます。黒住准教授は「この治験が,新たな治療法の確立につながることを期待したい」と話しています。


会見で治験について説明する伊達教授(右),黒住准教授(中央),公文特命教授
 

REIC

2000年に岡山大学が発見した遺伝子。がん細胞だけを自滅させるとともに,がんを攻撃する免疫の働きも活発にする。岡山大と大学発ベンチャー・桃太郎源(岡山市北区柳町)が,がん細胞への運び役となる「アデノウイルス」(風邪ウイルスの一つ)とREICを組み合わせた製剤(遺伝子治療薬Ad-SGE-REIC)を開発し,現在は国内外で前立腺がん,悪性中皮腫,肝がんの患者への治験が進められている。


【本件担当】
岡山大学病院 脳神経外科
TEL086-235-7336