お知らせ

  • TOP
  • お知らせ
  • 救急車内で救急救命士による超音波検査 規制緩和へ向けた実証実験を行いました

2023/03/24 お知らせ

救急車内で救急救命士による超音波検査 規制緩和へ向けた実証実験を行いました

救急車内で救急救命士が搬送中の患者への超音波(エコー)検査できるよう規制緩和を目指し,病院と車両を通信回線で結んでの実証実験を2023年3月19日に行いました。昨年3月,岡山県吉備中央町が先端技術を活用して医療・健康分野の課題解決を図る国の「デジタル田園健康特区」に指定されたのを受けて実施しました。
実験では,交通事故現場から患者を搬送する想定で行われ,患者役の医師と救急救命士が救急車に見立てたドクターカーに乗り込み,同町から岡山市内までを約1時間かけて走行。ドクターカーと病院をインターネットで結び,病院のモニターにドクターカー車内の映像が映し出されました。揺れる車内でも超音波の装置を正確に扱えるか,送られる画像に乱れがないかなどを確かめるとともに,医師が車内の様子を見ながら救急救命士に超音波の当て方を指示し,送られた検査画像を基に診断を行いました。
現在の法律では救急救命士による超音波検査は認められていませんが,医師の指示のもと,救急救命士が搬送中の車内で検査を行うことができれば,病院到着後の処置や手術準備が迅速にできるようになり救命率の向上につながります。当院では今後もさまざまな実験を重ね,実用化を目指していきます。
 

ドクターカーからの映像を院内で医師が確認
 
医師が救急救命士に指示を出す
 
 
 
実証後のふりかえり
 
 
 
 
【本件問い合わせ】
岡山大学病院 企画・広報課
TEL086-235-6749