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2024/07/01 お知らせ

デロイト トーマツとの共同研究で患者サポートプログラムを開発 ~Salesforce Health Cloudによる医療の「質の向上」と「効率化」を兼ね備えた統合ケアの実現~

岡山大学は,昨年からデロイト トーマツ グループのデロイト トーマツ コンサルティング合同会社(東京都千代田区)との共同研究(※)を行っていましたが,この度,株式会社セールスフォース・ジャパンのクラウド型の患者管理ソフトウェア「Salesforce Health Cloud」を活用し,治療への患者さんの積極的な関与を高めることで医療の「質の向上」と「効率化」を果たす患者サポートプログラムを構築するに至りました。
医療従事者の働き方改革を推進するとともに,限られた時間内で効率的に患者さんへの医療サービスを提供するためには,外来診療の段階から患者さんの手術や入退院を支援する「Patient Flow Management=PFM」の構築が急務となっています。これまで,患者さんの治療効果をあげるために必要なセルフケア(運動,食事,服薬等)に対しても医療従事者は積極的にサポートをしてきた一方で,個々の患者さんに対してかけられる時間が限られると,医療従事者による医療サービス提供の効率化のみでは医療の質の維持が困難になってくることが想定されます。そのため,医療サービス提供を効率化し,さらなる医療の質の向上を目指すと同時に,これまで以上に患者さんが自らの治療計画を理解し,治療効果を最大化するために実施すべきことを把握・実行することが求められています。
プログラムの開発においては,最新の医療規制へのコンプライアンスを担保しつつ,医療現場のニーズを重視したカスタマイズ可能なソリューションとなるよう,「Salesforce Health Cloud」を活用しました。「Salesforce Health Cloud」を介して,医療従事者・患者さん双方が従来取得できなかった情報にアクセスし,フローを可視化・高度化するとともに,患者さんの行動の最適化を実現します。導入により期待される効果は次のとおり。
 
  1. 医療従事者の業務時間の削減
  2. インシデント数の減少
  3. 予定外再入院率の低下
現在,医療現場では高いレベルでのリスクマネジメントが求められるが故に,局所化したワークフローが長年にわたって積み上げられており,全体最適化された統合ケアの実現は容易ではない状況ですが,今後は「Salesforce Health Cloud」の高い拡張性・カスタマイズ性を活かし,本プログラムの実臨床への展開を目指します。  
 
図.開発したプログラムのコンセプト
Salesforce Health Cloudについて(別サイトへジャンプ)
 ※Salesforce,Health Cloudなどは,Salesforce.com,inc.の商標です。

◆岡山大学 研究代表者
大澤 晋(岡山大学病院 医療安全管理部 講師)

※参考:2023年11月24日プレスリリース
デロイト トーマツと岡山大学が患者サポートプログラムの共同研究を開始~「Salesforce Health Cloud」を活用,治療への患者の関与を高め,医療の「質向上」と「効率化」を兼ね備えた統合ケアの実現を支援~

【本件問い合わせ先】
岡山大学病院 企画・広報課
TEL086-235-6749