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オミクロン期のコロナ後遺症診療におけるウイルス抗体価測定の有用性~ブレインフォグ症状やQOLの低下が抗体価と関連~
2026/04/30
プレスリリース
オミクロン期のコロナ後遺症診療におけるウイルス抗体価測定の有用性~ブレインフォグ症状やQOLの低下が抗体価と関連~
岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)御津地域総合診療医学講座の川口満理奈助教(特任),岡山大学病院 総合内科・総合診療科の櫻田泰江医員,学術研究院医歯薬学域(医)総合内科学の大塚文男教授らのグループは,2023年7月~2024年11月に岡山大学病院のコロナ・アフターケア外来(コロナ後遺症外来)を受診したオミクロン株期の感染による後遺症患者 275人(女性146人・男性129人:中央値41歳)を対象に,血清中に存在するSARS-CoV-2ウイルスに対する抗スパイク(S)抗体および抗ヌクレオカプシド(N)抗体の抗体価(濃度)を測定し,臨床症状や背景因子との関連を解析しました。血中S抗体の存在は,ワクチン接種歴とコロナ感染歴の両者を反映し,N抗体の存在は,コロナ自然感染歴のみを反映します。
その結果,コロナ後遺症患者の血中S抗体価は,ワクチン接種回数と関連して高値となり,時間経過とともに低下しました。一方で血中N抗体価は,感染時の重症度が高いコロナ後遺症患者および女性患者で高値となり,コロナウイルス感染後,時間とともに一定の割合で低下することが示されました。さらに,血中S抗体価が低い後遺症患者では,ブレインフォグの症状や,生活の質(QOL)の低下が認められました。これらの結果から,S抗体価およびN抗体価の両者を評価することで,コロナ感染急性期の背景やコロナ後遺症の症状の特性を客観的に評価できる可能性が考えられ,今後の診断や病態把握への応用が期待されます。
この研究成果は2026年4月22日,国際学術雑誌「
British Journal of Biomedical Science
」に掲載されました。
*詳細は
こちら
をご覧ください。
コロナ後遺症の症状とSARS-CoV-2抗体価の関連 各症状の有無によるS抗体価の比較を示す箱ひげ図。比較にはMann–WhitneyのU検定を用いた。有意水準はP < 0.01(**)
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その結果,コロナ後遺症患者の血中S抗体価は,ワクチン接種回数と関連して高値となり,時間経過とともに低下しました。一方で血中N抗体価は,感染時の重症度が高いコロナ後遺症患者および女性患者で高値となり,コロナウイルス感染後,時間とともに一定の割合で低下することが示されました。さらに,血中S抗体価が低い後遺症患者では,ブレインフォグの症状や,生活の質(QOL)の低下が認められました。これらの結果から,S抗体価およびN抗体価の両者を評価することで,コロナ感染急性期の背景やコロナ後遺症の症状の特性を客観的に評価できる可能性が考えられ,今後の診断や病態把握への応用が期待されます。
この研究成果は2026年4月22日,国際学術雑誌「British Journal of Biomedical Science」に掲載されました。
*詳細はこちらをご覧ください。