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2026/10/02 プレスリリース

「免疫のブレーキ」が効かない?急性発症自己免疫性肝炎でPD-1に対する自己抗体を発見

難治性肝疾患の一つである自己免疫性肝炎の中には,急に発症してみるみる状態が悪くなる急性発症自己免疫性肝炎と呼ばれる状態が含まれます。このような場合,慢性的にじわじわと状態が悪くなっていく慢性自己免疫性肝炎で一般的に診断の参考にされている抗核抗体や免疫グロブリンG(IgG)といった免疫異常を反映するデータ異常を認めず,診断をつけることが難しいことがあります。また急速に状態が悪化していくので治療を急ぐ必要があります。
岡山大学学術研究院医歯薬学域の高木章乃夫教授(特任)は,本研究において,このような症例で血中の抗PD-1自己抗体が高値になることを明らかにしました(Hepatology International誌,2026年9月)。PD-1は免疫チェックポイント分子と呼ばれる免疫の働きを抑える分子で,自己抗体がこの分子の働きを抑えて,免疫が異常に活性化して,肝炎を起こすものと考えられます。このような結果は今まで報告されておらず,診断・治療に苦慮することがある急性発症自己免疫性肝炎に対する新たなバイオマーカーであると考えています。今後,さらに多くの症例で,治療開始後の経過との関連などを調べていくことで,より詳細に意義を明らかにすることができると考えています。

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